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大河ドラマ『べらぼう』主人公・蔦屋重三郎を横浜流星はどう演じるか

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来春から放送開始の新NHK大河ドラマは、蔦屋重三郎の生涯を描く『べらぼう ~蔦重栄華乃夢噺(つたじゅうえいがのゆめばなし)~』です。

僕は大河ドラマはいつもあんまり見ていないんですけど、これは見ようと思っています。なんで見てないかというのは、加速度的に増えるコンテンツの中で、何を見るか取捨選択しないと自分の時間がとれないからです。大河ドラマは1年やるので、かなり時間とられますよね。

にもかかわらず何で見ようと思ったかというと、やっぱり出版事業の礎を築いた人物をこのタイミングで持ってくるということに関心を持ったから。NHKも江戸時代のメディア王という紹介の仕方をしていますが、メディアのあり方が問われている今、示唆的な内容になるかもしれないなと思ったわけです。

 

蔦屋重三郎とは

蔦屋重三郎は、江戸時代の中期から後期くらいに活躍した版元です。本屋さんひらいて、問屋業もやって出版物のプロデュースもやった総合的な経営者です。この時代は大きな争いもなく泰平の世だったので、いろんな文化が花開いた時代。そういう時代にいろんなものをプロデュースしたり、出版したりで名を残した人ですね。

有名どころだと「南総里見八犬伝」の曲亭馬琴の本とか、葛飾北斎や喜多川歌麿、東洲斎写楽などの浮世絵師を世に送り出した人とも言われています。この時代、江戸時代は世界的に見てもかなりの量の出版物が発行されていたというのは有名な話で、政府の規制なんかもありつつ、いろんな表現が活性化した時代です。

こうした功績から、NHKの公式サイトでは日本のポップカルチャーの礎を築いた人物と紹介しています。

また蔦屋重三郎は、幕府の様々な表現規制とも戦った人物です。田沼意次(渡辺謙)の時代は良かったんですが、彼が失脚した後は、松平定信が実権を握ります。この松平定信が「寛政の改革」で風紀の取り締まりを行ったんですね。しかし、そういう規制を逆手に取るようなものを次々と出版しては禁止のいたちごっこを繰り返しながら、新しいものに挑んでいった人物です。

この辺りの幕府の規制との攻防がどう描かれるのか、楽しみに一つです。
 


 

横浜流星への期待

その蔦屋重三郎を演じるのは、横浜流星です。良い役者ですよね。こないだも映画『正体』でいい芝居を披露していましたので、ブログに書きましたが大河ドラマ出演はこれが初めて。というか、時代劇が初めてですかね(舞台での経験はある)。最近は、陰のある役柄が多かったかなという気がしますが、今回は破天荒ではっちゃけた役どころです。本人は、公式サイトのコメントで「蔦重は、飛び抜けて明るいキャラクターです。度胸もあって責任感もあり、でもダサさもあってとても人間くさく、共感できることがたくさんあります」と語っていますが、どんな風に演じるのか、楽しみにしています。
 
その他、吉原の描写はどういう風になるのかなと気になっています。というのも、蔦屋重三郎は吉原で生まれ育った人なので。脚本の森下佳子さんは、『おんな城主 直虎』や『大奥』を書いてきた人。この時代の女性の生きざまをどう見せるのかも注目です。

ちなみに、『べらぼう』の語りは綾瀬はるかさんだそうで、森下さんと縁の深い役者です。最後の方にサプライズ出演も期待したいと思います。

 
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