海外撮影を支援するニッポン・プロダクションが、2024年において飛躍的な成長を遂げた。同社は日本の映像制作業界において、海外ロケのコーディネーションを専門に手がけ、昨年比で実績を倍増させる成果を挙げた。予算縮小や為替変動といった課題がある中でも、多くのプロジェクトを成功に導き、映像制作関係者から高い評価を得ている。
2024年におけるニッポン・プロダクションの主な成果は以下の通りである。
109件のプロジェクトを納品(2023年の60件から倍増)
300名の日本語話者コーディネーターを擁するネットワークを構築(2023年の149名から拡大)
国際ネットワークのコーディネーター数1792名(姉妹会社ストーリーテイラーズを含む)
2000分以上の映像コンテンツ制作を支援
ニッポン・プロダクションが2024年に撮影支援を行った主な地域は以下の通り。
ウクライナ、トルコ、韓国、ドイツ、スペイン、メキシコ、オランダ、アメリカ、ポーランド、ブラジル、フランス、イタリア、ペルー、サウジアラビア、台湾。
同社はこれらの地域において、ニュース、ドキュメンタリー、商業映像、旅番組など多岐にわたるコンテンツ制作を支援した。特に、ウクライナの戦争地域やサウジアラビアの厳しい規制下での撮影など、難易度の高いプロジェクトも成功裏に完了させた。
海外撮影コーディネーターの重要性
海外での映像制作には、異なる文化、言語、規制に対応するための専門知識が求められる。ニッポン・プロダクションは、撮影許可の取得やロケーションリサーチ、現地スタッフの手配まで一貫したサポートを提供している。
特に評価されている点は以下の通り。
迅速かつ正確な対応:緊急案件にも柔軟に対応し、タイムリーな支援を実現。
文化的な配慮:異なる文化背景を持つスタッフ間の橋渡し役を果たし、円滑なコミュニケーションを促進。
安全面の確保:治安が不安定な地域での撮影でも、適切なリスク管理を行い、クライアントの安全を確保。
成功の秘訣:ストーリーテイラーズとの連携
姉妹会社ストーリーテイラーズとの連携により、同社は世界100カ国以上に広がるネットワークを活用し、BBC、Netflix、Discoveryといったプラットフォーム向けのコンテンツ制作を支援している。これにより、複雑なプロジェクトにも迅速かつ的確に対応できる体制を整えている。
2025年に向けた展望
ニッポン・プロダクションの共同創業者であるワナ・レンコ氏は「2024年は過去最高の成果を挙げた年となった。しかし、2025年にはさらなる挑戦が待っている。予算削減や世界情勢の変動に対応しながらも、高品質なサービスを提供し続けることが我々の使命だ」と語る。
また、ポール・ルング氏も「変化が唯一の常であるこの時代において、我々は常に適応する準備を整えている。2025年も引き続き、日本のメディア業界の皆様と共に歩んでいきたい」とコメントしている。
2025年の目標としては、
アフリカや中東など新規市場への参入
ドローン撮影やAIを活用したリサーチなどの新技術の導入
環境に配慮した撮影手法の推進
を掲げている。