2025年3月に開催される新潟国際アニメーション映画祭において、日本アニメーション学会産業研究部会がシンポジウム「基幹産業となる『アニメ』において地方はどのような役割を果たせるのか――価値創出のための新潟モデルを考える」を開催する。
2024年に発表された新しいクールジャパン政策では、アニメ産業を含むコンテンツ産業が基幹産業として期待されている。こうした中で、地方が果たす役割に注目が集まっている。
アニメ産業はかつてない規模に拡大し、制作スタジオの市場規模は4,272億円、二次利用などを含めた産業全体では3兆3,465億円に達している。アニメスタジオは制作受託を中心としながらも、製作委員会への参加による権利収入の獲得や、自社でのライセンスビジネス展開など、事業の幅を広げつつある。さらに、製作委員会にはパッケージメーカー、レコード会社、出版社、グッズメーカー、ゲーム会社などに加え、舞台や不動産業などの多様な企業も参画するようになった。
新潟は東京から1時間30分の距離に位置し、県内のアニメスタジオも増加傾向にある。これにより、新潟は制作の拠点となりつつある。シンポジウムでは、新潟における制作ビジネスの可能性や、新潟の企業が製作委員会ビジネスに参入する展望について議論を深める。
登壇者には、開志専門職大学アニメ・マンガ学部の学部長代行であり、Vizメディアでコンテンツの海外展開を手掛けた成田兵衛氏、札幌市・京都市・福岡県・高知県などの各地でアニメスタジオの創業に携わった伊藤暢啓氏を迎える。
開催概要
日時: 2025年3月15日(日)13時~15時
会場: 日報ホール(〒950-8536 新潟市中央区万代3-1-1 新潟日報メディアシップ14階)
参加費: 無料※日本アニメーション学会会員限定でオンライン視聴可能(アーカイブ配信なし)
登壇者(順不同・敬称略)
堀越謙三(新潟国際アニメーション映画祭実行委員会委員長)
成田兵衛(開志専門職大学アニメ・マンガ学部教授)
伊藤暢啓(一般社団法人 日本コンテンツ振興機構 副理事長)
増田弘道(日本アニメーション学会産業研究部会主査)
長谷川雅弘(株式会社ヒューマンメディア 事業プロデューサー)
松本淳(ジャーナリスト・専修大学文学部特任教授)
詳細は以下のサイトで確認できる。
産業研究部会公開シンポジウム『基幹産業となる「アニメ」において地方はどのような役割を果たせるのか』のお知らせ | 日本アニメーション学会 Japan Society for Animation Studies(JSAS)
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