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東映、2025年3月期第3四半期は過去最高の売上高を達成!アニメ事業が牽引し大幅増益


東映株式会社は、2025年3月期第3四半期(2024年4月~12月)の連結決算を発表した。売上高は1,304億1千万円(前年同期比1.6%増)、営業利益は253億5千2百万円(同14.3%増)、経常利益は295億4千3百万円(同8.0%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は112億9千8百万円(同4.8%増)となった。特に、売上高は2004年以降の同期比較で過去最高を記録し、営業利益・経常利益・純利益もいずれも過去2番目の水準となった。
 
映像関連事業が収益を牽引
東映の主力事業である映像関連事業の売上高は966億5千8百万円(前年同期比1.1%増)、営業利益は239億3千6百万円(同20.3%増)と堅調に推移した。映画事業では、『帰ってきた あぶない刑事』や『わんだふるぷりきゅあ!ざ・むーびー!』がヒットし、さらに『THE FIRST SLAM DUNK 復活上映』や『映画 仮面ライダーガッチャード ザ・フューチャー・デイブレイク/爆上戦隊ブンブンジャー 劇場BOON! プロミス・ザ・サーキット』も安定した興行成績を残した。

一方で、アニメ関連の版権ビジネスや配信事業が大きな成長を見せた。『ワンピース』や『ドラゴンボール』の版権販売が国内外で好調を維持し、ディズニープラスで配信された『七夕の国』も売上に貢献した。また、海外市場では『仮面ライダーガヴ』や『ワンピース』シリーズの映像販売が引き続き好調であり、特に北米市場では『ワンピース』のカードゲームが人気を博している。
 
東映アニメーションの成長がグループ全体を支える
東映アニメーション株式会社(東映の連結子会社)の業績は、グループ全体の成長を下支えする重要な要素となっている。東映アニメーション単体の売上高は727億円(前年同期比8.3%増)、営業利益は233億77百万円(同31.5%増)、経常利益は243億68百万円(同20.0%増)、純利益は169億7百万円(同15.9%増)と、前年同期を大きく上回る成長を記録した。

テレビアニメ事業では、『ドラゴンボールDAIMA』『ワンピース』『わんだふるぷりきゅあ!』『ガールズバンドクライ』など8作品を放映し、前年同期比で放映話数が増加したことも寄与している。また、海外市場向けには『ワンピース』や『ドラゴンボール』の配信権販売が好調であり、特にサウジアラビア向けのテレビアニメ作品の納品が新たな収益源となった。

映画事業では、『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』のロングラン上映が業績に貢献し、『THE FIRST SLAM DUNK』の復活上映も安定した収益を生んだ。映像パッケージ部門では、『THE FIRST SLAM DUNK』のブルーレイ・DVD販売が好調で、映像コンテンツの二次利用ビジネスが堅調に推移している。
 
東映の成長を支えるアニメーション事業

東映グループの中で、東映アニメーションの存在感はますます大きくなっている。東映アニメーションの営業利益(233億77百万円)は、東映全体の営業利益(253億5千2百万円)に対して約92%を占める。売上規模こそ東映本体には及ばないものの、収益面ではアニメーション事業が極めて重要な役割を果たしていることが明らかだ。

映像コンテンツ市場が多様化し、劇場映画のヒットだけでは安定した成長が難しい中、アニメーション版権や配信事業の拡大は、東映グループの経営戦略において欠かせない要素となっている。特に海外市場での需要が高まっており、東映アニメーションのコンテンツが世界中の視聴者に受け入れられている点が、グループ全体の成長を支える大きな要因となっている。

鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎

鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎

関俊彦, 木内秀信, 種﨑敦美, 小林由美子, 白鳥哲, 飛田展男, 中井和哉, 沢海陽子, 山路和弘, 皆口裕子, 釘宮理恵, 石田彰, 古川登志夫, 沢城みゆき, 野沢雅子, 庄司宇芽香, 松風雅也
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ソース:IRライブラリー | 投資家向け情報 | 東映株式会社