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フランス映画の海外展開を支える「ユニフランス」の役割と日本での活動 ―― 代表エマニュエル・ピザーラ氏インタビュー

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 Brancに、フランス映画の海外展開支援を行う組織・ユニフランスの東京事務所の代表、エマニュエル・ピザーラさんに話を聞いてきました。

 フランス映画祭開催から映画輸出サポート、世界市場調査まで。フランス映画を支える組織「ユニフランス」とは?【インタビュー】 | Branc(ブラン)-Brand New Creativity-

 ユニフランスは、海外へフランス映画を発信・配給していく支援を行い、国際市場の調査なども行う組織です。日本のオフィスはもう長いこと存在しています。毎年フランス映画祭を開催しているのもユニフランスで、この場で日本の配給会社にフランス映画を紹介してつなげたりなど、様々な活動をしています。

 フランスは国として文化支援が手厚く、映画産業にも多くの支援をしているわけですが、こうして日本や他国にも拠点を構えて売り込みを手伝っているわけですね。そして、市場の分析も行い、民間の会社と連携しながらフランス映画の発展を支えているのです。

 日本にもユニジャパンというのがありますが、ここまでの規模では支援できていないと思います。エマニュエルさんの話は、すごくためになりました。

 
 
 以下、原稿作成時のメモと構成案。
 
 
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参照
フランス映画祭2021 横浜 特集: インタビュー 「フランス映画祭2021 横浜」バラエティ豊かな11作を上映 見どころは? – 映画.com
Home – Unifrance
1949 年に設立された Unifrance は、フランスの映画とオーディオビジュアルを国際的に促進することを担当する組織です。 協会の主な使命は次のとおりです。

– Support for export
– 海外プロフェッショナルへのサポート
– イベント組織
– 経済情報
– フランスのクリエーションの課題に対する意識を高める
– あらゆる多様性においてフランスのノウハウを際立たせる

パリに本拠を置くUnifranceには、約50人の従業員がいます。

米国、中国、日本に拠点を置く代表者。

この協会は現在、1,000 人を超える映画と視聴覚の専門家を集めています。

一緒にプロモーションを行うフランス人(プロデューサー、アーティスト、エージェント、輸出業者など)

一般向けの三色映画と視聴覚プログラム、

専門家と外国メディア。
ユニフランスが日本のミニシアターを支援! | Japan Community Cinema Center
日本びいきのフランス女優は? ユニフランス東京訪問 : パリジェンヌの東京映画レポート! – 映画.com
東京支局の主な活動としては、日本の映画市場のリサーチを行い、それらの知識を駆使して配給会社などを支援することです。また、カンヌやベルリンなどのメジャーな映画祭だけでなく、釜山、東京、バンコク映画祭など、小さな国際映画祭でもフランス映画のサポート活動を行っています」
ユニフランス 中国・インドの映画市場を狙う – フランス 写真2枚 国際ニュース:AFPBB News
 
エマニュエル・ピザーラ(ユニフランス東京オフィス責任者)
ユニフランス東京オフィスの責任者で、日本、韓国、東南アジア、およびインドを担当。
パリ政治学院(Sciences Po Paris)にて公共事務修士プログラムを卒業し、INALCOおよび東京外国語大学で学ぶ。映画業界で10年近くを過ごし、国際販売と買い付けを専門としてきた。経歴には、日本のフランス文化院、東京のユニフランス、パリのTF1グループでの職務などが含まれる。
2015年、Doc & Film International入社、3年間にわたり映画の販売と買い付けを指揮。同年、ロカルノ国際映画祭の第1回インダストリー・アカデミーにてフランス代表として選出される。
2016年、カンヌ映画祭のCinando Best Seller AwardでSpecial Mentionを受賞。
2017年、Screen Magazine誌で映画業界の “Future Leader “に選出。
2018年 – 2021年、Kinology社にて販売および買い付けの責任者を務める。
セールスエージェントとしてのキャリアを通じて、日本、韓国、東南アジア、インドと協力し、フランス映画製作の豊かさと多様性を示す作品を幅広いバイヤーに販売してきた。また、日本との共同製作作品のセールスも手がけており、ドキュメンタリー長編映画『Ryuichi Sakamoto: Coda』や、カンヌ国際映画祭で受賞した『アネット』(ユーロスペースとの共同製作)など、日本との共同製作作品のセールスも担当している。
 

取材トピック

フランス映画祭の果たす役割

ユニフランスの役割

フランス映画の海外展開と日本映画の海外展開、思うところは。
 
質問案

ユニフランスがフランス映画の海外展開において果たしている役割について教えてください。

世界の映画の輸出市場において、フランス映画は現在どのくらいのシェアを持っていますか。

フランス映画界における日本市場とはどのような位置づけですか。

ユニフランス日本では、日本市場の調査の他、アジア市場の調査や統計も行っているのでしょうか。日本を含めてアジアという市場をフランス映画産業はどう評価していますか。

フランス映画の強みや特色はなんだと考えていますか。

フランス映画祭を日本やその他の国々で開催する意義とは何でしょうか。

今年のフランス映画祭の見どころについて教えてください。

今年はどんなゲストが映画祭に来日されるのですか。

2022年に、ユニフランスは日本のミニシアターを支援する施策を打ち出していました。フランス映画振興を目的とするユニフランスが日本の映画館を支援した理由と、そのための予算をどう確保できたのか教えてください。

日本は映画に支援が脆弱であるとよく言われますが、ユニフランスの立場から何か思うことはありますか。映画の支援はどうあるべきだと思いますか。

フランスを含めた欧州市場で、日本映画やアニメの存在感は現在、どのようなものでしょうか。
 
 
構成案
 
Point

ユニフランスのミッションとは

映画祭開催の意義・目的

フランス映画、日本映画の現在地
 
 
Intro

フランス映画祭が今年も開催。今年で~回目。

首都圏の映画ファンにとって恒例行事でもあるこの映画祭は、ユニフランス・ジャパンが開催している。

ユニフランスは、フランス映画支援の団体で、アメリカや中国など、主要な映画市場に支部をかまえており、日本にもある。

どんな組織て、なぜ映画祭を開催するのか、代表に話を聞いた。
 
 
Body1ユニフランスのミッションとは
エマニュエルさんの発言の要点を箇条書きでまとめます:

1. ユニフランスの概要と役割
– 映画関係者の団体で、第二次大戦後に平和構築を目的に設立
– 映画の輸出、AV作品のプロモーション、映画市場での買付サポート
– 世界各国でのイベント開催(横浜、NY、スペイン、中国など)
– 映画振興のための様々なサポート(来日サポートなど)

2. ユニフランスの活動内容
– 世界的な市場調査と分析(特に東京オフィスはアジア市場の分析)
– フランス映画の世界での受け入れ状況の調査
– 業界関係者の要望に応じた非公開の活動
– デジタル広報や一般の人とのコミュニケーション

3. 多様な作品を生む環境づくり
– 映画祭や様々な活動を通じた多様な作品の支援
– 若手アーティストのサポート(短編時代からの支援)
– オリジナリティのある表現をする監督や俳優のサポート

4. CNCの役割
– 制作支援、資金調達、コミッション設立
– 興行収入の前貸し制度の実施
– 独自のスタイルを持つ作家の表現の機会を確保

5. 10トゥウォッチ(10 to Watch)の取り組み
– 注目すべき10人の監督や俳優を選出し、継続的にサポート
– 新人監督の国際的な紹介や活動支援
– 若手人材の国際的な露出を増やす仕組み

6. 成果
– 支援した人材がセザール賞を受賞するなどの成功例がある
 
 
Body2フランス映画、日本映画の現在地

エマニュエルさんの追加の発言の要点を箇条書きでまとめます:

1. フランス映画の世界市場でのシェア
– 概ね毎年世界のトップ5に入る
– 世界全体では約5%のシェア
– 欧州諸国ではより高いシェアを持つ

2. アジアにおけるフランス映画の状況
– 国によって受け入れ方が多様
– 日本:フランス映画の固定ファン層が存在、年間約100本が公開
– ベトナム:フランスアニメが人気
– 韓国:日本と似たスタイルの作品とアニメが人気
– コロナ禍前のアジアでの入場者数・収入は全体の約8%

3. 日本市場の重要性
– 2022年時点で世界のトップ10に入る重要市場
– フランス映画ファンが多く、フランスへの親近感が強い
– 多くの配給会社がフランス映画を扱っている
– マーケティングや宣伝が丁寧で質が高い

4. 日本のミニシアター支援施策
– コロナ禍で苦境に立たされた映画館を支援する目的
– ユニフランスの年間予算から捻出
– 日本以外にもメキシコや韓国の独立系映画館も支援対象
– 約30の応募から11の劇場を選定して支援
– 東京以外の地方劇場が中心、様々なテーマ(若者向け、障碍者向けなど)で支援

5. 映画館支援の重要性
– 映画館は「世界に目を開く場所」として重要
– 上映館の存続がフランス映画の生き残りに不可欠
 
 
Body3映画祭開催の意義・目的

エマニュエルさんの追加の発言の要点を箇条書きでまとめます:

1. フランス映画祭を各国で開催する意義
– 年間を通じてフランス映画を見るきっかけを作る
– 映画祭での体験が観客のエネルギーとなり、フランス映画への関心を高める
– フランス映画の多様性を示す機会(アニメ、ドキュメンタリー、ホラー、ドラマなど)
– 未配給作品も含め、フランス映画のイメージを拡げる

2. 今年の映画祭の見どころ
– 13本のプログラム(12本の映画と1本のテレビシリーズ)
– ほとんどの監督と一部俳優の来日
– 上映後のQ&Aとサイン会の復活

3. 注目の若手俳優の紹介
– オープニング作品に出演する30代の俳優(アナイス・ドゥムースティエとヴァンサン・ラコステ)
– フランスでは知名度が高いが日本ではまだ知られていない俳優の紹介

4. 新たな取り組みと再開する企画
– 桜木町駅前でのレッドカーペット(一般公開)
– 横浜市立大学と東京芸大横浜キャンパスとの協力によるマスタークラスの開催
– クレール・ドゥニ監督の特集上映

5. 映画祭の特徴
– 最新の修正版作品の上映
– 監督特集として他の作品も併せて上映
 
 
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 メモ終わり。

 日本の映画館の支援までやってくれているんですね。映画館が少なくなれば、フランス映画が上映される機会も減少するので合理的なんですけど、そういう判断を日本の組織ができるかというと、難しいと思うんですよね。ユニフランスのやっていることは、日本の映画支援を考える時にも参考になるものが多いなと思いました。

 
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