リアルサウンド映画部に、近年日本でも注目を集めるようになったストップモーション・アニメーションの魅力について書きました。
ストップモーションが日本アニメ市場で放つ新鮮な輝き “物としての実在感”が魅力に|Real Sound|リアルサウンド 映画部
ストップモーションは撮影の手法のことで、日本語ではコマ撮りと言ったりします。1フレームずつ撮影して、無機物を少しずつ動かしていくもので、人形とか粘土とか色々なもので作ったキャラクターに命を吹き込む作業です。
近年、日本でも『PUI PUIモルカー』のヒットでこの手法によるアニメーション作品が注目されつつあります。日本はアニメ大国と言われますけど、正確には絵によるセルルックのアニメ大国で、それ以外の手法のアニメーションは決して盛んではないんですよね。
しかし、ストップモーションの魅力が徐々に一般にも知られる様になってきているので、ここはこの手法が持つ魅力をわかりやすく伝える原稿があるといいなじゃないかと思い、書きました。
2Dの絵のアニメとは異なる魅力を放つストップモーションに是非触れてほしいなと思います。この記事が役に立てばいいなと。
モルカー以外にも、『ごんぎつね』とか『ちえりとチェリー』とか『リラックマとカオルさん』とか『JUNK HEAD』とか、優秀な作品がたくさん生まれております。
以下、原稿作成時のメモと構成案。
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参照
(1609) 【アニメ】ストップモーションの魅力とは…“4万枚”の静止画で紡ぐ「ごんぎつね」 秋田 NNNセレクション – YouTube
手作業の金属の質感を出したい。
今だからこそ観たい!ストップモーション映画【お勧め14作品紹介】|ヴィクトリー下村|note
『リラックマ』シリーズ新作は、コマ撮りとCGのハイブリッド 長編ストップモーションアニメで日本初の試みも(オリコン) – Yahoo!ニュース
「映像の仕事がしたいなら、とにかく映像作品を見る」ストップモーションアニメーター・垣内由加利さん
【VR映画ガイド第36回】ストップモーションで撮影されたVRアニメの魅力は? – MoguLive
口コミで広がった公開4年目の奇跡!人形アニメ映画『ちえりとチェリー』の魅力とは? – otocoto | こだわりの映画エンタメサイト
コマ撮りアニメ映画、公開相次ぐ アナログな魅力|NIKKEI STYLE
3Dプリンタでストップモーション・アニメが進化!? -映画『パラノーマン』の舞台裏 (1) | TECH+(テックプラス)
「ストップモーション映画100年史」をおさらい! | TABI LABO
「リラックマとカオルさん」制作スタジオに潜入、太陽の光までこだわる繊細な世界(制作現場レポート) – 映画ナタリー
実写、アニメ、ストップモーション
ストップモーション技術は、アニメーションにも実写映画の世界にもなじみ深く使われてきた。
実写・・・キングコング、ハリーハウゼン、フィル・ティペット、
それ自体美術品としての楽しみ
素材が重要、、、モルカーがなぜ可愛いか、羊毛フェルトの素材自体の貢献度が高い
フェルトでダークなストーリーを展開した里見監督のギャップを突いた手腕
素材がなんだかバレた方が面白いと言えるか。。。素材がばれると作り物だと思われてリアルだと思われない懸念はある、が作り物が生き生きと動いていることの面白さは強調できる。
Thesis
ストップモーション・アニメーションはドローイングの2Dアニメと較べてどんな異なる魅力があるのか。
Point3つ
実写とアニメーションの歴史、双方で発展してきた技術
実写でどう使われたか。。。レイ・ハリーハウゼン、フィル・ティペット、キングコング
日本は着ぐるみ特撮が変わりに発展
CGで苦境に陥り、新たに復活する。。リラックマはCGと併用、3Dプリンタも
それ自体が美術品、造形物としての楽しめる。。。動く美術品である
高画質自体を見方にできる
本物がカメラの前にあるということ
素材がばれた方がむしろ面白いことがある。素材ごとに味わい深い
モルカーはフェルトだから可愛い
木彫りの無骨な感じが良い味を出す。。八代作品
日本の商業アニメシーンに根付くか?
長編アニメが世界的に増えた。。。アードマン、ライカ、ウェス・アンダーソン、ぼくの名前はズッキーニなど
日本ではジャンクヘッド、ちえりとチェリーが登場
2Dアニメ大国の日本でストップモーションは根付くか。
Intro
日本はアニメ大国だが、それはセルルックの2Dドローイングのアニメーションに限った話。
それ自体、独特のスタイルではあって世界的には貴重なものを生み出したが、アニメーションの可能性はそれだけではない。
しかし、商業アニメーションでもストップモーションの需要がジョジョに増えつつある。昔から教育番組やCMなどでは一定の需要があったが、単体
モルカーやリラックマなど、
ストップモーションはドローイングの2Dアニメと違う魅力を持つ。それは何か
Body1実写とアニメーション双方に足跡を残してるストップモーション
キングコング
↓
レイ・ハリーハウゼンやフィル・ティペットが活躍
ハリウッドの大作でVFX技術として長く使われる、、、ゆえに発展出来た面も
世界ではチェコやロシアで発展した。旧共産圏で発展。
日本・・・ゴジラをキングコング同様、ストップモーションでやる案もあったが、手間や予算の関係もあり着ぐるみでいくことに・・・そこから着ぐるみ特撮が発展
フィル・ティペットはマッドゴッドをライフワークとして制作。。。
実在する物体をコマ撮りで撮影するので、カメラが存在している。
2Dアニメーションとは異なり、全てが存在しないものとは言えない。実際に存在するものを使って空想の動きが作れる。
また疑似的な奥行きではない、本物の奥行きや照明のライティングが可能なのもドローイングを異なる実在感を持てる要因と言える。
リラックマなどは実写畑の小林雅仁監督を起用して、照明設計にあたっている。
Body2動く美術品としてのストップモーション
ストップモーションで使われる素材は様々。粘土や人形、羊毛フェルトなどなど。人間を使うピクシレーションも。
素材がなんであるかで魅力も多種多彩になるのが特徴
ゴンでは木彫りだ。木彫りの無骨な感じが作風に抜群にあっている。
矢代氏はこう言っている。
被写体は動く美術品・・・・放送ジャーナル
モルカーがかわいい理由の一つもこれだ。。。羊毛フェルト素材を選んでいるところに良さがある。
リラックマもぬいぐるみとしての質感だからこそ、それが動く面白さと可愛さにつながっている。背中にチャックがあるのを含めて、ものが動いているという感じが出せることが、2Dアニメにはない魅力となっている。
Body3日本の商業アニメにストップモーションは根付くか
アードマンやライカ、ウェス・アンダーソンなどが長編のストップモーションを作っている。それが日本でもヒットしているあたりから、日本でもストップモーションの人気が認知されてきた。
日本国内もモルカーやリラックマのような短編だけではない、ちえりとチェリーやジャンクヘッドのような長編作品が登場しつつあるが、まだ市場規模として大きいとは言えない。
日本が真にアニメーション大国であるためには、より多彩なジャンルのアニメーションが発展することが望ましい。ストップモーションの魅力が浸透し新たな萌芽が出てきた。
デジタル技術によって新たに輝く可能性を秘めた、古くて新しいジャンルなのだ。
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メモ終わり。
あまり記事では触れていませんが、ストップモーションはカメラの進化の恩恵を如実に受ける分野でもあると思います。小さいアクションカメラとか、高画質で接写できるものとか、コマ撮りするのに便利な機能がついたものとか、色々あるんですけど、いつか現場を取材してそういうカメラを紹介したいな。
関連作品