[PR]

VOD市場の成熟と新規参入の壁:独占配信のジレンマとスポーツ中継が握る成長の鍵

[PR]

 リアルサウンドテックに、動画配信市場(VOD投資市場)の現況について書きました。

 新規VODはなぜ伸び悩む? データから見えた成熟した市場で生き抜く“成長ドライバー”とは|Real Sound|リアルサウンド テック

 ずいぶんと生活に浸透してきた配信サービスですが、まだまだ成長の余地はあります。一方で事業者の統廃合が進んでおり、消耗戦の様相を呈しています。生き残れる事業者とそうでないところがだんだんはっきりしてきましたね。

 独占配信の功罪にも触れています。他社との差別化のために独占のコンテンツが欲しいのですが、それやると利便性を損なうので、IPホルダー的にはマイナスの側面もあります。テレビで放送すれば、それなりに拡散力があるのですが、配信一社に囲われてしまうと拡散力がなくて、結局IP自体の注目度がさがってしまう。今後、配信会社が独占コンテンツを欲するなら、きちんと宣伝する、このプラットフォームに預ければ、IPを成長させてくれるという信頼を獲得しないといけないと思います。

 その他、これからはスポーツ中継が配信市場の成長ドライバーになるでしょうということを書いています。すでにスポーツコンテンツの獲得競争が結構進んでいますね。
 
 
 以下、原稿作成時のメモと構成案。
 
 
—————-
 
Thesis

VOD新規が苦戦していることの本質とは

新規VOD(DMM TVやLeminoなど)の課題及びレッドオーシャンと化したVOD業界で生き残る方法を考える。
 
 

Point3つ

シンプルにすでに過当競争で、統廃合が進んできている(パラヴィ買収などもあり)

独占のジレンマ

独占してもそこまで会員数伸びなくなってるので、配信全体で次の成長ドライバーが必要(スポーツ)
 
 
Intro

2028年には7000億円市場に?

動画配信の国内市場規模は5,740億円(23年、前年比8.2%増)、2028年には7,371億円規模へ – GEM Standard

ただ、プレイヤーは固定化されてきて、優勝劣敗はかなりはっきりしてきている
 
 

Body1すでに統廃合のフェーズに

日本の場合、

U-NEXT、パラヴィ買収など

「生き残る配信事業者は3つ。そこに入りたい」 U-NEXT 堤天心社長 | 特集 | 東洋経済オンライン

有料動画配信「戦国時代」に オリジナルやライブ競う(1/2ページ) – 産経ニュース https://www.sankei.com/article/20191126-KOW7XTTS3FMYXEJWJ2QBFZI2XM/

動画配信サービス、過当競争 顧客獲得へ相次ぎてこ入れ:時事ドットコム

GAYOの終了など統廃合の動きが加速

『動画配信市場調査レポート2023』発行について | 一般財団法人デジタルコンテンツ協会のプレスリリース

アメリカの場合

ピーコックとパラマウントが合併のうわさも

コムキャストとパラマウント・グローバル、PeacockとParamount+の合併について協議か | Branc(ブラン)-Brand New Creativity-
 
 

Body2独占配信のジレンマ

加入者を引き付ける起爆剤か、嫌われる要因か。

この2つで引き裂かれている。

アニメの場合

タイバニ事件

サマータイムレンダ、、、解放したら話題になった

鬼滅の刃がほとんどの配信サイトに作品を出していった。とにかくアクセスできる場を増やして、どんどん人気を拡大させた。

新作アニメ配信数No1を獲得、後発の動画配信サービス「DMM TV」がアニメに本気な理由とは | アニメ!アニメ!

M-1をLemino独占配信したところ、やはり不満が見られた。

しかし、競争するにはコンテンツで差をつけるか、価格か、UIの使いやすさなどの利便性で勝負するか、コンテンツを独占するにも高い契約金を払う必要があるので、正当な権利ではある。

しかし、コンテンツの制作側からすると話題にならずにIPの展開という点で難点が残る。とりわけメディアミックスするタイプではその傾向がある

後発VODのつらいところ、、、Amazon PrimeやNetflixくらいの会員数がいれば、独占配信はどこまで批判されない、見られる人間もそれなりに多いからだ。だが、シェアの少ないプラットフォームがこれをやるとかえって批判の対象になりやすい。結局いつ独占を解禁するかが焦点になってくる。

そうなると競争力がどこでつけるのかという話になるので結局寡占化は進み、決着がつきつつあるということかもしれない。劇的な変化が訪れないことには戦うのが難しい。
 
 

Body3配信市場は次の成長ドライバーを求めている

おそらくはスポーツ生中継がそれになるか。

しかし、巨額の放映権はネックになるだろう。

【西田宗千佳連載】配信の競争はスポーツへ。Netflixが「WWE」をパートナーに選ぶ理由とは | GetNavi web ゲットナビ
 
 
—————-
 
 メモ終わり。

 国内の事業者ではU-NEXTが頑張っていますが、ユーザー数ではアマゾンプライムが圧倒的です。今の価格帯なら優位性が揺らがないでしょう。配信は結局、ユーザー数勝負なので、世界的なプラットフォームの方がどう考えても有利なのですが、国内事業者があることは結構重要なことなので、今後は国内事業者にも海外市場に目を向けてほしいなとは思っています。ただ、今から世界にでていって戦えるかどうかわからないのですが。
 
関連作品