リアルサウンド映画部に『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』について書きました。
『ククルス・ドアンの島』を通して考えるガンダムと戦争 “匂い”を次世代に繋ぐために|Real Sound|リアルサウンド 映画部
戦争を描いた作品としての『ククルス・ドアンの島』というテーマで書きました。ガンダムシリーズは戦争ものであることが大きなポイントですが、本作はその中でどういう要素を持ってるのか、藤津亮太さんの『アニメと戦争』を参考に書いてみました。
「戦争のにおい」というセリフがでてくるのがやっぱりポイントかなと考えて、「においと映像」という要素もある記事になりました。
以下、原稿作成時のメモと構成案。
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戦争映画としてのククルス・ドアン
ドアンというキャラクター
Point3つ
ガンダムシリーズと戦争・・・アニメと戦争を参照する
兵器としてのリアリティを突き詰めた閃光のハサウェイ
ドアンが体現するものは・・・イデオロギーの抜けた後の戦いとして子どもたちを守る
アムロの少年らしさと島の少年との対比・・・戦争の匂いが争いを引き寄せるという言葉・・・戦争を知っているから出てくる言葉
Intro
ククルス・ドアンの概要
初代の15話を再解釈して映画に。
このエピソードは何を描いているのか。
Body1 ガンダムと戦争
アニメと戦争から・・・誰も傷つかない戦争ごっこ
兵器としてのリアリティを突き詰める閃光のハサウェイ(入れるか不明)
Body2 ククルス・ドアンの体現するもの
イデオロギーから抜けた男の戦い、その日の生活を守るために戦う
ククルス・ドアンというキャラクターの魅力
戦争の加害者であり、被害者でもある
隠れた強いキャラクター、アムロを倒している
物語はとても土臭い
地に足の着いた生活レベルから戦争を見つめている作品と言える
↓
戦争ごっこのガンダムに違う色合いを与えることに成功
Body3 アムロと少年マルコス
追加の少年マルコスとアムロの好対照
強くなりたいマルコスは、強さがどういうものか、何を招き寄せるかまだ知らない
↓
アムロは強いゆえに戦争に関わり続けねばならない
↓
戦いの匂いが争いを引き寄せるという台詞。。。アムロはその匂いを知ってしまった少年だから言えること、マルコスはその匂いがしないから無邪気に強くなりたいと思える
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メモ終わり。
映画オリジナルキャラクターのマルコスとアムロの対照も良かったですね。戦争のにおいがわかってしまうアムロとわからないマルコス。においは映像では表現できないからこそ、映画を見る我々はそれが何なのか、どんなにおいなのか想像し続けるしかないのです。戦争を経験していない我々はせめてそうやって考え続ける姿勢を失ってはいけないのだなと思いました。
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