[PR]

メディアに翻弄された女性たちの45年、佐井大紀が描く信仰の光と影『方舟にのって~イエスの方舟45年目の真実』

[PR]

Brancに、TBSのドキュメンタリー映画『方舟にのって~イエスの方舟45年目の真実』の佐井大紀監督にインタビューしました。

TBSテレビ佐井大紀がドラマプロデューサーでありながらドキュメンタリーを作り続ける理由。「人間や社会の営みは反復する」 | Branc(ブラン)-Brand New Creativity-

佐井監督は、本職はTBSのドラマプロデューサーで、最近では、『Eye Love You』を担当しています。ドラマを作る傍ら、休日などを利用してドキュメンタリーも制作し、TBSドキュメンタリー映画祭などで披露しているのですが、非常に面白い作品なので、劇場公開が決まりました。

佐井監督は、TBSの豊富なアーカイブを駆使した制作スタイルで過去のニュースやドキュメンタリー映像を発掘し、ユニークな題材を見つけ、現在のフッテージと合わせることで過去と今を繋ぐ視点を提供しています。

イエスの方舟はかつてハーレム教団とメディアから強烈なバッシングを受けましたが、今も九州で活動しており、その実態はマスコミ報道とは異なるものでした。教祖が亡くなった今も女性たちは共同生活を続けていて、彼女たちの今と昔を交差させながら、信仰とは何か、社会とはなにかを問いかける内容です。

佐井監督は、30代前半ですが、昭和に題材を求める事が多いので、その点についてまずは聞いています。そういう過去の事件に題材を求めることができるのは、テレビ局のアーカイブの豊富さゆえで、これはとてもうらやましいことだなと思いました。
 
 
以下、原稿作成時のメモと構成案。
 
 
—————–
 
参考
TBS INNOVATION LAND | 「ドキュメンタリーはドラマより遥かにドラマチック」TBSドラマプロデューサー佐井大紀が映画『日の丸』『カリスマ』を撮って感じたこと
山上被告が苦しんだ旧統一教会の問題を聞いて、イエスの方舟という集団の事件を思い出しました。これは千石剛賢という男が聖書の勉強会を開いて、そこで家出少女を囲って、日本全国を逃げ回った事件です。
佐井大紀(TBS) / ドラマとドキュメンタリーの現場を行き来する“自分だけの仕事” | テレビマンが作るドキュメンタリー映画 #3 – 映画ナタリー コラム
TBS INNOVATION LAND | ドラマ『Eye Love You』で日本ドラマに初挑戦!車賢智に聞く、日韓ドラマ制作現場の違い
Street Fiction by SATOSHI OGAWA|TBSテレビドラマプロデューサー、映画監督の佐井大紀さんと語る1960年代、1970年代と現在の日本|AuDee(オーディー) | 音声コンテンツプラットフォーム
(624) 『TBSドキュメンタリー映画祭2024』大久保竜 エグゼクティブ・プロデューサー × 佐井大紀監督 SPインタビュー – YouTube
 
 
構成

Point3つ
方舟にのって製作経緯とその内容
なぜドラマプロデューサーがドキュメンタリーをやるのか。
TBSの社風とこれが成立する理由、レトロスペクティブ映画祭など、ユニークな試み
 
Intro

TBS所属の気鋭のドキュメンタリー作家、ドラマのプロデューサーを兼任していることについて言及。
作品概要
 
 
Body1方舟にのって製作経緯とその内容、取材時の印象
ドキュメンタリー制作開始の経緯:
会社の企画募集に応募し、映画化に繋がり、以降ドキュメンタリー制作を始める。
当初は、若手ADとして存在感を示すための手段として企画を提出した。

テーマ選定の理由:
普遍的な人間の営みや社会の営みに興味があり、過去の出来事と現代を繋ぐことで、普遍性を探求したいと考えている。
昭和時代の出来事に着目するのは、過去の出来事から現代への繋がりを探るためであり、個人的な思い入れもある。
カリスマや宗教といったテーマは、人間の強さや信じる力の源泉を探求するため。
『イエスの箱船』制作について

テーマ選定:
安倍晋三元首相の暗殺事件をきっかけに、宗教の持つ力に興味を持ち、統一教会ではなく、かつて宗教的な集団とされた人々に焦点を当てた。
80年代にTBSでドラマ化された「イエスの箱船」の存在を知り、本作の制作につながった。

取材を通しての発見:
イエスの箱船のメンバーたちは、独自の社会を形成しており、強い絆で結ばれている。
信じる力の大切さ、そしてそれが個人の人生に与える影響を深く理解した。

映像表現:
ドキュメンタリーに劇映画的な要素を取り入れたいと考えており、ゴダールや熊代辰巳などの映画に影響を受けている。
被写体の生活パターンや背景を丁寧に取材し、人間の本質を描きたい。

メディアに対する視点:
メディアが作り出す虚像や、人々に影響を与える力について考察している。
メディアの役割と、個人の信じる力との関係性を作品を通して問いかけている。
 
 
Body2 なぜドラマプロデューサーがドキュメンタリーをやるのか

ドキュメンタリーとドラマ制作の共通点
取材の重要性:
ドキュメンタリーだけでなく、ドラマ制作においても、取材は非常に重要。
登場人物や背景を深く掘り下げることで、よりリアルな作品を作り上げることができる。

ディテールへのこだわり:
ドキュメンタリーで培った、細かな部分まで観察し、描写する能力がドラマ制作にも活かされている。
例えば、ドラマの中でチョコレートが登場する際、実際にチョコレートを作る過程を調べ、よりリアルな描写を心がけている。
 
 

Body3 TBSの社風とこれが成立する理由、レトロスペクティブ映画祭などユニークな試み
取材における苦労と課題
個人的な関係と客観的な視点のバランス: 被写体と親しくなる一方で、宗教というテーマの客観性を保つのが難しい。
主観的な視点と客観的な事実のバランス: ドキュメンタリーは主観的なメディアであり、事実を伝える一方で、物語を構成する必要がある。宗教というテーマにおいては、プロパガンダに偏らないよう注意が必要。
事前の構成と柔軟性のバランス: 事前に詳細な構成を立てると、被写体に警戒感を与えてしまう可能性がある。一方で、柔軟な姿勢で取材を進めると、編集段階で情報が不足することがある。

ドキュメンタリー制作の意義と今後の展望
若い世代への影響: レトロスペクティブ映画祭などを通じて、若い世代にドキュメンタリーに興味を持ってもらうことができている。
アーカイブの重要性: 過去の映像資料をデジタル化し、後世に残す活動を行っている。
今後のテーマ: アーティストや音楽といった、表現者たちの生き様をドキュメンタリーで捉えたい。
 
 
—————-
 
メモ終わり。

映画は試写で拝見しましたが、とてもおもしろかったです。九州でスナックのようなお店を経営しているんですが、常連さんたちの豊かなコミュニティが形成されていて、アットホームな雰囲気なんです。人間関係の濃密さが描かれていて、メディアの報道とは何なのか、また改めて考えさせられる作品です。
 
関連作品