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資金調達から制作秘話まで 『化け猫あんずちゃん』MIYUプロダクションが語る日仏共同制作の裏側

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Brancに、『化け猫あんずちゃん』をシンエイ動画と一緒に共同制作したフランスのアニメーションスタジオ、MIYUプロダクションの代表、エマニュエル=アラン・レナール氏とピエール・ボサロン氏にインタビューしてきました。

『化け猫あんずちゃん』MIYUプロダクション代表が語る、日仏共同制作の裏側「企画開発段階から、新たな作り方を模索」 | Branc(ブラン)-Brand New Creativity-

MIYUプロダクションは主に背景を担当し、シンエイ動画がキャラクターの作画を担当するという分業で、フランス側も資金を出資しています。MIYUプロダクションの作品は、今年は『リンダはチキンがたべたい!』や『めくらやなぎと眠る女』が公開されますが、ヨーロッパでも最も勢いのあるスタジオと言ってもいいかもしれません。最近、日本との共同制作の機会を増やしており、四宮義俊監督の長編アニメにも参加することになっています。その他、水尻自子監督の短編や折笠良の作品、山村浩二監督の『幾多の北』にも参加しています。

今回、どういったいきさつでシンエイ動画と共同制作することになったのか、どのようにフランス側でファイナンスしているのかなどをお聞きしました。
 
 
以下、原稿作成時のメモと構成案。
 
 
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参照
MIYUプロダクション(フランス)特集キューレーター:MIYUプロダクションプロデューサーエマニュエル=アラン・レナール | 新千歳空港国際アニメーション映画祭2018
美術手帖 2020年2月号 |本 | 通販 | Amazon
山村浩二監督『幾多の北』が第46回オタワ国際アニメーション映画祭・長編アニメーション部門でグランプリを受賞 | SPICE – エンタメ特化型情報メディア スパイス
水江未来の「西遊記」や和田淳によるゲームを製作、ニューディアーが発表(コメントあり) – 映画ナタリー
水尻自子「不安な体」製作発表、日仏共同で十和田市現代美術館にて上映
About : Ryo ORIKASA
四宮義俊監督で長編アニメ制作 25年公開、カンヌ映画祭に出品
「過激なのに品がある」世界で高評価を受ける冠木佐和子のアニメーション | クーリエ・ジャポン
村上春樹の小説がフランスで初アニメ化『めくらやなぎと眠る女』は村上ワールド全開だった – KAI-YOU.net
6 questions à Emmanuel-Alain R… | Gazette Drouot

 
 
Point3つ
日本との共同制作について(最初にMIYUについて簡単に)
あんずちゃんについて
MIYUプロダクションとはどういう会社か(MIYUについて深く)。。。出資についても
 
 

Intro

7月19日に公開される『化け猫あんずちゃん』は、カンヌ国際映画祭とアヌシー国際アニメーション映画祭へのダブル選出という快挙を果たした。本作は『ドラえもん』や『クレヨンしんちゃん』シリーズで知られる日本の老舗アニメスタジオ・シンエイ動画と、『*めくらやなぎ*と*眠る女*』や『リンダはチキンが食べたい』などで高く評価されるフランスのMIYUプロダクションが共同制作した。

監督は*久野*遥子と*山下*敦弘の二人が担当。実写の映像をもとにアニメーションを製作するロトスコープという手法で制作された。キャラクターの作画はシンエイ動画が、背景美術と色彩設計はMIYUプロダクションが担当したという。

フランスと日本、異なるスタジオがどのようにコラボしたのか、MIYUプロダクションのプロデューサー、エマニュエル=アラン・レナール氏とピエール・ボサロン氏に話を聞いた。
 
 
Body1 日本との共同制作について
MIYUプロダクションの強み
アニメーションに対するビジョン: 固定観念にとらわれず、ジャンルや語り方に囚われない新しいアニメーションを追求。
多様性: 子供から大人まで、フィクションからドキュメンタリーまで幅広いジャンルの作品を制作。
イノベーション: フランスの文化政策の後押しもあり、新しい試みや多様性を重視。
心の動きを重視: 作品を選ぶ際には、スタッフが深く感動できるか、監督に惚れ込めるかが重要。

日本との共同制作の背景
日本アニメへの愛: MIYUプロダクションのスタッフは日本アニメを深く愛しており、一緒に作品を作りたいという強い気持ちがある。
短編制作を通じた協力: 日本のインディペンデントアニメーターの支援をきっかけに、共同制作を開始。
配信サービスの発展: 世界的な配信サービスの普及により、国境を越えたコラボレーションが容易になった。
新しい表現方法の探求: 両社が新しい表現方法に挑戦したいという共通の思いがあった。
 
 
Body2 あんずちゃんについて
久野監督と山下監督について
久野監督: インターネットで短編作品を見て、その才能に惚れ込んでいた。ビジョンが明確で、一緒に仕事をしたかった監督。
山下監督: 誠実で、温かい雰囲気をもたらす人物。日仏間の文化の違いを乗り越え、円滑な制作に貢献した。
両監督への想い: 映画が完成し、寂しい気持ちもあるが、今後も交流を続けたい。

シンエイ動画との共同作業について
役割分担: 背景美術をフランス、作画を日本で行うなど、それぞれの強みを活かした分担。
密な連携: 脚本やビジュアル面で綿密な打ち合わせを行い、バラバラに作業していたわけではない。
ロトスコープの活用: 日本のロトスコープ映像をベースに、フランスで背景美術を作成。
補足的な関係: 各社が得意とする部分を担当し、効率的な制作を実現。

プロジェクト参加の理由
久野監督との仕事: 久野監督の作品を作りたいという強い思いがあった。
企画の面白さ: 企画自体が面白く、魅力を感じた。
ファイナンスの確保: 共同制作には資金調達が不可欠であり、その点も考慮した。
シンエイ動画との信頼関係:シンエイ動画のスタッフとの話し合いを通じて、一緒に制作できるという確信を持った。
 
 
Body3 MIYUプロダクションについて(深く)
資金調達について
公的資金:
フランス国立映像センター(CNC): パイロット制作のための助成金
イール・ド・フランス地域圏: 共同制作のための助成金
CNCの海外合作助成金: 日仏合作に特化した助成金

民間資金:
Diaphana Distribution: フランスの配給会社、アート系映画の配給で実績
シャレード: 日本の映画も扱う海外セールス会社
GKids アメリカのインディペンデントアニメーション配給会社

今後のMIYUプロダクションについて
短編アニメ: 自由な制作が可能で、新しい監督との出会いがあるため、今後も継続。
日本との合作: 今後も継続し、テレビアニメでの合作も検討。
その他: 日本以外の国との長編合作も進行中。
 
 
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メモ終わり。

フランス側から公的資金で、3つも助成金をもらっているんですね。でも、3つは向こうの感覚では少ないみたいです。「今回は、3つしかもらえなかったんです」みたいなニュアンスだったので。日本では3つももらえたらすごいんですけどね。フランスの文化支援の分厚さを感じました。
 
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