Brancに、オムニバス映画『私たちの声』のプロデューサー、鷲尾賀代さんにインタビュー記事を掲載しました。
『私たちの声』プロデューサーが考える国際共同製作のメリットとは?「才能を世界に紹介する最短の方法」 | Branc(ブラン)-Brand New Creativity-
本作は、「映画、芸術、メディアを通して女性を勇気づける」をスローガンにいろいろな国の女性監督が参加しています。日本からは呉美保監督が参加、日本のプロデューサーとして鷲尾さんが入っている作品です。
鷲尾さんはWOWOWの買付の仕事などでハリウッドでの人脈を持ち『TOKYO VICE』のエグゼクティブ・プロデューサーも努めた人物です。ハリウッド・リポーター誌の「全世界のエンターテインメント業界で最もパワフルな女性20人」に2年連続で選出されていて、国際的な視点で作品をプロデュースし、届けることができる視野を持った方で、日本の実写業界の今についていろんな角度から語っていただきました。
以下、原稿作成時のメモと構成案。
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参考
事業部 鷲尾賀代が、ハリウッド・リポーター誌の「全世界のエンターテインメント業界で最もパワフルな女性20人」に2年連続で選出 | ニュース | 株式会社WOWOW
LAで国際共同制作プロジェクトとして「もしも建物が話せたら」、「ニューヨーク・レビュー・オブ・ブックス 50年の挑戦」などのドキュメンタリーを手掛けられましたが、そもそもWOWOWとしてはどういう目的でLA事務所を開設したんでしょうか?
私は2018年ごろから、東京に海外大型作品の撮影を誘致するというプロジェクトをLAの日本総領事館と進めていまして、その関係で各省庁の人たちのことをも知っていました。撮影隊が日本に入国できなくて困っていて、私はLAでそのための交渉を始めていました。
鷲尾P制作秘話トーク➀「山下智久さんの世界への足がかりに」 | TVガイドみんなドラマ
鷲尾P制作秘話トーク②「東京ロケへの情熱が都知事を動かした」 | TVガイドみんなドラマ
2023年1月定例会見要旨 -株式会社 WOWOW|BtoBプラットフォーム 業界チャネル
「TOKYO VICE」って何?〜第1弾:その出発点 – 「TOKYO VICE」特設サイト powered by WOWOW
第95回アカデミー賞®『私たちの声』が歌曲賞ノミネート!杏と呉 美保監督が授賞式へ出席&2023年秋、日本公開も決定! | CINEMA FACTORY
世界が認めた日本人プロデューサー。ハリウッド水準の最新作品で見つけた日本エンタメ界の可能性と課題とは | ハフポスト アートとカルチャー
世界の女性監督たちが紡ぐ「女性たちへのエール」 完成まで6年、日本から杏・呉美保監督も参加 | 映画・音楽 | 東洋経済オンライン
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撮影誘致のインセンティブ導入や手続き円滑化を-日本コンテンツの海外展開に向け、ハリウッドから提言-(米国) | ビジネス短信 ―ジェトロの海外ニュース – ジェトロ
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Point
私たちの声参加の経緯
杏・呉美保監督に声をかけた理由
国際共同製作に乗り出した理由
ロケ誘致について、日本の撮影のしにくさを改善するために
ハリウッドのアジアブームを活かすために今どうすべきか
質問案
『私たちの声』参加の経緯について
『私たちの声』は急遽参加が決まり、短い期間での製作となったようですが、呉美保監督と杏さんに声をかけた理由はなんですか。
「私の一週間」のストーリーは、監督の発案でしょうか。
「私の一週間」には働きながら子育てをする女性が描かれます。日本の映像産業、とくに制作現場では子どもを生み・育てながら現場の仕事をすることが難しいと言われることが多いですが、そういう現状に対して、どうお考えですか。
LA時代から国際共同製作を実現させ続けていますが、国際共同製作を実現させるために必要なことは何ですか。
国際共同製作によって企画を実現するメリットはなんですか。
TOKYO VICEでの経験で、東京に海外作品のロケを誘致するために必要なことは何だと考えますか。
ロケ場所の確保以外で、TOKYO VICEの製作で大変だったことはなんですか。
アメリカ映画界では、アジア系映画人の台頭が目立ち、TOKYO VICEのようなアジアを舞台にした企画も増えているように思います。この流れを日本の映像業界はどう生かしていくべきでしょうか。
今後、プロデューサーとしてどんなことに挑みたいですか。
ロケーションスーパーバイザー、ジャニス・ポーリーの何がすごかったですか。
構成
Point
私たちの声と女性活躍、日本映画のジェンダー問題
日本ロケしたい作品は増えているのになぜ実現しないか
現場の環境を変えるにはグローバル市場開拓が不可欠
ntro
私たちの声は、国際共同製作でWOWOWが参加。7本の女性監督の作品のオムニバス映画
日本のキーパーソンになったのはWOWOWのプロデューサー、鷲尾さん。
東京バイスの日本側のプロデューサーも務め、世界のエンタメ産業のパワフルな女性20人に二年連続で選出された。
本作はオスカー歌曲賞にもノミネートされ、世界中のマーケットで展開される作品となった。この作品に参加した経緯、今、世界市場に出る必要性がなぜ高いか、海外ロケを誘致できないことによる日本映画業界の損失などについて、日本と世界の関わりについて話を聞いた。
Body1 私たちの声と女性活躍、日本映画のジェンダーバランス
– この企画の参加経緯
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– 買付のしごとの中で「tell it like a woman」という6本の短編ノ存在を知る、買わないかとの打診があったが、日本の作品がないことに不満。
– 日本のジェンダーギャップや女性の地位について言及し、「なぜ日本がないの」と疑問
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– 日本に女性監督と女優の条件付きでの企画が持ち込まれ、厳しい条件だったが、その中で呉美保監督を見つけたことを説明する。
条件が「二カ月以内に納品、国際映画祭で高評価の女性監督、主演は日本で5本の指に入る女優」
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– 呉美保監督と杏さんの選出について説明し、撮影中の印象や作品の内容
– 呉美保監督の過去の作品や家族事情に触れ、作品制作における難しさや現場での対応について説明する。9時から5時の撮影スケジュール
– アカデミー賞の担当経験や呉美保監督との交流について述べ、映画業界の経験やネットワークについて語る。
ミシェル・ヨーに会ったオスカー授賞式
Body2現場の環境改善にはグローバル市場が不可欠、だから国際共同製作
– 日本の映像業界におけるジェンダーギャップの問題について
– ハリウッドでは子供連れの撮影に対するサポートがあるが、日本ではそのような制度が欠けている。
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どうすればそれが実現できるか。
– 日本の映画産業が世界市場で競争する必要。国内の製作費や賃金水準を上げる必要があり、そのためには作品の国際的なマーケティングも重要
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『私たちの声』に参加したかったもう一つの理由は、日本の才能である呉美保監督と杏さんを世界に紹介する最短の方法だと思った
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国際共同製作は日本映画のマーケットを広げることにつながる。
– 渡辺謙のように海外で活躍する日本人俳優が成功する理由は、彼らが海外市場に影響力を持っているから
– 日本の才能が世界に認知されるためには、作品の国際的な流通やプロモーションが必要であり、そのためには国際共同製作が有益。
Body3日本ロケしたい作品は昔からあるのに、わざわざ損している
– 日本のロケが実現しない理由。各国のロケ誘致に遅れを取っている
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– 日本のフィルムコミッションの不十分なサポートと、撮影許可の煩雑さが制作を難しくしている
– 日本のフィルムコミッションの体制の改善が必要であり、政府のサポートも不十分
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きちんとお金と契約のやりとりでロケ交渉していない日本の映像業界
これも予算がないから、ロケ現場にお金を落とせないことに原因がある
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これも国際共同製作で海外市場を広げていくことで解決する問題と言えるか。
ロケ誘致の仕組み作りも重要
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メモ終わり。
日本映画の問題点をよく分析しておられるなと思いました。労働環境改善のためにも海外に市場を広げて今以上の売上を作らないとどうにもできないというのはその通りだろうなと思います。日本映画、儲かってないですからね、基本的に。もう、国内市場だけでやっていくという発想そのものがだめなんだなということです。
そのためには鷲尾さんのようなマインドのプロデューサーがもっとたくさん出てくるようになると言いなと思います。
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