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2027年大河ドラマ「逆賊の幕臣」主演は松坂桃李!知られざる日本近代化の立役者 小栗忠順の生涯描く


2027年のNHK大河ドラマとして「逆賊の幕臣」が制作されることが発表された。幕末の幕臣・小栗忠順を主人公とし、松坂桃李が主演を務める。

本作は、幕府を倒した側ではなく、幕臣の視点から幕末史を描く意欲作だ。近年の研究により、日本の近代化は明治維新ではなく幕末から始まっていたことが明らかになりつつある。その中で「勝海舟のライバル」とも称された小栗忠順は、幕府の財政・軍事・外交を支え、近代化政策を推し進めた人物だった。しかし、明治新政府によって「逆賊」とされ、その功績は歴史の闇に葬られた。

松坂桃李が演じる小栗忠順は、1827年に江戸・神田駿河台で生まれたエリート幕臣だ。遣米使節として西洋文明を体験し、帰国後は軍制改革や造船・製鉄所の建設、日本初の株式会社設立など数々の近代化政策を推進した。財政に明るく、勘定奉行として幕府の財政改革を担ったが、時に上司に直言しすぎて辞職と復職を繰り返したとも伝えられる。その才能は明治政府の近代化政策にも大きな影響を与えたとされる。

脚本を手掛けるのは安達奈緒子。これまで「透明なゆりかご」「おかえりモネ」など数々の話題作を執筆してきたが、大河ドラマの脚本は今回が初めてとなる。安達は「歴史は勝者によって作られるもの。小栗の視点から幕末を描くことで、これまで語られてこなかった物語が見えてくる」と語る。

物語は、小栗が遣米使節団としてアメリカへ渡る場面から始まる。当時の日本はグローバル経済に巻き込まれ、関税交渉に苦しみ、物価高や社会の分断に直面していた。そんな時代の中で、小栗は国の独立と安定を守ろうと奔走する。しかし、井伊直弼の暗殺、攘夷運動の激化、財政危機、列強の圧力など、次々と困難が降りかかる。さらに、幕府内外で対立する勢力が入り乱れ、勝海舟との対立や協力を経ながら、小栗は幕府存続のための改革を進めていく。

一方で、小栗と対照的な立場にある勝海舟もまた、独自の近代化構想を抱き、薩長やイギリスと接触しながら幕末の動乱を生き抜こうとする。二人の道が交錯し、やがて決定的に分かれていく様子が、スリリングな展開とともに描かれる。

制作統括の勝田夏子は「幕末は、現代と通じるものが多い。価値観の変化や社会の分断が進む中、小栗の姿を通じて今を生きるヒントを見出してほしい」とコメントしている。
 
2027年 大河ドラマ「逆賊の幕臣」
【放送予定】
2027年1月~
【制作スケジュール】
2026年 夏 クランクイン予定
【作】
安達奈緒子
【制作統括】
勝田夏子
【演出】
西村武五郎

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