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『ドラえもん のび太の宇宙小戦争 2021』の悪役、ドラコルルとギルモアについて書きました

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 アニメ!アニメ!に、ドラえもん映画シリーズ最新作『ドラえもん のび太の宇宙小戦争 2021』の悪役、ドラコルルとギルモアについて書きました。

 【のび太の宇宙小戦争 2021】ドラえもん史上最強で最弱な敵役ドラコルルと哀れな独裁者ギルモア | アニメ!アニメ!

 ドラえもんの映画シリーズの中で、悪役として結構強い印象を残す二人ですよね。あと、最近の世界情勢的に独裁者の作る世界を見せているという点でも興味深い作品でした。

 独裁者というのがどういう存在なのかがよくわかります。一言で言うと人を信用しない存在ですね。

 ドラコルルの方は小さな存在なのに知略でひみつ道具持ちのドラえもんを追い詰めるすごい奴です。

原作や85年の劇場版とも比較しています。原作の発表が1984年なのが偶然なのかなんなのか。内容的にもジョージ・オーウェルっぽいですね。
 
 
 以下、原稿作成時のメモと構成案です。
 
 

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Point3つ
独裁者は人を信用しない。。。無人兵器の使用
  肖像画で監視する。。。1984年に描かれた原作
知略でひみつ道具持ちのドラえもんを追い詰めるドラコルルのすごさ
  出方を完全に読み切っている
敵ながら、部下の命を重んじ、将軍への皮肉も持ち合わせる、
  原作や85年版と比べても厚みのあるキャラクターになっている。
  なによりも情報戦を重視する。
原作版、1985年版よりもだらしなく描かれる独裁者ギルモア
  代わりに民衆はより力強く描かれる
  世相を反映したのではなく偶然、だが学びの多い作品

 
 

Intro
のび太の小宇宙戦争は独裁の打倒を描く作品
SNSを見ると、多くの人が今の国際情勢を思い浮かべているようだ。

しかし、この敵役は85年版を基本的に変わらない。ギルモア将軍という独裁者とドラコルル長官のキャラクターは、昔も際立ったいたし、特にドラコルルは「ドラえもん大長編シリーズで最強で最弱の悪役」ともファンの言われる存在だ。

そんなドラコルルはリメイクの2021でさらに魅力的なキャラクターに変貌し、ギルモアは一層哀れな独裁者として描かれた。
 
 

Body1 知略と情報戦でドラえもんを圧倒
ドラコルルは、ピリカ星のPCIA(ピシア)の長官

ピシアは別にロシアを意識しているのではななく、元ネタはCIAらしい。諜報機関の長官らしく、ドラコルルは情報を重要視するし、慎重かつ巧妙な手口をドラえもんたちを追い詰める

地球にやってきて、まず最初にやったことは情報収集だ。ドローンのようなロボットで。
ドラえもんの秘密基地に侵入させるのも巧みにジャイアンのポケットにカメラを忍ばせる
ドラえもんのピリカ星突入の方法も見事に見破り、国の監視網を使って、反対勢力を一網打尽にするべく泳がせるような冷静も持っている。

そして、圧政側の人間とはいえ、部下の命も人質の命も大事に扱える男でもある。
さらにユニークなのは、独裁者ギルモアに対して、面従腹背的な部分があり、ギルモアを信用していない点
 
 

Body2 独裁者は人間を信用しな
2021は、85年版よりも、民衆の勇敢さが強調されている。そして、それと対照的に独裁者ギルモアは、より愚かに描かれている。85年版ではあまり笑わない神経質は男だったが、今回はよく馬鹿笑いする。
共通するのは、人を信用しないということ。。無人兵器を使うことを好むのは、軍が反旗を翻してしまわないようにという配慮だ。
信用しないという点で、町中を監視しているのも同じ理由。。。原作は1984年に発表されているが、ジョージ・オーウェルの1984と同じ年なのは、偶然なのだろうか。

そんな、小心な部分をドラコルルは見抜いている。

小ささゆえに敗北したが、もし彼が地球人サイズだったらドラえもんたちは絶対に勝てなかった。ひみつ道具をものともしない冷静沈着さと知略と、人道にも配慮できる、できる敵役ドラコルル。彼が優秀であればあるほど、独裁者の愚かさが際立つ。やっぱり独裁は駄目なのだ。平和で民主的な国ではドラコルルはきっと優秀な官僚として国に貢献できるだろう。
 
 
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ドラコルルは本当に出色の敵役だったと思います。なかなか奥深いキャラクターでしたね。彼が優秀さを発揮すればするほど、独裁者のギルモアが情けなく見えるという感じで、独裁の虚しさみたいなものがよくわかる作品で、とてもおもしろかったです。
 
 
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