J-WAVEのラジオ番組¥「GRAND MARQUEE」に出演させていただきました。『デデデデ』の映画の魅力についてお話しました。
GRAND MARQUEE | MON to THU 16:00 – 18:50 | J-WAVE 81.3 FM
1月にもクランチロールについてお話をさせていただきましたが、それに続いて電話でデデデデについて5分ばかり、その魅力について語りました。どんな作品なのかの概要と、キャストの魅力、現代社会に通じる内容があるなど、短い時間でしたけど、作品の魅力をお伝えできたかなと思います。
以下は喋る内容決める時のメモ。
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– デデデデはどんなマンガなのか
この作品は、現代の東京を舞台に、二人の女子校生の友情を描いている作品ですが、その作品世界の世界観が一風変わっています。というのも突然、巨大な円盤UFOが、上空に飛来して多数の死傷者が出るんですけど、その円盤がずっと上空に浮いたまま、何となくみんな日常生活を送り続けているんです。
時々、散発的に小さい円盤を自衛隊が撃ち落としたりして、民家に被害が出るみたいな状態なんですけど、それをもう当たり前のこととして受け入れている日常をみんな生きているんです。
そんな中でおんたんとかどでという二人の女の子がオンラインゲームやったりりコイバナしたりと受験勉強でいそがしかったり、非日常が日常になってしまった世界で楽しく過ごしている、でもこの円盤は正体は何なのかとか、主人公二人の存在にも実は秘密があってという物語が展開されていくんですが、基本的には楽しい青春映画として、仲間たちとのかけがえのない時間が描かれるという感じですね。
– デデデデが浅野いにおの作品の中でどんな位置づけなのか
そんな浅野さんにとって本作は、2011年の東日本大震災以降の代表作になっています。
浅野いにおさんは、すごく現実的な世界観を描くことを得意としていた方で、これまでの代表作のいくつかはアニメではなく実写化されています。それは等身大の人間を描くのはとても上手で、緻密でリアルな画風です。
得意の現実感ある日常描写をたくさん描いているんですけど、それが突然の理不尽な円盤の侵略によって非日常になっている、非日常なんだけど、それすらも日常として過ごしているって世界の青春ドラマで、2010年代の空気感をものすごくリアルに掬い取っていると思います。
なんか、多くに人にどこかで覚えのある描写がいっぱい出てくると思います。陰謀論にのめり込んでしまう同級生とか、フェイクニュースがはびこってたりとか、空気の汚染を気にしすぎてしまっているお母さんとか、2010年代にいろんなとこで観れた現象がたくさん出てくるんです。そんな中でも中心の2人は、受験とかゲームに忙しいみたいな感じですごく元気いっぱいなんですね。円盤の残骸が近所に堕ちたら野次馬で見に行ったりノーテンキっぽく生きているんですけど。でも、心の奥底にはいろんな思いを抱えていることがとても切実に描かれてます。
– 主演の声の演技はどうか。
生田りらさんとあのちゃんの2人はものすごくキャラクターにはまっています。たんに上手いというよりも、本当にキャラクターのお腹から声が出ている感じがするくらいにはまっていて、いくたさんとあのちゃんの声だって意識は映画はじまってすぐにになくなります。もうキャラクターの声としてしか認識できないというか。
声の芝居の本職ではない方の起用は、賛否が出やすいんですけど、この2人に関しては文句なしに最高のキャスティングだったと思います。
– この作品は海外でも注目をあつめているのか
昨年公開された特報の動画のコメント欄には英語の書き込みもありますし、浅野いにおさんのマンガは海外にもファンがいます。海外での公開予定があるのか、わからないんですが、海外にもこれを観たいと待っている人はそれなりにいると思いますし、この世界は大変なことになってるけど、自分の周囲では漠然と日常が過ぎていく空気感って、日本だけじゃなく、いろんな国で共通していると思うんですよね。なので、海外で公開してもきっといい評価を得られるんじゃないかと思います。
– 自分的な注目ポイントは
原作ファンにとっても納得いく映像化になってると思いますし、原作知らなくても楽しめます。すごく作画も背景も丁寧できれいにつくられているので、映像の完成度にも是非注目してほしいですし、心に残る台詞がいっぱいあるのもいいですね。
かどでが言う「本当はこの世界はどのくらいやばいんですか」っていうセリフがあるんですけど、これって多くの人が今感じていることだけど、口に出せないでいる気持ちじゃないかと思うんです。この作品は、そういう感情を変わりに言ってくれている作品だと思いますので、今を生きる多くの人が共感できる内容だと思います。なにかしら刺さる台詞があるんじゃないかと思います。
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この内容からかいつまんで、お話した感じです。