民放公式テレビ配信サービス「TVer(ティーバー)」は3月3日、「TVerアワード2024」を発表した。同アワードは、TVerで配信された番組の中から年間を通じた総再生数を基準に、特に多くの視聴者に支持された作品を表彰するもので、2021年に創設されて以来、毎年3月に発表されている。
2024年の大賞には、ドラマ部門でフジテレビの『海のはじまり』、バラエティ部門でTBSテレビの『水曜日のダウンタウン』、アニメ部門で読売テレビの『名探偵コナン』が選ばれた。また、特別賞には計13作品が選出された。
TVerアワード2024 受賞作品一覧
大賞
ドラマ大賞:『海のはじまり』(フジテレビ)
バラエティ大賞:『水曜日のダウンタウン』(TBSテレビ)
アニメ大賞:『名探偵コナン』(読売テレビ)
特別賞(13作品)
『夫の家庭を壊すまで』(テレビ東京)
『GTOリバイバル』(関西テレビ)
『アメトーーク!』(テレビ朝日)
『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ)
『上田と女がDEEPに吠える夜』(日本テレビ)
『ラヴィット!』(TBSテレビ)
『それSnow Manにやらせて下さい』(TBSテレビ)
『クレヨンしんちゃん』(テレビ朝日)
『ダンダダン』(毎日放送)
『相席食堂』(ABCテレビ)
『かまいたちの知らんけど』(毎日放送)
『いろはに千鳥』(テレビ埼玉)
『かまいたちの掟』(山陰中央テレビ)
受賞作品の期間限定配信
TVerでは、今回の受賞を記念して、大賞および特別賞を受賞した番組を期間限定で無料配信する。さらに、受賞者のコメントや特別映像を含むTVer限定スペシャルコンテンツも配信される予定だ。
ドラマ大賞『海のはじまり』目黒蓮がコメント
主演の目黒蓮は受賞に際し、「視聴者の皆さんの心に作品が残ったことが証明されたようで、とても光栄です」とコメント。TVerでは、オリジナルエピソード『兄とのはじまり』を含む全エピソードが配信される。
■目黒蓮 コメント
――「TVerアワード2024」ドラマ大賞の受賞、おめでとうございます。まずは、受賞の感想をお願いします。
目黒:本当にすごいことだと思います。撮影している瞬間は「ただ視聴者の皆さんの心が動くような作品を作ろう」という思いだけでしたが、この賞をいただけたことで、見てくださった方の中に『海のはじまり』がちゃんと残ってくれたんだなとひとつの証明のようなものを感じられました。僕自身、バラエティやドラマなどジャンル問わず、見逃してしまった番組はTVerを使って見ています。TVerって気に入った番組に「いいね」を付けられる機能があるじゃないですか。この間、同期の原嘉孝が出演していた番組を、配信開始されてすぐにTVerで見て「いいね」を押したのですが、僕が1番目でした(笑)。
――TVerアワード2024受賞を記念して、TVerでは本作をアーカイブ配信しますが、目黒さんご自身が好きな『海のはじまり』のシーン、TVerであらためて見返したいと思うシーンはありますか?
目黒:たくさんありすぎて悩みますね……! ひとつ挙げるとすれば、第1話で海ちゃんが夏のアパートに来て、水季の動画を見せ合うシーン。実は、あそこで海ちゃんが見せてくれた動画は、本当に“初めて見るリアクション”を撮ってもらいたくて本番まで見ないようにしていて。あの動画を見た一番最初のリアクションを撮ってもらいました。さらに監督もその反応をしっかり収めようとしてくださったのか、本来カットをかける場所でカットがかからなかったんです。撮影チームやスタッフの皆さんもそれを感じ取って、カメラを長回ししてくれて、打ち合わせをしていないのにお互いの思いを感じ取った瞬間でした。まさに阿吽の呼吸ですよね。全員の呼吸が合わさったシーンだったので、いちばん印象に残っています。
――TVerで『海のはじまり』をご覧になったユーザーの皆さんや、これからご覧になる皆さんに向けて、メッセージをお願いします。
目黒:日頃、当たり前のように感じていることを、あらためて「当たり前じゃない」と感じてもらえる作品です。『海のはじまり』では、夏が水季に「人間ドックに行ってみたら?」と声をかけていたら、先の未来が変わっていたかもしれません。今自分が過ごしている日常、近くにいてくれる人は、これから先も「当たり前」にあるものではないかもしれない。そんな風に何かを感じて、考えてもらえるきっかけとなれば、僕はもちろん『海のはじまり』を作るにあたって全力を注いできた全員が報われます。そんなメッセージが伝わったらうれしいです。
バラエティ大賞『水曜日のダウンタウン』
4年連続の大賞受賞となった『水曜日のダウンタウン』。2024年12月18日放送回「名探偵津田」シリーズ第3話は、配信開始後8日間で429万再生を記録し、TVerのバラエティ番組史上最高の再生数となった。MCの浜田雅功は「ディレクターやスタッフが頑張って作っているので、楽しんでもらえたら嬉しい」と語った。
アニメ大賞『名探偵コナン』
2024年は劇場版『名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)』が158億円の興行収入を記録し、TVerでも年間総再生数1位を獲得。山本泰一郎監督は「来年30周年を迎えるが、これからも作品を作り続けていく」と意気込みを語った。
また、特別賞受賞作品の一部についても、期間限定で傑作回が配信される予定だ。
受賞作品の詳細や配信スケジュールは、TVerの特設サイトで確認できる。