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劇場アニメの入場者特典の是非について書きました

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 リアルサウンド映画部に、劇場アニメで定着した入場者特典の是非について書きました。

 『すずめの戸締まり』などアニメ映画の興行で定着した入場者特典 コストは億超え?|Real Sound|リアルサウンド 映画部

 すっかり当たり前のものとなっていますが、いまだに色々と言われることがあります。しかし、これを販促・プロモーション費と捉えるといろんなものの見方ができるかなと。何百万部と用意するの、すごい金かかるし、その分どこかの費用を削ることになるわけで、これはどこに販促のちからを入れるかの戦略の話だろうという観点で書いています。

実際、特典によって集客は伸びているのかは、作品や特典内容によってばらつきがあり、一概には言えないものがありますが、伸びた施策は明らかにあります。特典はSNS時代には有効な面があって、映画館来て何か写真つきで投稿したいと思ったときに、ちょうどいいんですよね。特典の写真つきでツイート投稿してる人見かけたことあるでしょう。

 興行のあり方も変化してきていて、初週にどかんと稼ぐというパターンだけじゃなく、口コミに支えられて息の長いヒットを目指すやり方も出てきていて、興行の中押しを促進するツールとしても特典は有効に活用されていると思います。
 
 
 以下、原稿作成時のメモと構成案。 
 
 
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映画の入場者特典って公開日の次の日に行っても十分に在庫ってある状態なんです… – Yahoo!知恵袋
劇場版『NARUTO』、入場者特典に制作費約1億円のDVD | ORICON NEWS
シールを一つ作るのにどれくらいか。
テレビCMはどれくらいかかるか
ウェブ広告は?
それに比べて費用対効果はどうなのか。
アニメ映画の「特典商法」どう思う? 「嬉しいけど」「何度も行くのは辛い」 | マグミクス
特典あっても売れなかった作品もたくさんある。実写ハガレンとか。

映画館で映画を観たことがある方の36.9%が「同じ映画を映画館で2回以上観たことがある」

https://twitter.com/draw_nya/status/1616617072888545280
 
 

『劇場版 転スラ』
3~5弾の部数については公表なし
第1弾(11/25~12/8)
「紅蓮の絆編 0巻」
全国80万部
第2弾(12/9~12/15)
<ディアブロ&ヴィオレ>描き下ろし特製イラストカード
全国30万部
第3弾(12/16~12/22)
ぷにぷにリムルさまボール
第4弾(12/23~29)
漫画原作・川上泰樹による描き下ろし<リムル&ヴィオレ>クリスマスクリアファイル(A4)
第5弾(12/30~)
特製リーフレット「インタビュー・ウィズ・ヴィオレ」
入場者プレゼントはファン人気の強いディアブロ&ヴィオレのグッズに力を入れていたよう。
SNSで見るかぎりはファンの方は入場者プレゼントのおかげもあってかリピートした人も多そう、興収も1/9段階で13.3億円で、その後入プレ配布が終わった現時点で13.8億円ほど(口頭で聞いた限りの数字)。入プレが興行を引っ張ってくれた?

是非とコストの問題

特典商法などという言い方はよくない。
特典あると初速の勢いがつく。。。興行ランクで上位にはきやすい、上位に来ること自体が宣伝効果がある。

 
すずめの戸締まり
芹澤本でどれくらい興行が前週比較で伸びるか注目
すずめの戸締まりの前週比較、動員数と座席占有率

プレコグ「座席数シェア」(1月21~22日) – 文化通信.com
11週目『すずめの戸締まり』が0・6ポイント増の12・6%で2位。『~SLAM DUNK』の1館あたりの上映回数5・1回、1回あたりの座席数305・0席は、いずれも今週公開作で最高値。

ラーゲリ20億円、アバター37億円、すずめ128億円 – 文化通信.com
東宝配給『すずめの戸締まり』は130億円に迫り、963万7912人・128億0454万7770円を記録

https://twitter.com/moviewalker_bce/status/1619962625537998848

東宝『すずめ~』前週比126%、興収130億円突破 – 文化通信.com
東宝配給『すずめの戸締まり』は、興収130億円を突破した。公開12週目に入った同作だが、1月27日(金)~29日(日)の3日間は、入場者プレゼント「小説 すずめの戸締まり~芹澤のものがたり~」を配布した効果もあり、全国421館で動員20万0685人、興収2億7410万6590円を計上。前週比は動員122・9%、興収126・8%と大幅増となった。29日までの80日間累計成績は、動員990万0679人、興収131億5989万3210円を記録した。

 

プレコグ「座席数シェア」(1月28~29日) – 文化通信.com
9週目『THE FIRST SLAM DUNK』は先週から4・7ポイント減の12・0%(2位)、12週目『すずめの戸締まり』は2・0ポイント減の10・7%(3位)。

特典を布教活動的に用いる人もいる。友達のチケット代を払って見させて、自分は特典をもらう。

 
 

Point
コスト構造。。。P&A費としては結構な額なのではないか
布教活動のきっかけにする人も
特典で伸びる作品とそうでない作品、違いは?特典の企画はファン心理をよくわかっていないと意味がない
   それは宣伝・広報でも作品の世界観を壊さないようにするのが大事なのとあまり変わらない気がする。

結局、興行を伸ばすために、どこに予算を割くべきかという話に尽きるのでは。

 
 
Intro
アニメ映画ですっかり定番化している入場者特典。近頃は、第~弾まで用意する傾向が当たり前になりつつある。

これを「特典商法」と揶揄する向きも一部である。映画は商売であることは、絶対に否定できない事実なので、これは商法である。それは正しい

ただ、揶揄することかどうかは考える余地がある。(なぜ「商法」という言葉には悪い印象があるのだろう?)
gaie
映画鑑賞者動態調査から「映画館に欲しいサービス」 | GEM Column
 
 
Body1どれくらい効果があるのか。

これは一概に算出しづらい。。。作品によって、また特典によってもバラツキがある。
だが、ものによっては前週比を超える興行を叩き出す力があるのは確か。

すずめの戸締まり、芹澤の例
文化通信からデータを持ってくる。。。

プレコグ「座席数シェア」(1月21~22日) – 文化通信.com
11週目『すずめの戸締まり』が0・6ポイント増の12・6%で2位。『~SLAM DUNK』の1館あたりの上映回数5・1回、1回あたりの座席数305・0席は、いずれも今週公開作で最高値。

ラーゲリ20億円、アバター37億円、すずめ128億円 – 文化通信.com
東宝配給『すずめの戸締まり』は130億円に迫り、963万7912人・128億0454万7770円を記録

https://twitter.com/moviewalker_bce/status/1619962625537998848

東宝『すずめ~』前週比126%、興収130億円突破 – 文化通信.com
東宝配給『すずめの戸締まり』は、興収130億円を突破した。公開12週目に入った同作だが、1月27日(金)~29日(日)の3日間は、入場者プレゼント「小説 すずめの戸締まり~芹澤のものがたり~」を配布した効果もあり、全国421館で動員20万0685人、興収2億7410万6590円を計上。前週比は動員122・9%、興収126・8%と大幅増となった。
 29日までの80日間累計成績は、動員990万0679人、興収131億5989万3210円を記録した。

プレコグ「座席数シェア」(1月28~29日) – 文化通信.com
9週目『THE FIRST SLAM DUNK』は先週から4・7ポイント減の12・0%(2位)、12週目『すずめの戸締まり』は2・0ポイント減の10・7%(3位)。


SNS時代以前の興行の常識
基本的に先行逃げ切りだった。。。マスで宣伝して、一週目に大きく話題をさらう。それから徐々に落ちていく。

今は中押しというか、口コミも含めて、息の長い上映できる作品に強さがある。マス宣伝も依然として重要だが、それだけではすぐにシネコンから姿を消す。減少率を厳密に見ながら編成を決めるので、上映回数を確保する施策が求められるようになっているのではないか。

上映作品数の増加でシネコンの上映枠を確保し続けることが大事になっている。(ここにデータがいる)

2005年以降、 (微減の年はあるが)毎年増え続け、2013年に日本 映画、外国映画とも500本以上となって公開本 数が1000本を越えた。これ以降、公開本数が 1000本を下回ることはなく、2019年には、日本 映画689本、外国映画589本、合計1278本が公 開されている。10年前、2010年の716本に比べる と562本も増えている。日本映画と外国映画の公 開本数のシェアは53.9%:46.1%で、前年に比べ ると日本映画の割合が2%高くなっている。
http://jc3.jp/wp/wp-content/uploads/2020/06/1_film_exhibition2.pdf

そのためには、息の長く上映できるようにする工夫も必要

その1つが週ごとに展開する入場者特典と言えるかも。

 
 
Body2実際にいくらかかるのか
データはないが、一般常識的に考えて結構な額を投入していると思われる。
入場者特典は、振れば出てくる打ち出の小槌ではない。誰かがお金を出して作っている。

転スラの場合。

冊子80万部だけでも結構なコストではないか。
普通に依頼したときの相場感の話をする。

ある意味、宣伝・反則のための費用の大部分がここに当てられているのかもしれない。

その代わりにマスのテレビや新聞へのCM・広告出稿費は抑えなくてはならなくなっているのかもしれない。

マスメディア大量商法から特典商法に変わっていると言えるかもしれない。

特典を欲しいがために、まだ映画を観ていない友人にお金を出して行ってもらうケースもあるようだ。これはある意味、布教活動として機能している部分がある。
実際、同人グッズを買いに行ったら映画観られるチケットがタダでついてきた、みたいな感覚の人もいるのではないか。

ちなみにお隣の国、韓国では。似たようなことはしている。アニメに限らず洋画でも特別製のチケットを限定で作ったりしてるらしい。

ちなみに、どんな作品でも特典で興行を伸ばせるものではない。実写版「ハガレン」は特典あってもどうにもならなかった。原作者の描き下ろしなので訴求力は会ったと思うが、結局は「映画を観たい」という気持ちがないと特典をもらうということにもそれほど意味を見出していないのではいか。

時代におうじて「商法」が変わるのは当然だ。今、映画を売るために一番必要なことは何か、という視点で議論するしかない。
マス宣伝だけでは、必ずしも集客できない時代、観客を映画館に足を運んでもらうための工夫はこれからも様々に変化していくはずだ。
 
 
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 メモ終わり。

 僕個人は特典は反対ではないです。自分が特典目当てで行くことはあまりないですが。ただ、映画館に行くというのは、多くの人にとってちょっとしたイベントですから、特別感はほしいですよね。でかけて映画見て、帰ってくるかまでが鑑賞体験ですから、そこに何かひとつお土産でもあれば、トータルでの鑑賞体験は向上すると思うのです。

 でも、配る方は結構たいへんなんですよね。映画館スタッフの苦労を考えると色々思うところはありますが。
 
 
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