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KADOKAWA第3四半期決算『ELDEN RING』、『Re:ゼロ』第3期、『オーバーロード』劇場版が業績に貢献


株式会社KADOKAWA(本社:東京都千代田区、取締役 代表執行役社長 CEO:夏野剛、東証プライム:9468)は2025年2月6日、2025年3月期第3四半期決算を発表した。サイバー攻撃の影響を受けつつも、主要事業の好調がそれを補い、売上高は前年同期比10.5%増、営業利益は18.8%増と、増収増益を達成した。

2025年3月期第3四半期の連結業績実績を表形式でまとめた表。売上高、営業利益、営業利益率、経常利益、親会社株主に帰属する四半期純利益、EBITDAの各項目について、2024年3月期と2025年3月期の4-12月実績と10-12月実績、および前年同期比の増減額と増減率が記載されている。
KADOKAWA2025年3月期第3四半期連結実績

 
主要事業の動向

出版・IP創出事業
出版・IP創出事業では、新規IPの増加によりグループ全体の事業価値が向上。サイバー攻撃の影響を受けた国内紙書籍の売上減少を、電子書籍や海外紙書籍、ライセンス収入の伸長が補い、セグメント全体で売上高・営業利益ともに約10%の成長を遂げた。

アニメ・映像事業
アニメ事業では、国内外の配信やゲーム・グッズ・遊技機向けのライセンス収入が業績を押し上げ、過去最高業績の達成が期待される。特に『Re:ゼロから始める異世界生活』第3期や劇場版『オーバーロード』聖王国編が業績を牽引し、第3四半期の成長率は9.7%となった。

実写映像事業も堅調で、国内外向けの配信ライセンス収入が貢献し、前年同期比で増収を達成。第4四半期には『山田くんとLv999の恋をする』の劇場公開が予定されており、来期以降も自社製作・配給タイトルによる収益改善を目指す。

ゲーム事業
『ELDEN RING』のDLC(ダウンロードコンテンツ)が国内外で好調に推移し、売上高・営業利益ともに約40%の成長を記録した。

Webサービス事業
サイバー攻撃の影響により、6月から8月にかけてニコニコ関連事業が減収となり、セグメント全体としても減収となった。

教育・EdTech事業
バンタンおよびN/S高の生徒数が堅調に増加し、新スクールや新規校を中心に二桁成長を継続している。

 
第3四半期業績概要
第3四半期(10月~12月)の業績は以下の通り。
売上高:前年同期比11.9%増
営業利益:同10.2%増
経常利益:同85.5%増
純利益:同95.2%増

主要事業の成長により、連結売上高は引き続き約10%の高成長率を維持。営業利益は、国内紙書籍・アニメ・Webサービスの減益影響を電子書籍、海外紙書籍、ゲーム、教育・EdTechの利益増で相殺し、全体として増益を確保した。経常利益以下の利益項目は、為替差益の影響もあり増益幅が拡大した。

通期見通し
セグメントごとに進捗の差はあるものの、通期業績予想については前回公表の数値を据え置いた。

新規IP創出・開発・取得に向けた投資

KADOKAWAは、新規IPの創出・開発・取得のために200億円の資金を調達し、2030年3月までの支出を計画している。大型アニメシリーズ・映画、実写映画・ドラマ、ゲームの企画・開発に加え、UGC(User Generated Content)プラットフォームの拡大や、国内外のコンテンツホルダーの買収も視野に入れる。いずれも、複数の案件を並行させながら一案件あたり1億円未満から50億円を超える規模まで充当する可能性があり、ソニーグループと共同で取り組むことも見据えているとしている。

 
ソース:IR資料|IR情報|KADOKAWAグループ ポータルサイト

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