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【東京サラダボウル】第7話ネタバレレビュー!三上博史演じる阿川博也の正体とアリキーノの過去が明かされる!?


奈緒と松田龍平主演のNHKドラマ10『東京サラダボウル』の第7話「神様とバディ」は、これまで散りばめられていた謎に近づくエピソードとなった。アリキーノこと有木野了(松田龍平)の過去、そして彼の恋人だった織田覚(中村蒼)に何があったのか、鴻田が迫っていく回だ。

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第6話で鴻田が警官を目指したきっかけとなった、代々木通り魔事件のことを聞いてアリキーノは急に帰ってしまった。冒頭では、アリキーノが鴻田の話を聞いた後に突然姿を消したことが気にかかる鴻田の様子が描かれる。彼女は馴染みの中国人の八百屋に励まされながらも、心の奥底に引っかかるものを抱えている。一方で、アリキーノは過去の細田の記憶に浸っていた。この二人の心理的距離が、物語の進行とともに変化していく。

そして、今回のエピソードで本格登場となる阿川博也(三上博史)が鴻田に接触する。彼は東新宿署に新たに配属となり、鴻田とバディを組むことになった。鴻田のことを髪の毛の色である「みどり」と呼んで軽口を叩く阿川はマイペースに捜査会議を抜け出し、「地元のつてをたどるほうが早い」と独自の捜査方針を展開。中国人コミュニティの内部事情に精通していることを示し、中国語も喋れることが示される。

ボランティアと呼ばれる運び屋組織の件を捜査する東新宿所だが、手がかりは少ない、唯一の手がかりとして、とある工場を張り込んでいた鴻田と杓野玲央(中川大輔)は、中国人女性から情報を引き出そうとするが、彼女は頑なに口を閉ざす。一方で、阿川はボランティアと関わりがあるようだ。少なくともボランティアは阿川の電話番号は知っている。ボランティアは、阿川に「また一緒に稼ごうよ」と言う。これはどういう意味なのか。

アリキーノは阿川を内偵する豊角行広(三浦誠己)の元を訪れ、なぜ彼が捜査の現場に戻ったのかを問い詰める。このやりとりにより、阿川がかつて関与した「誤訳事件」と、それが織田の死につながった可能性が示される。阿川はかつて織田の相棒だったらしい。織田の死と誤訳事件にはなんらかのつながりがあることが明らかになってきた。

鴻田は、阿川と織田の過去を調べて、代々木通り魔事件の時に助けてくれた警官が織田だと知ることになる。鴻田は、八柳隆太(阿部進之介)に織田が死んだ理由を尋ねることにした。

八柳は、誤訳事件が世間に明るみになって阿川と織田がバッシングを受けたことが原因で、織田が自殺したという。そして、その情報漏えい者として疑われたのがアリキーノだ。鴻田はそのことにどうしても納得がいかないようだ。

鴻田が阿川と向き合い、4年前の事件について対話を試みる。阿川は「誤訳はどうしても起きるもの」と冷静に語るが、鴻田は「誤訳に気づいた時、修正できるかが重要だ」と反論。阿川は「神様が最後のチャンスをくれたのかもしれない」と、自らの過去に向き合う決意を示す。阿川がどういう人物なのか、彼の奥底がまだ見えてこない部分がサスペンス性を高めている。

そして、衝撃的な展開として、中国人女性の殺害事件が発生する。口封じの可能性が高い。鴻田は責任を痛感し、もう後にはひけないとアリキーノに語る。そして、彼の過去、誤訳事件とアリキーノがなぜ情報漏えい者と言われているのか、阿川とボランティアの関係が一つの線としてつながる可能性が示唆される。アリキーノは「過去の真相を封じる」と鴻田に対して線を引いた。

織田の過去、ボランティアの正体、阿川の真意、そしてアリキーノが情報漏洩の濡れ衣を着せられた理由・・・これらの謎が明かされるのは次週以降となりそうだ。

それにしても阿川役の三上博史の底の見えない芝居がこのドラマの雰囲気をガラリと一変させた。先週までは、陽気な女性刑事とツンデレ通訳の痛快バディドラマで、異国の美味しい料理もたくさん登場する国際人情ものだったのが、本格ミステリの様相を呈している。ここからは、アリキーノの過去とボランティアとの決着が描かれることになるだろう。どのような結末になるのだろうか。

東京サラダボウル

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