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『クラユカバ』『クラメルカガリ』レビュー:神田伯山も出演!大正ロマンとスチームパンクが融合した世界

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リアルサウンド映画部に、『クラユカバ』と『クラメルカガリ』のレビューを書きました。

『クラユカバ』『クラメルカガリ』の濃密な世界観を堪能 特典映像でさらに深まる作品理解|Real Sound|リアルサウンド 映画部

BDの発売に合わせたタイアップ記事になります。両作品がセットで発売されて、一緒に観られるのはいいですね。レビューは作品の魅力を掘り下げた内容と、BDの特典についても書いています。特典は結構充実していて、制作の裏側を深く学べていい感じです。

 
 
以下、原稿作成時のメモと構成案。
 
 
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参考
塚原重義監督「クラユカバ」「クラメルカガリ」で覗くレトロな世界【藤津亮太のアニメの門V 106回】 | アニメ!アニメ!
塚原重義監督が語る『クラメルカガリ』『クラユカバ』制作秘話① | Febri
独特の空気感をBlenderとAfter Effectsで表現 映画『クラユカバ』『クラメルカガリ』
(750) 『端ノ向フ』 / HASHI no MUKOU – YouTube
 
 
構成案
2作品をそれぞれレビューして、映像特典の話を最後につける。
それぞれの共通する世界観を中心に書くか。
 
 
Intro
今年の劇場アニメは百花繚乱だ。方向性を同じくしない作品が集まり、しのぎを削っている。

塚原監督は、その中でもひときわ得意なセンスを銀幕に展開した。

2本同時に公開したことに、その意欲のみならず、彼の作品を堪能する上でとても大きな意味のあること。

それは彼の提示する世界の面白さに浸れるから。
 
 
Body1共通する世界観に属する2つの物語であるということ

どんな作品世界なのかを解説・・・大正浪漫的であること、スチームパンクの和風さが魅力

人間模様は昭和の映画のようでもありレトロフューチャーな香が漂う。

その魅力は何か。

大正ロマンとスチームパンクが融合した独特な世界

セリフも軽妙さにレトロな雰囲気が漂う

どっちから見ても楽しい。

この世界に飛び込むと、どう楽しいのか

デタラメに入り組んだ構造の建物

戦後の闇市にあったような、異様な活力がみなぎる町の雰囲気。

郷愁だけでなく新鮮さがあり、猥雑さと活力が一体になった街の匂いがある。

フィクションでしかありえない世界に、生活の匂いがた漂わせる。人間の営みが確かにあると思わせる力がある。

講談や漫談、あるいは弁士といった、日本の伝統話術に大きな影響を受けていると思しきセリフやモノローグはテンポ感の心地よさがある。
 
 
Body2 クラユカバ

神田伯山を主人公に起用。講談の名調子の感覚を作品に反映

セリフのテンポに個性が宿っている。

幻想を見せる活動写真に対する想い

探偵が連続失踪事件に挑む。

主人公の深く内面に切り込んでいくように、地下の迷宮クラガリに深くもぐりこんでいく。

覆面党が牛耳る地下世界のどこか闇市的な雰囲気がたまらない魅力で、主人公とともに行動する鬼の四六三という走行列車の列車長、タンネとともに、謎に迫っていく。

作品の世界をもう少し詳しく。
 
 
Body3 クラメルカガリ

群像劇で、作品世界をより広げてくれる内容。

炭砿町…通称“箱庭はこにわ”を舞台に、日々変化していく町を地図にする地図屋の少女の冒険譚

ひとつの企業が牛耳る町で、頻発する陥没事故。炭鉱の町らしい設定だ。

荒くれものもひしめく中、主人公の少女と少年は箱庭から出る夢を見る。

奇想天外な機械仕掛けの絡繰が多数登場する。

一人のキャラクターの精神を旅するような雰囲気のあったクラユカバと異なり、群像劇で活力にあふれた人々が多数登場する。

この作品世界の拡がりを実感できる作りになっており、世界観のユニークさをより広げている

この2作を鑑賞することは、

世界を堪能するという点で、これはオープンワールドのゲーム世界に飛び込んて遊んでいるような感覚もあるのだ。
 
 
Body4特典について

この両作が、同時に公開されていた。それぞれ同一の世界観を押し広げることになる作品は、セットで観ると、一層楽しい。故に2枚組で両方を堪能できるパッケージは意味のあるものだ。

映像特典も充実している。ビデオコンテとオーディオコメンタリーは制作過程を作品世界のデベロップメントがいかにしてなされたのかを理解させる一助となる。

アナログ感のある世界を描いているが、制作はフルリモートでディスコードでコミュニケーションし、BlenderなどCGツールを駆使するなど、最新デジタル技術の集積である。

実際、作品の世界観を描くために3Dレイアウトが大きな力を発揮している。操画という独特の役職名は、コメンタリーによると、キャラクターの簡易的なCGモデルで芝居のあたりをつけるもののようで、作られ方と作品世界のギャップも楽しい。

唯一無二の世界を堪能できる2本。この世界でおおいに遊んでほしい。刺激されること間違いなし。

この世界をもっと知りたいと思うことになる。

覆面党が牛耳る地下世界のどこか闇市的な雰囲気がたまらない魅力で、主人公とともに行動する鬼の四六三という走行列車の列車長、タンネとともに、謎に迫っていく。

一本見れば、その世界観の面白さがわかる。同時にもっとこの世界を探検したくなる。だからこそ、『クラユカバ』と『クラメルカガリ』と2本の作品が用意されていることが重要だ。この2本は、それぞれ独立した物語なので順番に関係なくどちらからでも鑑賞できる。だが、1本見れば、この世界を深堀りしたくなるような雰囲気に満ちているのだ。
 
 
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メモ終わり。

2本観られるので、この独特の世界観が好きな人にはお得感がありますね。