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東京サラダボウル第8話ネタバレ感想:有木野と織田の過去、阿川の誤訳事件の真相


NHK10『東京サラダボウル』第8話「鳩とコインランドリー」は、登場人物たちの過去と現在が交錯し、物語の核心へと迫る回となった。

本エピソードでは、有木野了(松田龍平)と織田覚(中村蒼)の関係が明かされる。酔い潰れた織田を介抱する有木野が、なぜ警官になったのか問われる場面が印象的だ。彼は「どこかに属していたかった」と語るが、それが後に織田の悲劇にもつながるやり取りとなってしまう。

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一方、現在の時間軸では鴻田麻里(奈緒)が、4年前の誤訳事件について真相を追う。弁護士の伊村美鈴(安藤玉恵)から、阿川博也(三上博史)の取り調べの映像が作為的であるとの報告書を手に入れる。その作成者が中国語の専門家であることを示唆され、彼女は有木野の関与を疑う。物語が進むにつれ、警察と闇社会の癒着が明らかになる。鴻田は、殺された中国人女性が警察の弱みを握っていた可能性に着目し、事件の真相を追う。しかし、八柳隆太(阿部進之介)や飯山修(皆川猿時)からの圧力もあり、容易には進展しない。監視カメラ映像には、彼女の最期の姿が映し出されていた。

阿川にボランティア(絃瀬聡一)が接触してくる。裏切らないように脅しをかけに来たのだ。そればかりか、在留カードの偽造を始めたのでほしいやつを横流ししてほしいとまで言ってくる。

阿川の取り調べに不審な点があることは織田もうすうす感づいていた。被疑者を不自然に解放したりしているからだ。織田は恩人である豊角行広(三浦誠己)の依頼で、阿川の内偵に協力することになる。阿川の取り調べを隠し撮りするのだ。そして、その映像の通訳を第三者の立場で調査したのが有木野だった。有木野はその映像に織田が映っていることにショックを受ける。

警察は仲間を売る奴を許さない。有木野が監察官に協力したことがバレると彼は警察に居場所を失う。織田は有木野の「居場所が欲しかった」という言葉を守るために、自ら井村弁護士に阿川の誤訳の資料を渡し、メディアにリークまでする。阿川の誤訳で冤罪となり苦しんでいる人がいることも彼は知ってしまったのだ。

鴻田と再会した有木野は、織田を助けられなかった後悔を口にする。鴻田が彼の手を握るシーンは、静かだが強い感情を伴っていた。

ラストでは、阿川がボランティアの部下を追い詰め、会合場所を聞き出そうとする。その姿は、彼が自身の過去に決着をつけようとしているように見える。

 
誤訳事件は誤訳ではなく、意図的に証言を捻じ曲げるものだった。阿川はなぜそんなことをしたのか、動機はまだ明かされていないが、彼にも何かしらの後悔があるようだ。

来週はいよいよ最終話。ボランティアとの決着はつくのか、アリキーノは織田の無念をどう晴らし、人生をどう前に進めるのか。

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登場人物
鴻田麻里(奈緒)
有木野了(松田龍平)
織田覚(中村蒼)
阿川博也(三上博史)
杓野玲央(中川大輔)
豊角行広(三浦誠己)
八柳隆太(阿部進之介)
今井もみじ(武田玲奈)
ボランティア(絃瀬聡一)
張柏傑(朝井大智)
飯山修(皆川猿時)
伊村美鈴(安藤玉恵)
黒須雄介(関口メンディー)
広田カナ(ノムラフッソ)
清宮百合(イモトアヤコ)
太良尾保(平原テツ)