小田香監督の最新作『Underground アンダーグラウンド』の公開を記念して、同監督の過去作を上映する「小田香特集2025」の開催が決定した。
小田香監督は、ハンガリーの巨匠タル・ベーラ監督に師事し、サラエボの炭鉱を舞台とする長篇第一作『鉱 ARAGANE』(2016年)でトロント国際映画祭などに出品されたのち、山形国際ドキュメンタリー映画祭で特別賞を受賞。続く『セノーテ』(2019年)では、メキシコのユカタン半島に点在する巨大な洞窟泉を題材に選び、水中に拡がる豊穣な世界とメキシコの死生観に迫る作品を作り上げた。
今回の特集では長編映画だけでなく、上映される機会の少ない短編作品も上映される。彼女のキャリアを振り返り、その特異な才能の変遷に迫れる貴重な機会となりそうだ。
上映作品は以下の通り。
- プログラムA:ノイズが言うには(2010年)
- プログラムA:あの優しさへ(2017年)
- プログラムB:鉱 ARAGANE(2016年)
- プログラムC:セノーテ(2019年)
- プログラムD:GAMA(2023年)
- プログラムE:ひらいてつぼんで(2012年)
- プログラムE:呼応(2014年)
- プログラムE:FLASH(2015年)
- プログラムE:色彩論 序章(2017年)
- プログラムE:風の教会(2018年)
- プログラムE:Nitht Cruise(2019年)
- プログラムE:カラオケ喫茶ボサ(2022年)
特集上映の期間は2月22日から3月7日の予定。詳細なタイムテーブルは『Underground アンダーグラウンド』公式サイトか実施劇場のユーロスペースの公式サイトで確認できる。小田香監督が登壇する上映回もある。
小田香監督最新作『Underground アンダーグラウンド』2025年3月1日(土)〜ユーロスペースほか全国順次公開