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「ふてほど」描写の多い『木更津キャッツアイ』が社会現象になったワケ:就職氷河期世代を代弁した青春劇

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TRILLに、クドカンこと宮藤官九郎がテレビドラマの脚本家として注目されるきっかけとなった『木更津キャッツアイ』について書きました。

俳優陣が続編に意欲…!「ふてほど」流行語大賞のいま、改めて見たい宮藤官九郎“22年前の名作” | TRILL【トリル】

今年も『不適切にもほどがある!』略して「ふてほど」が流行語対象に選ばれ、健在ぶりをアピールしていましたクドカンですが、彼のセンスが世間に知れ渡ったのは、この『木更津キャッツアイ』が最初だったでしょう。その前に『池袋ウエストゲートパーク』がありましたが、あれよりもクドカンらしさが全面に出ているのは、こちらの作品だと思います。

今みると「不適切」な内容も多くて、そのことが「ふてほど」に被るなとも思いますが、時代の空気を捉えた作品として、記憶されるべき作品でしょう。

岡田准一がいいですね。櫻井翔の芝居はまだ微妙でした。

原稿は、放送当時、どんな時代だったのかを中心に語っています。
 
 
以下、原稿作成時のメモと構成案。
 
 
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配信(U-NEXT)の注意書き
・※【性的マイノリティへの差別的表現】を含む場面がありますが、作品のオリジナリィティを尊重し放送当時のまま配信いたします。
 

全体的な方向性
「木更津キャッツアイ」は、2002年に放送された宮藤官九郎脚本のドラマです。バブル崩壊後の日本社会、特に若者たちの閉塞感を背景に、千葉県木更津市を舞台に繰り広げられる青春群像劇は、多くの視聴者の共感を呼びました。
当時の若者たちは、就職氷河期という厳しい状況に直面していました。.

野球ボールに「普通」とサインをもらう。。。普通とは
ぶっさん「東京に行ってかわっちまうんじゃねえかって。やっぱ木更津が一番だな」
 
Point3つ
就職氷河期時代の若者の姿
サブカルネタを駆使するその作劇
キャスト陣の思い入れ
 
 

Intro

クドカンの名前とセンスを世に知らしめた木更津キャッツアイ

これまでのドラマとは全く違っていた
 
 

Body1 木更津という舞台設定

あらすじ、概要

どこにもいけない、変わりたくない若者たち、、絶妙に東京から遠すぎない田舎という感じ。

上昇志向から外れた若者たちの快活で無軌道な青春、、、経済停滞機に入った日本を反映?

しかしそこに死の要素を加えることで、その楽しい日々はいつか終わることがあらかじめ示される

何が受けたのか。時代の空気を反映していたことは間違いない。。。この空気感をきちんと書く
就職氷河期時代、「東京に行ってもな」という空気感。

今見ると不適切な描写はかなりあるが、それも含めて時代の空気感がある。

毎年8月14日に行われるやっさいもっさい踊りには全国から集まったファンによる「木更津キャッツアイ連」が結成されていた。現実社会にも影響を与えた

クドカンはこういうセンスの人というのを全国に知らしめた記念碑的作品と言える。

サブカル的なネタを散りばめ、オフビートでテンション高いコミカルさを前回にして、男たちの友情を描く。リアルではないが、ハチャメチャさと現実へのリンク感が奇妙に合致している。
 
 

Body2役者の輝き

岡田准一櫻井翔の共演
特に岡田准一がいい、やさぐれた感じと繊細な感じの合わせた表現力。櫻井翔はメンバーの中で唯一の大学生という役どころでアクセントになっている。

佐藤隆太、塚本高史、岡田義徳の三人。

阿部サダヲ、山口智充、古田新太、薬師丸ひろ子、酒井若菜などのキャスト陣の魅力についても書く。

「木更津キャッツアイ」俳優陣、続編に意欲「またやりたい」「今やっても面白い」 – モデルプレス
 
参考
[特別無料公開]『木更津キャッツアイ』が成し遂げたドラマ史の転換|成馬零一|PLANETS
 
 
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メモ終わり。

実際、見返してみると今ならかなりアウトな表現もあります、このドラマ。

ただ、それも含めて時代の空気を捉えた作品なんだろうと思います。当時はこういうノリがあったことを伝えるためにも封印はしないほうがいい、でも注意書きは必要かもしれないですね。
 
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