バンダイナムコホールディングスは5日、2025年3月期第3四半期連結累計期間(2024年4月~12月)の決算を発表。売上高は前年同期比23.8%増の9,556億円、営業利益は同129.0%増の1,792億円とほぼ倍という、非常に高い数字を残し、好調ぶりが伺える。
全体の数字以上に、インパクトがあるのはそのセグメントも前年を超えているという点。何か一過性のブームやトレンドで一つの事業が伸びたのではなく、グループ全体で成績を伸ばしており、会社全体が勢いに乗っている。
ゲームを中心とするデジタル事業は、「ELDEN RING」の販売好調、アプリタイトルの「DRAGON BALL」や「ONE PIECE」、「アイドルマスター」が国内外で安定した人気を誇っているという。
トイホビー事業では、プラモデルなどハイターゲット層向けの商品が興行を継続し、トレーディングカードゲーム、カプセルトイ、食玩のカテゴリーいずれも好調、ガンダム、DRAGON BALL、ONE PIECEが大きく貢献しているとのこと。
IPプロデュースユニットでは、「機動戦士ガンダムSEED FREEDOM」が歴代ガンダム映画の興行収入No.1を達成。「ブルーロック EPISODE凪-」も興行収入に大きく貢献。ライセンスビジネスも好調。アミューズメントユニットも前年同期106.9%。どのセクションを見ても好調の言葉が並んでいる。
また、今中期計画の成果を振り返り、定番IPの商品・サービスの伸長、グローバル展開の拡大やユニット間、事業間連携の強化、バンダイナムコのブランド認知の向上などを挙げた。2025から2027年までの中期計画は、「Connect with Fans」とし、より多くのファンとるながり会社を成長させていく方針だ。
キーテーマとして、「いいものつくる」「もっとひろげる」「そだてつづける」「みがきふかめる」を掲げ、事業規模を拡大し、長期的に利益を生み出す体制を構築していくとのこと。「CW360」を推進していくという。また、アメリカ法人「Bandai Namco Filmworks America」を2025年4月1日づけで設立。実写板ガンダム制作投資窓口となり、海外のライセンス事業の拠点としていくようだ。
海外売上比率を50%以上にするという目標も掲げており、バンダイナムコのグローバル展開は加速していきそうだ。
ソース:決算短信・説明会資料 | IRライブラリ | IR・投資家情報 | 株式会社バンダイナムコホールディングス
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