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韓国映画の支援組織KOFICのTIFFCOMブースの取材をしてきました

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 Brancに、韓国の映画産業支援を担う特殊法人・KOFIC(韓国映画振興委員会)の取材記事を出しました。

 あらゆる興行データが無料で閲覧可。韓国映画を支援するKOFICのデータサイト「KOBIS」の重要性とは | Branc(ブラン)-Brand New Creativity-

 東京国際映画祭のマーケット、TIFFCOMにブースを出していたので、そこでお話を聞かせてもらいました。

 支援の実態とかも気になるところですが、今回は主に韓国の映画興行のデータを無料公開している件について聞いています。

 日本では映画館の興行収入の細かいデータは興行通信から買う必要があるんですけど、韓国では誰でも無料で細かいデータがダウンロードできます。しかも、リアルタイムで数字が反映された最新データを手に入れることができます。はっきりいって興行通信社のデータよりはるかに幅広く正確なものだと思います。KOBIS(Korean Box Office Information System)というサイトで特に会員登録も必要なく利用可能です。

 どうやってこれを実現しているのか、どんなメリットがあるのかなど詳しい話を聞いてきました。日本もこれくらいデータ整備しないとダメですよね。
 
 
 以下、原稿作成時のメモと構成案。 
 
 
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参考
ハラスメントのない映画制作環境を〜パク・キヨンKOFIC委員長に聞く〜|MediaReport
Korean Film Council

図2:KOFICの公的な映画製作資金の流れ(提供資料)。 – 映画業界に支援のサイクルを、諏訪敦彦ら日本映画の展望を語る [画像ギャラリー 4/13] – 映画ナタリー

Japan Film Co-Production Portal
 
質問案

KOFICの構成。73年設立

映画及びビデオ物の振興に関する法律をもとにして出来た組織

2006年、映画及びビデオ物の振興に関する法律の改正に伴い、映画発展基金を管理運営することとなった

韓国映画アカデミーについて84年設立

主な業務、

企画開発、投資・製作、流通、海外進出、技術・インフラ、環境整備、映画享有権、韓国映画アカデミー、映画政策

財源は? 国費と映画館の数%徴収、その他には?

インターナショナルリレーションの役割

製作支援、助成にはどんなものがあるか。

海外との共同製作については

映画館の支援もしているのか。

国際共同製作について

海外展開、どんな支援を?

環境整備、どんなことをしているか。
 
 
構成
記事の体裁は一問一答ではなくて、地の文章でまとめる形にしてポイントを抑える形にする。
 
Point3つ

興行収入のリアルタイムデータベース

KOFICについて

今の課題
 
 
Intro

KOFICがTIFFCOMブースを出していたので聞いてみた
 
 

BODY1 KOFICについて、支援の幅広さと実績、

成り立ち

支援の内容と幅広さ、これまでの実績

KOFICとは、
韓国映画を支援する会社
文化部の下にある公共機関、73年にできて、韓国映画の支援をしている。
昔は国家のプロモーション映画の会社だった。今とは違う。
昔は韓国の映画会社は、ポスプロの会社がなかった。それを支援するのが目的。

劇場からの3%基金に入れる。その資金を映画のために使うのが役割。
国内部もあるし、国際部もある。リサーチ・研究部の3つがある。

国内部は、国内映画、インディーズ映画の支援をしている。予算は去年は10億円支援予算。インディーズ映画を支援して、
研究部は、データ、劇場からのデータをもらって、リアルタイムで確認できるようにしている。
レポート、映画業界が必要だというレポートを作っている。調査して公開している。
国際部は、セールス会社を手伝い。フィルムマーケットに参加する支援。カンヌやベルリン、韓国映画のPRをする。
映画祭の正体される時、チケット代を出したり、チケット代とかPR費用を支援。
国際映画祭参加支援
昔は、共同制作も支援して、ギャップファイナンスのようなミーティングを開催したりしていた。海外との仕事を支援することも。
国際的な制作を支援するのと、配給を支援する2つの形がある。

今のKOFICの形になったのは、法律が2006年に変わった。
法律が映画とビデオを支援する法律ができた。国家の映画を作る会社じゃなく、支援の会社として新しくやるようになったのが法律の改正。

KOFICとしては映画を支援しないといけない、映画館に客を戻すためにやっている対策は?
コロナ禍には仕事のない映画人の支援をしていた。
チケット代の値引きも文化部と一緒に支援して行った。
今の問題は、映画がリリースできなかった映画が90本くらいあった。今は少しずつリリースされている。映画のPR支援をした。
韓国映画開放支援(リリース支援?)、リリースさせるために支援した。

KOFICは小さい映画も支援しているが、どんな基準で支援しているか。
長編も短編も、ドキュメンタリー映画も支援している。応募の中から審査委員会を開催して、決めている。審査委員会が一番難しい仕事。いろんな監督が落ちた人から文句を言われる。
監督にとっては作品は大事なので、審査委員会は大変。
どれくらいの応募があるのか。短編は多すぎる。長編は30,40くらいと思う。金額は3億ウォンくらい、長編で。少なくない。
KOFICは教育プログラム、大学院くらいのもの。スタジオも運営。ソウルに引っ越して釜山に建設中。

KOFICの運営するスタジオがある。申請すればどこでも使えるもの。ソウルのスタジオもKOFICが建設した。車で2時間くらい。忙しすぎて予約が殺到していた。

海外のロケ誘致もやってる。その仕組みは。助成金を出している?
韓国にお金を払う企画に20%をバックする。アベンジャーズが来たのが一番大きい、その次がブラックパンサー。対策支援を受けたハリウッド映画。

KOFICはいつも受け付けている。使用許可もやっているKOFIC。韓国のフィルムコミッションがあるから、それを手伝うくらい、インセンティブはKOFIC
 
 

BODY2データベース

KOBISは重要なデータを提供

公共機関がデータを提供する重要さとは。

KOFIC 영화관 입장권 통합전산망(2)

昔は、劇場からデータをもらうとき、なんで渡さないといけないんだと言われた。データをもらうためにやったことは、劇場を作るためには、国家に申告しないといけなかった。でもKOFICに登録すれば、申告しなくてもいいとなった。免除。
映画館の登録はKOFICにすればOKとなった。システム作る費用がいらない。
はじめはソウルの劇場だけだった。データについては。
全国でやりたいとなった。ライターもそのデータを使うから全国から応募があって、全国的にデータを開示するようになった。
小さいお金ははらったけど、法律的にできない、お金をあげなくてもよくなった。劇場はKOFICにデータを挙げるようになった。
2009年に、データをもらうのが法律に記載された。自動的にもらえるようになった、データが。

NHKに基金についての質問があった。反対はどう抑えたかの質問。
時代の変化があるから、その時は韓国の場合は小さい劇場がない、2009年にはシネコンばかりになった。反対意見もあったがデータを提供してKOFICに預けることで映画産業に貢献しているというエクスキューズができるようになった?

映画館のデータは、いろんな人が観られるもの。オープンになっている。
KOVISというサイト。いろんな国から見に来る。リアルタイムで劇場の売上がわかる。韓国映画界では重要な機能を果たしている。
韓国では、「千万監督」という単語がある。千万の観客を集める映画の監督のこと。
KOVISのおかげで観客動員がわかる。映画業界は冗談で今、あなたの映画は3万くらいだよねとか冗談を言う。携帯で見れる。

リアルタイムのデータを見ながら、配給などの宣伝を練ったりすることもある。一番重要なデータ。KOVISは配給やセールス会社がいつもみている。
韓国だけそういうデータをオープンにしている、日本はしていない。アンフェアだけではないか。自分の作品がどれくらいの収入をあげているのかわからないと文句を言う会社もある。お金の清算で問題になることも

日本の興行通信について、そこしかデータをもっていない。公的な機関が集計していない。

韓国の場合は特別。他の国もリサーチ会社に頼んでいる。韓国は公的機関がやっているのは珍しい。

小さい問題もあるけど、国家事業でやることに意味はある。小さい会社はリサーチ会社にお願いするお金がないかもしれない。みんなが見れるようにするのがフェア。フェアなデータ。アメリカではデータは高い。小さい会社が買えない。
 
 

BODY3課題

KOFICの支援対象について。
映画だけ。ドラマは支援していない。最近問題になっている、映画とドラマが別とはいえなくなってきた。
法律のせいでそうなっている。映画とビデオだけなので。KOCCAはいろんなコンテンツを支援している。別の会社。
文化部の仕事でKOFICは映画だけ。KOCCAは基金がない。国からのお金で運営している。
基金があるから、KOFICは映画業界のために仕事している。
コロナで基金も減って困った状況になっているとのこと。

日本の場合、映画館の80%くらいまで回復。韓国は60%くらい。
韓国人は劇場がだめになったら、動画配信にいって戻ってきてない。せっかちな性格の韓国人。
韓国の観客は20代が多い。若い世代はOTTで戻ってこない状態。
 
 
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 メモ終わり。

 KOFICがコロナで大変な状況になっているというのは、パク委員長もおっしゃっていたことです。その大変さもお聞きしつつ、データベースの有用性についてをメインにしました。

 これは本当に羨ましいです。メディア側の人間としても、こういう情報が利用しやすくなれば、もっと良い記事書けるようになるんですよね。
 
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