第5話「テクニックより信頼感がキモチイイ?」では、登場人物たちの関係性が微妙に揺れ動き、ワンナイトのルールの根底にある感情の機微が浮かび上がる。
※1話のレビューはこちら
※2話のレビューはこちら
※3話のレビューはこちら
※4話のレビューはこちら
成海綾(足立梨花)は前田律(木村了)とデートとしてお笑いライブへ。しかし、偶然居合わせた坂崎マリ(中田青渚)に「デート?」と突っ込まれ、戸惑いを隠せない。マリは出演者の一人であるジパング長濱の同級生であり、ジパングとはいい雰囲気に。その流れで、舞台ではジパングとマリが過去の飲み会を演劇形式で回想するシーンが展開される。二人の距離が縮まる過程が描かれ、最終的にワンナイトへと至ったことが示唆される。
マリは成海に「なんで?」と尋ねられ、「楽しかったから」とシンプルに答える。このやり取りは、ワンナイトのルールとは何か、単なる身体の関係ではなく、関係性のバランスが重要であることを浮き彫りにする。だが、ジパングがマリに執拗にアプローチし始めたことで、彼女は関係性の変化を感じ取り、距離を置くことに決める。マリにとって、ワンナイトのルールが適用できる相手は簡単には見つからないようだ。
一方、成海は前田が堂島吾郎(平岡祐太)の後輩だと知り、動揺する。前田といることで、彼が「ワンナイトのルール」に当てはまるかどうかを考え始めるが、最終的にはルールをクリアしていると判断する。しかし、前田が積極的に迫ってきても、なぜか踏み込めずに困惑する成海。その感情の揺らぎは、単なる条件では測れない何かが彼女の中にあることを示唆している。
そんな中、堂島の元妻・叶美琴(酒井若菜)が若い男とバーで飲んでいる姿が描かれる。美琴は同性からの人気が高いクールビューティーであり、堂島は今でも彼女に未練があるようだ。
終盤、堂島は成海の同期でアメリカ帰りの黒木リサ(花柳のぞみ)と再会し、翌日、成海を箱根に誘う。この誘いが仕事なのか、それとも個人的なものなのか。成海の心はますます揺れ動く。
このエピソードは、ワンナイトのルールを超えた「信頼感」の重要性を浮かび上がらせる。単なるテクニックや条件ではなく、相手との関係性や感情の在り方こそが鍵となることを示唆する展開となった。次回、成海は堂島の誘いにどう応えるのか、さらなる展開に期待が高まる。