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ルックバック、数分間のエールを…アニメが描く、創作の軌跡と心の葛藤

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アニメ!アニメ!に、最近多いクリエイターを描くアニメ作品についてコラムを書きました。

「ルックバック」「数分間のエールを」苦しいけど、胸アツ! クリエイターを描くアニメが増えている? | アニメ!アニメ!

取り上げたのは『ルックバック』と『数分間のエールを』の2作の他、『夜のクラゲは泳げない』に『ガールズバンドクライ』です。中心的に取り上げたのは『ルックバック』と『数分間のエールを』で、『ヨルクラ』と『ガルクラ』は参考程度に、といった感じです。

いずれも面白い作品で、クリエイティブに向き合うことをどのように描いているか、その視点の違いなどを比較しています。

これらの作品の公開・放送時期が重なったのは偶然でしょうけど、だれもがクリエイターになれる時代、多くの人がモノ作りをする人の葛藤に関心があるのかもしれませんね。
 
 
以下、原稿作成時のメモと構成案。
 
 
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Point3つ
クリエイターを描くアニメの流行、、どうして切実になるのか。作ってる人たちがどこか自己投影しやすい、自分たちもクリエイターなので、葛藤をリアルに知っているから
エールを・・・夢しか知らない少年と、一度現実に挫折した女性の物語
ルックバック・・・互いに影響しあう、作品が誰かを幸せにしたり不幸にしたりすることも
テレビアニメでも多数
 
 
映画「数分間のエールを」ぽぷりか×花田十輝が語る、最後まで信念を貫き情熱を込めた制作の裏側 – 映画ナタリー 特集・インタビュー
 
Intro

もの作りは楽しい、でも苦しいことも多い。でも、もの作りをしないと生きられない人がいて、そういう人生はまぶしい。

このところ、クリエイターを描くアニメが多く公開されています。ルックバックや数分間のエールをなど

そうした作品の魅力はどこにあるのでしょうか。
 
 
Body1数分間のエールを

これからはばたく高校生と、一度挫折を味わった女性教師という2人の対照的なクリエイターが、影響しあうという物語。

何かを作る興奮を感じている高校生は、まだ何者ではないがゆえに希望に溢れている

現実に打ちのめされた女性が対照的に描かれる

それでも、高校生は彼女にもう一度歌ってほしいとMVを作る。

もう一度音楽の道に戻る女性の姿に、かつて夢見ていたけど挫折した人はおおいに共感するでしょう、これから夢を追う人を応援する内容

3DCGのブレンダーで制作された本作は、ビジュアル的にも従来の日本のセルルックCGとは一線を画し、新進気鋭のクリエイターの新たな息吹を感じさせる。

新たなクリエイターが若いクリエイターの息吹を描くという点で、活力がみなぎっている。
 
 
Body2 ルックバック

藤本タツキの同名マンガ原作

驚異的なハイレベルな作画を堪能できる稀有な一作

クラスでマンガを発表していた少女が全能感を感じていたところ、自分よりも絵が上手い人に話題をさらわれやる気をなくすも、じつのところ、彼女が一番その漫画の熱心なファンだった。

2人がお互いに共鳴しあっている。藤野は京本に負けたくないから絵のスキルアップのために必死の努力をする。

漫画が誰かの人生を変えるかもしれない。それは前向きにももしかしたら良くない方向にも変えるのかもしれない。それでも描き続けるしかない人の物語。あの犯人すら創作に人生を変えられた人と言える。

2作に共通するのは、二人のクリエイターが互いに影響を及ぼし合う様を丁寧に描こうとしている点。

作っている人の実感が強くこもっている2本

数分間のエールをは、これまでMVを中心に作ってきたHurrayによる作品でMVを作りたい高校生が主人公

ルックバックは、原作者が漫画家でマンガを描く2人の女の子の話。

ともに個人的な体験や感じてきたことが強く反映された作品。
 
 
Body3テレビシリーズでもクリエイター描くアニメが

ガルクラやヨルクラ、など音楽ものを中心に表現者のぶつかり合いを描く作品が同時多発的に登場

世の中、SNSや動画投稿サイトが発達していて、作品を発表することは誰でもできる時代になった。

ある意味、だれでもクリエイターになれる時代。その時代に人はどういう壁にぶつかり苦しむのか、そして、どうして創作をするのか悩むはず。そういう現代人を反映している傾向と言えるでしょう。
 
 
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メモ終わり。

いずれも面白い作品なので、見ていない方はチェックしてください。クリエイターの悩みはおそらく、一昔前は、特別な人の特別な悩みだったかもしれませんが、今はもっと身近な自分ごととして捉えられるのだろうなと思います。いずれも等身大の人々の物語で、共感度の高い内容になっています。
 
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