Brancで、インディーズアニメ制作グループ、スタジオ春となりのお二人とインディーズアニメのプロデューサー史耕さんにインタビューしてきました。
インディーズアニメには優秀なプロデューサーが必要。自主制作アニメ『藍の約束』制作者と史耕が語るこれからの独立系アニメ | Branc(ブラン)-Brand New Creativity-
Youtubeに短編アニメ『藍の約束』を発表して話題になったスタジオ春となりですが、監督の新渡つもりさんと、プロデューサーのTIMTOMさんと、お二人の知り合いでインディーズアニメ事情に詳しい史耕さんに、盛り上がるインディーズアニメの今と課題についてお聞きしてきました。
インディーズアニメに今一番必要なのはプロデューサーだ、という話が印象的ですが、商業アニメの世界でも同じことが言われていますね。実写映画でも言われています。プロデューサーという人材をいかに育成していくのかは、日本の映像業界全体の課題です。
実写映画のプロデューサー問題については以下の原稿で書きました。
「国際プロデューサーコース」を設立したVIPO事務局次長に話を聞いてきました – Film Goes with Net
アニメのプロデューサーについてはこちらかな。
アニメプロデューサーの未来を探る!IMART2023での熱い議論をレポート – Film Goes with Net
史耕さんも参加する、経産省の創風プロジェクトは興味深いものなので、もっと話を聞きたいなと思いました。
次世代クリエイター支援プロジェクト「創風」スタート!NOTHING NEW・林健太郎氏の思いとは | 経済産業省 METI Journal ONLINE
以下、原稿作成時のメモと構成案。
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【聞きたいこと】
インディーアニメ市場のあれこれ
インディーアニメから商業アニメへのステップアップ、出口戦略的な?
「藍の約束」について etc.
参考
スタジオ春となり
(1156) 【監督から皆さまへ】インディーアニメ「藍の約束」【クラウドファンディング終了直前】 – YouTube
インディーアニメ「藍の約束」制作プロジェクト【ある夏の魔法の物語】 – CAMPFIRE (キャンプファイヤー)
(1156) Kohana Lam「いつか見た空の色(A Sky Seen Once)」Official Music Video – YouTube
自主制作アニメ「藍の約束」予告PV – YouTube
FMいずのくに – JCBAインターネットサイマルラジオ|コミュニティエフエムのポータルサイト
インディーアニメ『藍の約束』@スタジオ春となり(アニケット10/6出展) on X: “明日9/28(土)10:30〜11:00 FM kawaguchiにて髙橋すみれ(@nya_sleep )さんの番組に出演させていただきます! 9/21公開『#藍の約束』についてお話します! スマホやブラウザからも聴けるので是非! アニメ本編:https://t.co/W8mL3PsRc0 #856studio #FM川口 https://t.co/zQtgfSciF3” / X
明治チョコレート効果 presents MINAの軽音部|インディーアニメ『#藍の約束』公開中!ゲスト #新渡つもりさん、#TIMTOM さんに制作のお話伺っちゃいます🫧 #MINAの軽音部 公開収録の応募〆切は10月9日(水)23:59まで!|AuDee(オーディー) | 音声コンテンツプラットフォーム
(1156) インディーアニメ『#藍の約束』公開中!ゲスト #新渡つもりさん、#TIMTOM さんに制作のお話伺っちゃいます🫧 #MINAの軽音部 公開収録の応募〆切は10月9日(水)23:59まで! – YouTube
新渡つもり – アニメ@wiki FANBOXご支援募集中! – atwiki(アットウィキ)
史耕
アニメ制作スタジオ『騎虎』のはじまりとこれから。|史耕@騎虎[手描きアニメ制作チーム]
騎虎 kiko https://kiko.tokyo/
まふまふ『栞』MVに賭けたインディーアニメ作家たち 初映画主題歌の裏側 – [KAI-YOU.net](http://kai-you.net/)
史耕 / SHIKO on X: “【告知🪽】 原神xアニメイト 「原神展~たびごころの赴くままに~」記念アニメ アニメーションプロデューサーを担当いたしました! hohobunさん(@takaharashin )のアートとアニメ表現が織りなす素敵な作品、ぜひご覧ください…! #原神展 https://t.co/K1FntK8nXV” / X
「キャリアの転機は採算度外視の全力投球」 インディーアニメ作家3名に聞く、 キャリアの作り方と高知アニメクリエイターアワードのススメ。
【座談会】自主制作アニメで食べていけるか? 個人作家が語る“生き方”への本音 – [KAI-YOU.net](http://kai-you.net/)
こむぎこ2000、はなぶし企画『インディーアニメクロスX! in 渋谷パルコ』開催 | CINRA
構成
Point3つ
藍の約束制作経緯
インディーズアニメの今
春となりのこれから、プロデュースの大切さ
Intro
イントロの入れる要素として、、、
藍の約束自主制作がYoutubeで公開され話題だ。
手掛けたのはスタジオ春となり。監督の新戸さんは商業アニメの演出のかたわら本作を制作、
長編映画でもインディーズ出身者が活躍し始めていて、MVや広告案件ではアニメを起用する企業が増加しており、インディーズのアニメクリエイターの活躍の場が広がってきている。
藍の約束は、完全自主制作の非企業案件である、なぜ作ったのか、そしてインディーズアニメの今を聞いた。
Body1 自己紹介と藍の約束、春となりの結成経緯
新渡さん
スタジオ春となりの監督
商業アニメの経験者
自主制作アニメを作りたいという強い思い
短編アニメの企画を立ち上げ、TIMTOMさんに声をかけた
制作費は自己資金で賄い、クラウドファンディングはプロモーション費用として活用
TIMTOMさん
スタジオ春となりのプロデュース・音楽担当
広告業界勤務の傍ら、音楽制作やアニメのプロデュースを行う
LINEのオープンチャットで新渡さんの企画に参加
当初は音楽担当だったが、プロジェクトの規模が大きくなりプロデュースも担当するようになった
クラウドファンディングで目標金額を達成し、プロジェクトが成功
スタジオ春となりと藍の約束について
メンバーは新参者で、今回の作品が初挑戦
史耕さんの協力によりクラウドファンディングが成功
LINEのオープンチャットがきっかけでチーム結成
当初は短編アニメを予定していたが、スケールが大きくなり中編になった
制作費は自己資金で賄い、クラウドファンディングはプロモーション費用として活用
その他
史耕さんはスタジオハルトのメンバーではないが、応援している
スタジオ春となりは、藍の約束を作るために新渡さんとTIMTOMさんが立ち上げたチーム
Body2 インディーズアニメの今
新渡さん
フリーランスになった理由: テレビシリーズの監督ではなく、オリジナル作品を作りたかったため。会社員ではオリジナル作品の監督の機会が少ないと判断。
商業アニメの仕事: 仕事は選べるが、原作ありの仕事は最終目標ではないと考えている。
フリーランスのメリット: オリジナル作品を作れる自由度が高い。
TIMTOMさん
インディーズアニメ業界の現状: 広告映像やMV制作の機会が増えている。
インディーズアニメの課題: オリジナル長編作品の制作環境が整っていない。
インディーズアニメの未来: 才能ある若手クリエイターが増えており、今後の発展が期待される。
史耕さん
インディーズアニメの現状: コンペティションやSNSでの活動が盛ん。企業案件も増加している。
インディーズアニメの課題: オリジナル長編作品の制作が難しい。プロデューサー不足。
インディーズアニメの未来: テレビCMよりもWebCMの需要が高まり、アニメーションの需要も増加。しかし、インディーズアニメを理解し支援するプロデューサーが少ない。
全体的なまとめ
インディーズアニメ業界は活況: SNSの発展や若手クリエイターの増加により、インディーズアニメは注目を集めている。
課題: オリジナル長編作品の制作環境が整っていない、プロデューサー不足など。
今後の展望: 企業案件の増加や、若手クリエイターの活躍により、インディーズアニメはさらに発展していく可能性がある。
Body3 インディーアニメと金プロデューサーが必要という話
インディーズアニメ制作における資金調達
生活費との兼ね合い: インディーズアニメ制作は、生活費を削って行う人もいるなど、経済的な負担が大きい。
資金調達手段: 経産省の補助金制度「送風」など、政府の支援制度を活用する。
プロジェクト「送風」:
映像作家を支援するプログラム。
最大500万円の支援を受けることができる。
パイロットフィルム制作から長編映画制作まで、幅広い取り組みが可能。
柔軟なシステムで、現場の意見を反映しやすい。
制作期間中の苦労
本業との両立: インディーズアニメ制作と本業を両立させることの難しさ。
集中力の維持: 長期間にわたる制作で、集中力を維持するのが難しい。
生活とのバランス: 生活費を確保しながら、制作活動を続けることの難しさ。
新渡さん、「今、自分が思っているのは、やっぱり良いプロデューサーに出会うことがすごく重要」
Body4 春となりのこれから
今後の展開
プラットフォームの拡大: Prime Videoなど、他のプラットフォームでの配信を検討。
ミニシアターでの上映: 機会があれば、ミニシアターでの上映も検討。
短編作品の上映イベント: 他のインディーズアニメと共同で上映イベントを開催したい。
長編作品の制作: 長編作品制作を目標としている。
次回作の企画: 次回作の企画を進行中。
定期的な作品発表: 時間はかかるが、定期的に作品を発表していきたい。
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メモ終わり。
東京国際映画祭では、インディーズ出身の3名の長編アニメ映画が紹介され、トークショーが行われました。インディーズから長編に挑む流れが来ていると思います。ぽぷりか、安田現象、塚原重義の3人ですね。
ここで、3人はこれから長編を目指す人が、短編、中編くらいの長さの作品を作るケースが多くなるのではと言っていたんですが、『藍の約束』はそれの実践例だなと思います。そういう流れを加速させるために、必要なのはプロデューサーで、市場作りに資金調達を担える人材が求められているということですね。
ちなみにサムネイル画像は、コミティアで春となりのお二人がブースを出していたので、買ったグッズです。原画のコピーとメイキング本です。
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