マグミクスに、昨今アニメ作品のリメイクが増加している背景について書きました。
なぜ「リメイクアニメ」が増えている? 「知名度があるから有利」だけでなない、構造的理由とは | マグミクス
『スラムダンク』に『ダイの大冒険』、『うる星やつら』とか、他にもいろいろありますよね。これは往年のファン向けという側面と若いファンを新たに獲得するという二重の戦略というか、若い人にとっては新しい作品なんですよね。
つまり、昔のファン層をベースにそこに新規ファンを上乗せできる企画ということです。これは若い人口の減少とも関係している、日本社会の構造が現れているものかなと思います。
これからも色々とこういう企画が出てくるんじゃないかと思います。名作は過去に多数ありますから、埋もれさせずに蘇らせるのは悪いことでは全然なくて、大事なのは新旧コンテンツの供給のバランスだと思います。
以下、原稿作成時のメモと構成案。
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スラムダンクなどのことか
他には?
ダイの大冒険とか?
うる星やつらとか?
ブリーチも?
るろうに剣心も?
なぜ完結した作品を“再アニメ化”するのか? | ORICON NEWS
80年代懐メロで20代も40代も取る ブシロード新作は「DJ」で勝負:日経クロストレンド
新規コンテンツで大ヒットは困難な時代に
そんな中、芽があるのが10代、20代です。若い人は新しいものが好きですから、彼らに刺さるものにするしかない。この層が起点となって大ヒットする作品も定期的に現れます。
ところが、20代は層が薄いのです。20代と40代の人口を比べると40代が1.4倍です。しかも40代の約4分の1は独身で、20代の2倍以上の金額をエンタメに使っていると言われます。トータルで考えると、20代と40代のマーケットサイズは1対4ということになる。
木谷氏 10代、20代にファーストアプローチをしながら、30代後半から40代も味方につけるにはどうしたらいいか。トータルで考えると、僕の中には音楽というアイデアしかありませんでした。
Point
リメイク企画は固定の往年ファンをベースに新規ファンを増やせる
若い人の減少
80年代懐メロで20代も40代も取る ブシロード新作は「DJ」で勝負:日経クロストレンド
新規コンテンツで大ヒットは困難な時代に
そんな中、芽があるのが10代、20代です。若い人は新しいものが好きですから、彼らに刺さるものにするしかない。この層が起点となって大ヒットする作品も定期的に現れます。
ところが、20代は層が薄いのです。20代と40代の人口を比べると40代が1.4倍です。しかも40代の約4分の1は独身で、20代の2倍以上の金額をエンタメに使っていると言われます。トータルで考えると、20代と40代のマーケットサイズは1対4ということになる。
木谷氏 10代、20代にファーストアプローチをしながら、30代後半から40代も味方につけるにはどうしたらいいか。トータルで考えると、僕の中には音楽というアイデアしかありませんでした。
単純に新タイトルだけでは需要に追いつけないから?
新旧タイトルがバランスよくあるのが大切なのではないか
構成
Intro
スラムダンクが大ヒット・・・・90年代の漫画・アニメが20年以上の時を経て復活して、大ヒットを記録
テレビシリーズでは『うる星やつら』が放送中。懐かしい作風。
そういえば少し前には『ダイの大冒険』も放送していた。
ちょっと昔のタイトルの復活アニメ化、リメイク企画が目に付くようになってきました。
今もブリーチが放送中で、これからるろうに剣心も予定されています。数年前からドラゴンボールの映画シリーズも展開中です。
なぜなのか。
Body1リメイク企画は固定ファンをベースに新規ファンを上乗せできる企画
新規タイトルでセロの状態から認知を獲得するのは、すごく大変。
コンテンツ数が膨大になり過当競争状態なので、そこで勝ち抜くことを求められる
40代には懐かしい、20代には新しいコンテンツとして、90年代くらいの作品がちょうどいいのでは。
Body2 若い人が減少している。
40代くらいのボリュームが今、お金をだしやすいのでは。
↓
人口比で見ても、金銭的な余裕という点でも40代をターゲットにしたい。マーケティング的にそうしないと大ヒットが生まれにくい
ダイの大冒険は、親子2代で楽しんだ層も多かったようで、
Body3企画側が、子どもの時夢中になったコンテンツを手掛けたいと思ってる人が多い?
アニメ業界関係者が暴露「制作費回収できない」 リメイクアニメ増加の理由とは | ニュース | ABEMA TIMES https://times.abema.tv/articles/-/2311364
他にも往年の人気アニメを見ていた世代が、アニメを作る側に回ってきたことも関係しています。自分が以前、熱中していたアニメを今度は自分の手で作ってみたいと思うようになり企画を出すパターンです。『宇宙戦艦ヤマト2199』を監督した出渕裕さんは『ヤマト』のファンとして知られていますし、同じく出渕さんが関わった作品では原作グループのメンバーとして参加した『機動警察パトレイバー』が、”日本アニメ(ーター)見本市”というイベントで『パトレイバー』ファンの吉浦康裕さんによってリメイクされています」
現役バリバリで、意思決定できる40代くらいの世代は、青春時代に90年代の深夜アニメブームを体験した世代。その世代が業界を動かすようになっているのではと思います。
だからと言って、新規のタイトルが全然なくなったわけでなく、たくさん作られています。新旧のタイトルがバランスよくあるのが望ましい形では。
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メモ終わり。
『THE FIRST SLAM DUNK』すごい面白かったですよね。昔のアニメはいろんな制約や条件で制作されていたから、その原作のポテンシャルを最大限発揮できていなかった作品もあると思います。『ダイの大冒険』も途中で打ち切りになっていましたし。
そういう意味では、ただの懐古趣味というわけではないんだと思います。原作者やアニメの作り手も改めて挑みたいという気持ちもどこにあるのかなと思ったりしますね。