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鎌田義孝監督『蘭島行』ポルト国際映画祭に正式出品、9月日本公開


北海道小樽市を舞台にした映画『蘭島行』(らんしまいき)が、世界三大ファンタスティック映画祭の一つであるポルト国際映画祭(ポルトガル)に正式出品されることが決定した。本作は、同映画祭の「監督週間 長編映画コンペティション部門(Directors’ Week Official Section)」および「オリエントエクスプレス部門(Orient Express Official Section)」に選出され、ワールドプレミア上映が行われる。

 『蘭島行』は、母の自殺未遂を機に故郷・北海道小樽へと向かう主人公・佐々木芳夫(木村知貴)と、彼に同行するわけありの女性・黒沢真紀(輝有子)、そしてエリート建築デザイナーの弟・悟史(足立智充)の数日間を描く物語である。芳夫は、母のために真紀に「妻のふりをしてほしい」と頼むが、母は昏睡状態のまま目を覚まさない。そんな中、母が遺した日記を通じて彼女の最期の願いを知った兄弟は、散骨場所を探しに旅へ出る。

 本作は、『YUMENO ユメノ』『TOCKA タスカー』に続く鎌田義孝監督の長編第三作目であり、前作同様に北海道で撮影が行われた。撮影地には小樽市近郊の蘭島が選ばれ、雄大な自然が作品の重要な舞台となっている。出演者には、木村知貴(『はこぶね』『朽ちる』)、輝有子(『逃走』)、足立智充(『夜を走る』『夜明けのすべて』)、竹江維子(『TOCKA』)といった実力派俳優が揃う。

 ポルト国際映画祭の創設者でありチーフディレクターのベアトリス・パシェコ・ペレイラ氏は「三人のキャラクターが魅力的で、先の展開が読めない点が興味深い。『蘭島行』は家族の生と死を描いた、ファンタジーの枠を超えた奥深い作品だ」と本作を高く評価している。

 本作は2025年9月よりユーロスペースほか全国順次公開予定。映画祭上映は2025年3月4日19時15分から行われ、上映後のQ&Aセッションには鎌田義孝監督、木村知貴、輝有子が登壇する予定である。

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