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『薬屋のひとりごと』羅漢の正体とは?策略家か慈父か、謎に満ちた敵役の深層分析

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 アニメ!アニメ!の敵役連載に、『薬屋のひとりごと』の羅漢について書きました。

 「薬屋のひとりごと」狂気を孕んだ狐目の男― 羅漢は悪辣な“策略家”か“好々爺”か、それとも… | アニメ!アニメ!

 サヴァン症候群のようなものが描かれていて、これは興味深いなと思いました。羅漢は猫猫の敵なのかどうかは微妙なところですが、今回のテレビシリーズの黒幕のような立ち位置でしたので、いつもと趣向を変えてみるのもいいかなと。

 抜け目ない策士タイプの敵役は、これまであんまりとりあげていな買ったなと思ったので、ちょうどいいなというのもありました。

 単純に好きなキャラクターでもあります。父親としての愛情の示し方の不器用さが、可愛らしさに転じる瞬間があって。悪辣さと無邪気さが同居しているような、強い印象を残しますね。
 
 以下、原稿作成時のメモと構成案。
 
 
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Point3つ

実父がなぜ猫猫を困らせていたのか。・・愛情の裏返しという側面

抜け目ない策士、怪しく何を考えているかわからない

他人の顔を識別できない。相貌失認か?
 

どういうタイプの敵役として書く?

得体のしれないフィクサー?、しかして、その心の奥底にある本当の想いとは?みたいな感じか
 
 
Intro

テレビアニメ薬屋のひとりごとは猫猫の活躍を描く

基本的にこの映画に悪役のようなものはでてこない、上質な人間の物語が展開する

しかし、ここにきてある一人の男が猫猫の周りを暗躍し始めている。

羅漢、この男は一体なんなのか、
 
 

Body1

抜け目ないフィクサーといった得体のしれない男

狐の目をした男、理知とともに狂気をはらんでいた。P80

実際に周囲を意のままにあやつっているかのように、策略を張り巡らし、猫猫の周りに起きる事件の多くの意図を引いているらしいことが描かれる。

例えるなら、モリアーティ教授のような存在か。自分は動かず、周囲を動かすことでことを成し、誰かをはめる、知的な敵役。

物語として、本作は推理ものの体裁を取っているので、こうした知的戦略をしかける者の存在はストーリーを面白く盛り上げている。

しかもなにやら、猫猫とは因縁がある様子
 
 

Body2 実の父の素顔

油断のならない、隙を見せたらどう失墜させられるか、わからない危険な男として羅漢は登場するが、本当の姿はどうなのか

羅漢は他人の顔が認識できない。想像失認?

家の失墜のせいで多くの苦労をしてきた、その才覚で生きてきた。

猫猫の母とも本当に愛し合っていたことが描かれる。

しかし、運命のいたずらが彼を猫猫に恨まれるような結果をもたらした。ここをどこまで説明する?

大嫌いなだけ、と猫猫は言う。

しかし、羅漢は猫猫を溺愛している。その愛も嘘ではなさそうだ。
 
 
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 メモ終わり。原作も読みましたが、結構アニメオリジナルのシーンもあって、それが高い効果をあげているなと思いました。

 原作は面白いですね。文章もいいですし、読み応えがあります。

『薬屋のひとりごと』第2巻の表紙。緑の上着と紫色の着物を着た少女が青い花を持ち、腕に顎を乗せてじっと見つめている。背景には東洋風の建物が描かれている。タイトルは赤色で大きく表示され、作者は日向夏、イラストはしのとうこと記されている。
『薬屋のひとりごと』2巻表紙

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