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ゲームの映像化が加速するワケ マリオ、サイバーパンク…ヒット作が続出する背景とは

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リアルサウンド映画部に、ゲームと映画に関するコラム記事を書きました。

ゲームと映画の表現は近づいている? メディアを超えた“世界の構築”が新たなトレンドに|Real Sound|リアルサウンド 映画部

近年、ゲームの映像化作品がヒットする傾向が続いているので、そのことと、表現としてゲームと映画が近づいてきていることについて書きました。

ゲーム業界側のビジネス的な事情もあろうかと思いますので、そのあたりの事情も書いています。もちろん、映像業界的にも原作がほしいという事情があり、双方にとってメリットがあるという状態と思われます。

オープンワールド的なゲームですと、物語のネタは豊富ですからね。映画として構築したものは、ゲームの広大な世界のいち部分であり、その一端を垣間見れるという点で面白いというか、ゲーム未体験者にとっては初めて世界を知るきっかけになり、ゲーム体験済みの人にとっては、世界の追体験であり、あの世界にはこういう物語もあったのかと視野を広げてくれるものでもあります。

ゲームの映像化は一つのトレンドを形成すると考えていますので、その考えをまとめてみました。
 
 
以下、原稿作成時のメモと構成案。
 
 
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Thesis
ゲームと映画のクリエイティブの地平線。。。何か新しいものをもたらすのか

観客(ゲームユーザー)にとってどんな体験をもたらすか、映画産業のトレンドを形成するか
 
 

Point3つ
なぜ、今アメリカ映画はゲームの映画化に向かうか、傾向の整理をする
ゲームと映画の親和性、あるいは食い合いの悪さなど、小説やマンガなどと比べて何が特徴と言えるか
シネマティックな演出のゲームは増えている。世界観構築、ワールドビルディングという手法という映画産業の潮流
 
 
Intro

このところ、ゲームの映画化・映像化企画が増えてきた。

昨年のマリオ映画の大ヒットは記憶に新しい。HBOではラスト・オブ・アスが大評判だった。

北米市場では、ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズもヒットを記録。

今後はゼルダの伝説、ゴースト・オブ・ツシマ、フォールアウト、マリオ映画の続編の発表もあった。ハリウッドの新たなトレンドとなりそうな雰囲気だ。

日本でも、国内ゲームのアニメ化はこれまでも多かったが、トリガーのサイバーパンクエッジランナーズが成功を収めるなど、海外ゲームをアニメ化した事例も出てきた。

ゲームというのは、映画と並ぶビジュアル表現である。この2つが融合することにはどんな意味があるだろうか。
 
 
Body1なぜ今、映像産業がゲームの映像化に向かうのか

ハリウッドの次のトレンド探しの一環という、スーパーヒーロー疲れの影響か

ゲーム会社のメリットは何か。言うまでもなく映画化でさらに大きなユーザーを囲い込めること。サイバーパンクエッジランナーズでは飛躍的なユーザー数の増加を記録したともいうし、ラスト・オブ・アスも同様か

イギリスで『The Last of Us Part I』の売り上げが3倍以上に!実写ドラマ効果で再ブレイクの兆し | cinemacafe.net

マリオの任天堂も映画化の影響で新作ゲームの売上は好調

この傾向についての分析。トランスメディア・ストーリーテリングで世界観を深化させる

ドラマ「THE LAST OF US」の成功で、トランスメディアストーリーテリングが加速する | WIRED.jp
巨大な世界観を持ち、すでに多くのユーザーを抱えているゲームは、ハリウッドにとって美味しい原作となっていると言える
 
 
Body2ゲームと映画の親和性、あるいは食い合いの悪さなど、小説やマンガなどと比べて何が特徴と言えるか

ゲームの映像化は、今までなぜあまりうまくいかなかったのか。

インタラクティブなプレイ体験を、受動的なメディアでそのレベルの没入感を生み出せるか、という点に難しさがあった

ゲーム演出と映画演出の接近がある。全体的な話として。

シネマティックな表現を目指すゲームは増加している。

『E.T.』から『Heavy Rain』まで ~ シネマティックゲームの課題【GDC 2015】 – ファミ通.com

カメラ割りや演出が映画的な作品のこと

デス・ストランディングなどはそういう典型か。よく知る俳優がモーションキャプチャとして登場し、映画の世界に入り込んだ体験を提供する

一方で、映画にもFPS視点の映画など、没入型の指向の作品は増加している。ゲームの影響を指摘される映像作品も増えている。

イメージの進行形、新映画論

他ジャンルと映画の交錯|Real Sound|リアルサウンド テック

ワールドビルディングの手法にも親和性がある。これはマーベルが確立したといっていいかもしれないが、むしろオープンワールドゲームと組むことで一層花開く可能性があるのでは。

アプローチは多彩だ。

ラスト・オブ・アスは忠実に本編のストーリーをなぞり、ディテールの描写を深くすることで、作品世界の解像度を高める、

一方、サイバーパンクは、ゲーム本編のストーリーではなく、あの世界で伝説となっているとあるキャラクターを描いた作品だった。ゲーム体験の再現ではなく、ゲーム世界の拡張を目指した。アーケインも同様の方向性だった。これはオープンワールドゲームを原作に、多くの物語を生み出せることを意味する

オープンワールド的なゲーム作品では、その世界を感じさせること、映像作品はその広大な世界に繰り広げられている、そこに生きる人間の具体的な一例として示されることがゲームユーザーにとっては、世界観の深化につながるのでは。
 
 
Body3 メディアミックスによる多角化収益にあっている

映画とゲームの相互接近は、表現だけでなく、事業的にも大きなシナジーを生むだろう。

ソニーなどはプレステのタイトルがいくつもあるので、積極的に仕掛けてくる。

任天堂も映画事業に本格参入する。今後はゲームと映画でどうユーザーに高い満足度を上げられるのかが模索されていく。映画もゲームはますます接近する
 
 
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メモ終わり。

ゲームは今や、最も大きなお金の動くエンタメなので、世界のエンタメ市場の中心なんですよね。表現もどんどん進化しているし、映画はむしろ、アイディアをいただく方になっているのかもしれないですね。

競争も過酷になってきているので、プロモーションツールとして映像化をしているというのが実情としてあると思います。
 
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