9月8日(日)に開催される文学フリマ大阪に、サークル出展します。
神奈川住まいの僕がなんでわざわざ大阪の文学フリマまで行くのかというと、今年の5月に文学フリマ東京に出展して『映像表現革命時代の映画論』とその副読本のセット販売が好評だったからです。
それに文学フリマの雰囲気も楽しくて、各地域に独特のノリやそこでしか出会えない本がきっとあると思ったので、いろんな地域で参加したくなったのです。
昨年末の冬コミC103以来、立て続けに同人イベントに参加していますが、楽しいです。自分の書いた本が直接手にとってもらえる実感を味わえるのは、こういう場だけですし、今なにかを書くことのモチベーションにつながっている面もあります。自分の読者を東京近辺だけでなく、もっと増やしていきたいですし、こうしていろんな地域に出かけていく機会を、お金とスケジュールの許す限りで増やしていきたいなと思っています。
文学フリマ大阪では、以下の本を販売予定です。
映像表現革命時代の映画論
私たちが観ているのは実写か、アニメーションか?
みなさんが好きな映画は実写作品ですか、それともアニメーション作品ですか? これまで私たちは、映像作品を「実写」と「アニメーション」に区別してきました。しかし近年、実写には実物かCGか区別不可能な、アニメーションには実物かと見紛うほどリアルな映像が増え、その境界は曖昧になっています。本書では、進化を続ける映画カルチャーを長年追う著者が、実写とアニメーションの二分法を疑い、そこに隠蔽されてきた「実写映画中心主義史観」を乗り越えるべく、話題作の映画が提示する可能性を大胆かつ緻密に検証します。この映画論とともに、新たなる映像の世紀へと踏み出しましょう!(星海社新刊案内より)
『映像表現革命時代の映画論』副読本
入門編としても読める、解説書
『映像表現革命時代の映画論』全原稿の解説と、未収録となった3本の原稿を掲載した副読本。イメージとしては、DVDのメイキング映像やオーディオコメンタリのような特典映像の書籍版です。映像特典で映画作品の理解度が深まり、より面白く観られることがあるように、本の内容や裏側を解説する存在があったら面白いのでは、という発想から生まれました。
副読本ではありますが、この本単独でもお楽しみいただける内容になっていますし、『映像表現革命時代の映画論』がどんな本なのか、知りたい方は、こちらを入門書として手にとっていただくのもいいと思います。
文学フリマ特別セット割
文学フリマは同人イベントですが、著者であれば商業出版の本も販売できます。ですので、『映像表現革命時代の映画論』と副読本を特別セット価格で販売いたします。同時にご購入の方は2000円ちょうどで提供いたします。
日本の女性アニメ監督1
夏コミC104でも大好評!日本アニメの語られてこなかった女性監督活躍の歴史を紐解く
日本のアニメ業界には歴史的に多くの女性監督・演出家が活躍してきましたが、それは十分に語られてこなかったと思います。この本はそんな女性アニメ監督の歴史にスポットを当てたものです。
今年は、劇場版『名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)』を永岡智佳監督が、『化け猫あんず』ちゃんを久野遥子監督が(山下敦弘監督と共同)、8月30日から山田尚子監督の『きみの色』と注目劇場アニメを女性監督が務めていますが、これは決して突然変異ではなく、歴史的に多くの女性作家が努力し、今女性がその才能を発揮できる環境を(結果的に)整えたからこそです。
この本を書いた動機はこちらのエントリーで説明しています。
シン・ゴジラVSゴジラ-1.0
100円のコピー本です。『シン・ゴジラ」と「ゴジラ-1.0』の海外での評価を分けた要因はなにかについて分析した原稿を収録しています。『映像表現革命時代の映画論』の庵野秀明監督について書いた原稿で展開した論を応用した内容です。
『映像表現革命時代の映画論』+副読本のセットを購入の方には特典として無料でおつけしています。
開催・ブース情報
日時:2024/9/8(日) 12:00〜17:00
場所:大阪市中央区大手前1-7-31 OMMビル(アクセス)
最寄り駅:大阪メトロ谷町線・京阪電車天満橋駅
サークル名:hotakasugi
ブース: し-35 (2F A・B・Cホール)
会場地図はこちら。僕のブースは、入口から入り、右側の奥の方ですね。
僕のブースの隣は、「京都工芸繊維大学山下正太郎ゼミ」と「メルキド出版」さんです。その他、近くには映画のみならず、様々な批評系のブースが集まっていて、楽しそうです。
当日、会場近郊にお住まいの方は是非遊びにきてください。大阪の文学フリマは初参加ですので、僕も楽しみたいと思います。