2月16日、第78回英国アカデミー賞（BAFTA）の授賞式が開催され、作品賞には『教皇選挙』が選ばれた。同作は作品賞の他、英国作品賞・脚色賞・編集賞の4部門を制覇した。
また監督賞、主演男優賞（エイドリアン・ブロディ）、撮影賞、作曲賞の4部門を『ブルータリスト』が受賞、下馬評通りに強さを見せつけた。
その他、主演女優賞には、ショーン・ベイカー監督のパルム・ドール受賞作『ANORA アノーラ』のマイキー・マディソンが受賞、オリジナル脚本賞は『リアル・ペイン～心の旅～』のジェシー・アイゼンバーグが輝いた。同作はキーラン・カルキンに助演男優賞ももたらしている。
また、アカデミー賞レースでも注目されている『エミリア・ペレス』は非英語映画賞を受賞。同作でゾーイ・サルダナが助演女優賞も受賞した。
アニメーション部門では、地元アードマンスタジオの『ウォレスとグルミット 仕返しなんてコワくない！』が受賞、イギリスでの人気と知名度の高さが功を奏したと言えるだろう。
BAFTA2025 主要部門受賞結果
作品賞（Best Film）： 『教皇選挙』
英国作品賞（Outstanding British Film）： 『教皇選挙』
監督賞（Best Director）： ブレイディ・コーベット（『ブルータリスト』）
主演男優賞（Best Leading Actor）： エイドリアン・ブロディ（『ブルータリスト』）
主演女優賞（Best Leading Actress）： マイキー・マディソン（『ANORA アノーラ』）
助演男優賞（Best Supporting Actor）： キーラン・カルキン（『リアル・ペイン～心の旅～』）
助演女優賞（Best Supporting Actress）： ゾーイ・サルダナ（『エミリア・ペレス』）
オリジナル脚本賞（Best Original Screenplay）： ジェシー・アイゼンバーグ（『リアル・ペイン～心の旅～』）
脚色賞（Best Adapted Screenplay）： 『教皇選挙』
非英語映画賞（Best Film Not in the English Language）： 『エミリア・ペレス』
長編アニメ映画賞（Best Animated Film）： 『ウォレスとグルミット 仕返しなんてコワくない！』
ドキュメンタリー賞（Best Documentary）： 『Super/Man: The Christopher Reeve Story』
撮影賞（Best Cinematography）： 『ブルータリスト』
編集賞（Best Editing）： 『教皇選挙』
美術賞（Best Production Design）： 『ウィキッド ふたりの魔女』
衣装デザイン賞（Best Costume Design）： 『ウィキッド ふたりの魔女』
メイク＆ヘア賞（Best Makeup and Hair）： 『サブスタンス』
音響賞（Best Sound）： 『デューン 砂の惑星 PART2』
視覚効果賞（Best Special Visual Effects）： 『デューン 砂の惑星 PART2』
英国新人賞（Outstanding Debut by a British Writer, Director, or Producer）： リッチ・ペピアット（『Kneecap（原題）』）
EE ライジング・スター賞（EE Rising Star Award）： デヴィッド・ジョンソン
BAFTAフェローシップ（BAFTA Fellowship/ 功労賞）： ワーウィック・デイヴィス
