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『メイドインアビス』のレビューを書きました

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 リアルサウンド映画部に、『メイドインアビス』のレビューを書きました。

 『メイドインアビス』が引き継ぐ手塚治虫のエッセンス なぜ残酷描写が不可欠なのか?|Real Sound|リアルサウンド 映画部

 キネマシトラスに取材もさせていただきましたが、物語も終盤ということで改めて作品評を。

 残酷描写を話題にすることの多い本作なのですが、アニメ・マンガ的なキャラクターの死ぬ残酷さの本質部分と、死にゆく身体をマンガがどう描いてきたか、この作品がその逆の産む身体の描写にいかに挑んでいるかについて、書いてみました。
 
 食物連載の不条理というか、世界はこうなっているということが赤裸々に描かれているのがポイントで、決して人間だけの世界ではない、この世界は本当は人間が中心なんかじゃないという真実を見事に描いた傑作だと思います。
 
 
以下、原稿作成時のメモと構成案。
 
 

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メイドインアビスレビュー

死にゆく身体論でいくか

キネマシトラスのこだわりという点からいけるだろうか。。。。

大塚英二:教養としてのマンガ・アニメ・・・リアリズムの問題論

三輪さんの論
https://www.gakushuin.ac.jp/univ/let/top/publication/JI_19/JI_19_019.pdf

テヅカ・イズ・デッド

死にゆく身体から産みゆく身体の悲劇へ
排泄する身体・・・リアリズムを更新したのか

インタビュー前後編の内容を多少とも盛り込むべきか。
アニメ作品がどのような完成度か

原作をいかにアニメに翻案しているか。。。原作との比較が必要になってしまう。

Thesis
死にゆく身体、産む身体、成長しないでいられる母なる体内

Point3つ
死にかけるリコ
日本のマンガが獲得したリアリズム・・記号的身体に死にゆく身体を与えた
大塚英志の論を参照
死ねない身体を呪いによって持たされたミーティの悲劇・・・それを書き換える力としての火葬砲
産めない身体と産まされる身体
アニメは埋めない身体のブエコの描写から始まる
なぜ、そこから始まるのか。。。産むことと母なるものを巡る物語として2部は展開する
産めることを願ったイルミューイは産まされる身体となり利用される。
その巨大化した体内でなれ果てとして留まるものたち

母なるものを巡る作品全体の主題。。。母の喪失を追いかけるリコの物語
作品自体、大地という全ての母の胎内にもぐっていく話でもある
生き征く身体
死にゆく身体が描かれるからこそ、命が輝く
生きる身体とは食べること(つまり殺すこと)、排せつすること

強固な食物連鎖が描かれる。人間社会の外にある、世界の法則がありありと描かれる。世界観を支えるのは膨大な設定であり、アニメはそれを見事に映像化している。

日本マンガ・アニメの正当な後継者と言える作品
冒険の本当の切実さ、険しきを冒すものの危険さや過酷さ、そして本当の意味での根源的な好奇心とワクワク感を描くために、死にゆく身体も産む身体も生きる身体の躍動も全てが動員される必要があった。
アニメとして文字通りに動く声明を与えられた本作。

Intro
アビス最終話、烈日の黄金郷
アビスは、日本のマンガ・アニメの伝統を受け継いだ作品。
手塚治虫の生み出した記号的身体に宿った生命がなによりも重要なものとして、物語を駆動させている。

Body1記号的身体の死にゆく身体
手塚治虫の死にゆく身体とは。。。大塚英志の論を紹介

リコが死にかける一期
対照的な死ねない呪いを受けたミーティ…死なない身体は悲惨であるという思想。アメリカ的、ディズニー的なものに対するアンチテーゼ
そのルールを書き換える存在、レグ

Body2 
二期では死にゆく身体から産めない身体、産まされる身体を巡る物語が展開する

シリーズ構成が見事。最初にガンジャ隊を持ってきて、産めない身体のブエコを中心に据えた。
産めないことが欠陥としての少女2人の存在が作品の主題を構成する

産めることを願ったイルミューイは産まされる身体へとされる。

そして巨大化していくイルミューイの胎内で生きていくなれ果ての村人たち・・・そこから出られないし成長することもない。

母なるものという作品全体の謎とも関わることになるのか。リコが母を探す物語。
母なる大地の胎内に潜っていく話でもある。

Body3生き征く身体
死にゆく身体が描けるから、命が輝く・それが日本マンガ・アニメのストロングポイント・
火垂るの墓やこの世界の片隅になどが成立するのは、この大塚英志いわくの死にゆく身体を記号的身体に発見できたから。

アビスはまさにそれを生かした作品だ。
そして、生き征く身体を正直に描く・・・生きるとは食べること(つまり殺すこと)だし、排せつすること。
それらすらどこまでも正直に描かれる。

冒険は険しきを冒すと書くとつくし先生は言う。険しさをこれ以上ないほどに描けるのは、日本のマンガ・アニメの特性に忠実に引き継いでいるから。
「圧倒的な不条理や暴力を作品世界に導入することによって・・・アトムの命題P143

この作品の圧倒的な不条理は自然の食物連鎖の摂理だ。

原作の持つ魅力を最大限引き出したキネマシトラス
 
 
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 メモ終わり。

 上手く書けたかわかりませんが、(かなり短い時間で書かないといけなかったので)とりあえずこんなところで。

 キネマシトラスさんには是非原作の最後までアニメ化してほしいですし、つくしあきひと先生には健康にお気をつけて、素晴らしい物語をこれからも紡いで言ってほしいと思います。

 
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