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芸術選奨2024:『コナン』青山剛昌『ルックバック』押山清高『ふてほど』阿部サダヲら受賞、新人賞に河合優実


令和6年度(第75回)芸術選奨文部科学大臣賞および同新人賞の受賞者が決定した。芸術選奨は、昭和25年に創設され、芸術各分野において優れた業績を挙げた者、または新たな表現を切り拓いた者に対して授与される。

本年度の受賞者は、文部科学大臣賞が24名、新人賞が22名2組となった。受賞部門は演劇、映画、音楽、舞踊、文学、美術A、美術B、メディア芸術、放送、大衆芸能、芸術振興、評論の12部門で構成される。受賞者には賞状が贈られ、大臣賞には120万円、新人賞には80万円の賞金が授与される。

メディア芸術部門では、『名探偵コナン』の連載30周年を迎えながらも高い人気を維持し続ける功績が評価され、漫画家の青山剛昌氏が文部科学大臣賞を受賞した。また、アニメーション映画『ルックバック』での独創的な演出と原画の大半を一人で手がけた点が評価され、アニメーター・アニメーション監督の押山清高氏が新人賞に選ばれた。

放送部門では、昭和時代をコミカルかつ自然に演じたTBSドラマ『不適切にもほどがある!』での名演技が評価され、俳優の阿部サダヲ氏が文部科学大臣賞を受賞した。

金曜ドラマ「不適切にもほどがある!」(C)TBSスパークル/TBS

映画部門では、映画『あんのこと』『ナミビアの砂漠』で難しい役柄を演じ、作品の質を高めた河合優実氏が新人賞を受賞。同作品の音楽を担当し、多様な音楽手法を駆使した作曲家の渡邊琢磨氏も大衆芸能部門の新人賞に輝いた。

(C)2024「ナミビアの砂漠」製作委員会

演劇部門では、シェイクスピアの『リア王』での演技が評価され、浅野和之氏が大臣賞を受賞。また、同作品での演技が評価された江口のりこ氏が新人賞を獲得した。

美術A部門では、大阪中之島美術館での個展「塩田千春 つながる私(アイ)」の成功と、国際的な評価が高まる活躍が認められ、美術家の塩田千春氏が大臣賞を受賞。美術B部門では、展覧会エンジニアとして作品の魅力を最大限に引き出す技術が評価され、金築浩史氏が大臣賞を受賞した。

舞踊部門では、バレエダンサーの柄本弾氏が『ロミオとジュリエット』や『ザ・カブキ』での演技力と技術が評価され、大臣賞を受賞。歌舞伎俳優・日本舞踊家の中村鷹之資氏は、新人賞に選ばれた。

大衆芸能部門では、落語家の立川談春氏と柳家喬太郎氏が、それぞれ独自の表現で観客を魅了し、大臣賞を受賞した。

音楽部門では、地歌箏曲演奏家の岡村慎太郎氏と指揮者の阪哲朗氏が、その卓越した技術と表現力が評価され、大臣賞を受賞した。

映画部門の大臣賞には、独自の映像表現を追求し続ける石井岳龍氏、また、社会的なテーマを掘り下げた作品が評価された土井敏邦氏が選ばれた。

評論部門では、香雪美術館学芸部長の有木宏二氏と、慶應義塾大学教授の片山杜秀氏が、それぞれの研究と評論活動の功績が評価され、大臣賞を受賞した。

芸術振興部門では、被災地での音楽活動を継続的に行ってきた指揮者の広上淳一氏、そして横浜国際舞台芸術ミーティング(YPAM)を通じて日本の舞台芸術の発展に貢献した丸岡ひろみ氏が、それぞれ大臣賞を受賞した。

詳細な受賞者リストは、文化庁の公式発表を参照のこと。
令和6年度(第75回)芸術選奨文部科学大臣賞及び同新人賞の決定について | 文化庁

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