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劇場版『ベルサイユのばら』制作陣インタビュー|令和に蘇る“ベルばら”「原作へのリスペクト、映像美、音楽…全てが融合した作品に」


アニメ!アニメ!に、映画『ベルサイユのばら』 吉村愛監督、脚本の金春智子さん、キャラクターデザインの岡真里子さんのインタビューを掲載しました。

劇場アニメ『ベルサイユのばら』監督・脚本・キャラクターデザインが語る原作愛―「オスカルやアントワネットが生きた当時のベルサイユを再現できた」【インタビュー】 | アニメ!アニメ!

1月31日から公開の本作、どのような経緯と思いで映画化になったのか、原作と旧アニメ版との比較など、様々な点をお聞きしました。

吉村監督と金春さんの『Dance with Devils』の影響についても聞いています。
 
 
以下、原稿作成時のメモと構成案。
 
 
—————–
 
 
参考

 
 

構成

Pount3つ
企画の経緯と流れ
原作とかつてのテレビアニメ、どう意識したか、現代の価値観も含めて
キャストと音楽について
 
 

Intro

ベルばらの公開情報。

制作者にインタビュー、その万感の思いを聞いた
 
 

Body1 企画の経緯と流れ

吉村監督
タイトルは、自身とエイベックスのプロデューサーとの会話の中で、ベルサイユのばらをやりたいと話したことがきっかけで決まった。
元々ベルサイユのばらの大ファンであり、過去にアニメ化の話が出ては消え、出ては消えする中で、もしアニメ化されるならぜひ参加したいと思っていた。
ベルサイユのばらに対する熱い思いがあり、今回の劇場アニメ化に携わることができ、非常に嬉しかった。
脚本作りでは、オスカルとアントワネットの成長を軸に、要素をそぎ落とす作業を行った。
尺の都合で、泣く泣くカットした部分もあった。
ベルサイユ宮殿など、ロケハンに行きたかったが、ロックダウンで行けず、Googleストリートビューや書籍などを参考に制作を進めた。
ベルサイユのばらファンとして、今回の劇場アニメが多くの人に届くことを願っている。

金春さん
高校時代からベルサイユのばらの大ファンであり、以前吉村監督と仕事をした際に、ベルサイユのばらについて話していたプロデューサーに、参加したいと自ら申し出た。
実際に制作が始まると連絡があり、非常に嬉しかった。
脚本作りでは、オスカルをメインに据え、アントワネットとの関係性を軸に物語を構成した。
尺の都合でカットしたエピソードもあったが、最終的に2時間の中にうまくまとまったと思う。
ベルサイユのばらが好きすぎるゆえに、脚本作りは非常に苦しかった。
個人的に過去に2回ベルサイユ宮殿に行ったことがあり、その時のガイドブックなどを資料として提供した。

岡さん
声をかけてもらった時点では、コンペに参加するということで、自分がキャラクターデザインを担当するとは全く思っていなかった。
決まった時もまだ信じられず、キャラクターを描いている時も実感がなかった。
キャラクターデザインでは、原作から離れないように心がけ、最新技術で衣装の張り込みなどを表現することを目指した。
デザイン画には現れていない部分も、3Dや撮影の技術で表現できることを期待しながら描いていた。
脚本を読んだ感想は、2時間の中にうまくまとまっていると感じた。
キャラクターデザインで大変だったのは、衣装の構造を理解し、どの角度から見ても同じように見えるように描くことだった。
実際のドレスを美術館に見に行ったり、資料を集めたりして、制作に臨んだ。
ベルサイユ宮殿など、ロケハンに行きたかったが、ロックダウンで行けず、インターネットや書籍を参考に制作を進めた。
 
 

Body2 原作とかつてのテレビアニメ、どう意識したか、現代の価値観も含めて

令和のベルサイユのばら:普遍的なテーマと最新技術の融合
映像化は足掛け10年。2025年の発表は偶然のタイミング。
「今の時代にベルサイユのばらなのか」という議論もあった。
映像化したいという思い、今の技術でできること、自分が関わるからにはという責任感から制作を決意。
テーマは女性二人の自立。普遍的なテーマであり、現代にも通じる。
今の技術でしか表現できない彩りをベルサイユのばらの劇場アニメとして表現することに期待。

過去のアニメとの差別化:原作への回帰と女性目線
過去のテレビアニメシリーズは意識的に見ないようにした。影響を受けてしまうため。
映像化で迷った時は過去のアニメを参考にしたが、基本は原作に忠実に、自分たちの表現したいベルサイユのばらを作ることを目指した。
テレビアニメシリーズとは別の物として捉え、違う表現をしたいという思いがあった。
岡さんも同様に、新しいベルサイユのばらを作るという意識で過去のアニメは見ないようにした。
金春さんは、テレビアニメ版はオンエア当時見ていたが、今回はテレビアニメ版とは全く関係なく、原作からストレートに少女漫画を描きたかった。
テレビアニメ版は男性目線で描かれている部分があり、特に後半は男性的な視点が強調されている。金春さんは純粋に原作から少女漫画を作りたかった。

原作への深い理解と女性スタッフの重要性
ベルサイユのばらの原作が好きであり、そこを表現したいという思いが制作のベースにあった。
少女漫画を表現するにあたって、女性スタッフの存在が非常に大きかった。共感ポイントを共有しやすく、意思疎通がスムーズだった。
 
 

Body3 キャストと音楽について

楽曲:ミュージカル表現への挑戦と苦労
楽曲は尺との兼ね合いが課題。
シナリオ段階では楽曲のタイミングを決めず、各シーンの感情に合わせて割り振り。
曲数と尺を計算しながら脚本を発注。
映像、劇中歌、ミュージカルの3つの表現方法を使い分け。
金春さんは、脚本段階で曲で尺を縮められる部分を意識。
岡さんは、楽曲を聞きながら作画作業を行い、高揚感を楽しみながら作業を進めた。
 
ダンスウィズデビルスでの経験と劇場ならではの表現
ダンスウィズデビルスでの経験が楽曲表現に大きく生きた。
ダンスウィズデビルスでは予算の都合でミュージックリップのような表現に留まったが、今回は潤沢な予算をかけてオープンエンドのような表現を追求。
キャラクターがリップシンクして歌うシーン、劇中歌、ミュージカルといった3つの表現方法を使い分け、様々な音楽表現に挑戦。

キャスティング:満場一致のオスカル、気品あるアントワネット
オスカル役は沢城みゆき。オーディション段階から満場一致で「オスカルそのもの」という評価。
アントワネット役は平野綾。気品という点で他の参加者よりも優れていたことから選ばれた。

現代へのメッセージ:ベルサイユのばらの魅力を再発見
吉村監督は、当時のベルサイユ、アントワネットが生きた時代のフランスを表現したいという思いがあった。
現代の観客には、当時の時代背景や人々の生活を楽しみながら感じてほしいと述べた。
岡さんは、ベルサイユのばらの物語そのものが面白いので、映画を見て原作も読んでほしいと述べた。
金春さんは、ベルサイユのばらの素晴らしさを全力で映像化できたことを嬉しく思っていると述べた。
時代を超えて普遍的なテーマを描いている作品であることを改めて感じ、自由や女性の生き方など、現代にも通じるテーマが描かれていることを強調した。
 
 
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メモ終わり。

旧テレビアニメ版と比較すると、オスカルのキャラクター性の違いに気がつくと思います。テレビ版は40話という長尺なので、単純に比較はできないのですが、力点をどこに置いているのかの違いも鮮明です。オスカルという生き様を描くか、革命という時代のうねりを描くのか、尺の関係でオスカル以外の人物のエピソードはカットせざるを得なかったと言うことだと思うのですが、アプローチの違いは意識してみると良いかなと思います。

今回のオスカルは原作漫画のオスカルに近いです。
 
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