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「日本一の最低男」第9話ネタバレ解説!一平(香取慎吾)、政治家として覚醒!区長選出馬で町を守るため立ち上がる!


香取慎吾主演のドラマ『日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった』、物語がいよいよ佳境に入ってきて、大森一平(香取慎吾)の政治家への道の第一歩となる決意が描かれた。商店街の再開発計画が本格化し、その渦中に巻き込まれる一平が、かつては利己的な利益のために政治家の道へ進むことを決めた男が、自らの意志で現職区長と対峙する決断を下す。

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再開発の是非を巡って住民が対立

物語は、区長(堺正章)から再開発計画への協力を求められる場面から始まる。老朽化した商店街を地震や火災のリスクから守るための計画とされているが、実態はタワーマンション建設を含む大規模な再開発。一平は説得役を期待されるが、簡単には首を縦に振れない。自分の思い出の詰まった自宅もまた、再開発エリアの一部だからだ。

一平は町を歩き、現状を見つめ直す。閉店する店が増え、活気を失った商店街。再開発の必要性は感じるものの、それが本当に町のためになるのか疑問を抱く。その思いを強くするのが、高田湯の店主・高田あき子(市毛良枝)との対話だ。長年続く銭湯には、地域の歴史と住民の思い出が詰まっている。単なる老朽化といった理由や利便性のだめではなく、そこに生きる人々の「居場所」をどう守るのかが問われる。

しかし、事態は一筋縄ではいかない。地権者の3分の2の同意が得られれば再開発は進むという仕組みの中、あき子の土地も息子の同意で売却が決まってしまう。さらに、再開発反対を訴えるあき子に嫌がらせが行われるなど、強引な手法が取られる。だれがそれを手引したのか、わからないが、一平はこんなやり方は正しくないと真壁に訴える。これに対し、一平は「政治とは優先順位をつけること」とし、一平と真壁(安田顕)と衝突。だが、自らの信念を貫き、不正なやり方を排除しようとする。

 

一平は真に立派な政治家になれるか

クライマックスでは、再開発反対派と賛成派の対立が激化。争いの最中に看板が落下し、正助(志尊淳)が大怪我を負う。これが転機となり、あき子も一平への誤解を解くが、自責の念から銭湯の営業を辞める決意をする。

そして、一平はついに区長と対峙。再開発計画の見直しを求めるが、一蹴される。ここで一平は重大な決断を下す。「公認を辞退し、無所属で区長選に出馬する」——彼は、自らの信念のために戦う道を選んだのだ。

第9話は、一平が「利己的な理由での政治家転身」の計画から「町の未来を考える」真の政治家へと変化する過程を見せた重要な回だった。利害関係に振り回されながらも、彼がどのように選挙戦を戦うのか、今後の展開がますます楽しみになる。

 
地域の再開発は、様々な利害関係を伴う。そこに莫大なお金が動くのも確かで利権も絡む。しかし、古い町を活性化させるというのも、実際問題重要だ。賛成派の地権者の会合のシーンがあるが、そこで印象的な台詞が登場する。「変化は痛みを伴うが、町をなくすためじゃない、町をなくさないために変えないといけない」と。

それはあき子もわかっている。問題はその進め方と変え方だ。町には様々な人が生きていて、だれもが異なる意見を持っているが、それを調整するのが政治家の仕事。単純な金銭だけの問題には集約できないことも考えないといけないわけだ。

いずれにしても、物語のエンジンが温まってきた感がある。これまでは一平が街の問題に取り組む中で社会問題を個別に描いてきたが、ここからはそれら全ての問題と向き合う政治家のあり方について描かれることになると思う。どう描かれるのか、楽しみになってきた。

犬も食わねどチャーリーは笑う

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香取慎吾, 岸井ゆきの, 井之脇 海, 中田青渚, 小篠恵奈
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登場人物
大森一平(香取慎吾)
小原正助(志尊淳)
小原ひまり(増田梨沙)
小原朝陽(千葉惣二朗)
今永都(冨永 愛)
黒岩鉄男(橋本じゅん)
長谷川清司郎(堺正章)
真壁考次郎(安田顕)