[PR]

『ダイバージェント』プロデューサーPがAI映画スタジオ「Staircase Studios AI」を発表。50万ドル以下でハリウッド映画が作れると主張


映画『ダイバージェント』のプロデューサー、プーヤ・シャバジアン氏が、新たな映画・テレビ・ゲームスタジオ「Staircase Studios AI」の出資者と初の制作プロジェクトを発表したとVarietyが報じている。

「Staircase Studios AI」は、AIを活用したワークフローを特徴とし、今後3〜4年間で30以上のプロジェクトを制作することを目標に掲げている。各プロジェクトの予算は50万ドル以下とされ、効率的な制作体制の確立を図る。

出資者には、ハフィントン・ポストの共同設立者であり、ベンチャーキャピタル会社レラー・ヒッポーの名誉マネージング・ディレクターであるケネス・レラー氏がパートナー兼リードインベスターとして名を連ねる。さらに、ライオンツリーのCEOアーリエ・ブルコフ氏、ラフィキ・ベンチャーズのタッド・ヘイリー氏、ベンチャーキャピタルのレッドシー・ベンチャーズなどが投資家として参加している。『トランスフォーマー』シリーズのプロデューサー、ロレンツォ・ディ・ボナヴェンチュラ氏も、アドバイザーとしてスタジオを支援する。

「Staircase Studios AI」の最初のプロジェクトは、マイケル・シャッツ氏の2016年ブラックリスト脚本を映画化した『The Woman with Red Hair』である。本作は、第二次世界大戦中にオランダのレジスタンスに参加し、後に最も有能な暗殺者の一人となったヨハンナ・シャフトの実話を描く。監督はブレット・スチュアート氏、主演はマヤ=ニカ・ビューリー氏ほか。キャラクターデザインは、ピクサー作品『インクレディブル』に携わったテディ・ニュートン氏、アートディレクションは『タイニートゥーン・アドベンチャーズ』のアルフレッド・ギメノ氏が担当する。

さらに、エミー賞受賞監督のバーニー・スー氏が手掛けるアドベンチャー・スリラー・アニメ『Every Living Creature』も進行中だ。本作は、1997年の火山噴火後のカリブ海・モンセラット島を舞台に、取り残された動物たちを救出するために奔走した3人の冒険家の実話を基にしている。

その他にも、『Wild Night』(パトリック・リーの小説を原作)、『Between The Dog & The Wolf』(脚本・監督マシュー・サンド)、『Fully Wrecked』(ジョシュ・フェルドマンとスコット・ウォルマンによる作品)、『Sundown』(ニック・ハーウィッチ作)などの映画プロジェクトが進行中だ。

また、ドラマシリーズとして、ショーランナーのゲイブ・ロッター氏による未発表のプロシージャル作品、マーク・スヴァーツ氏のグラフィックノベルを基にした『I Hate You Kelly Donahue』がラインナップに加わる。

「Staircase Studios AI」は、AIワークフロー「ForwardMotion」を開発し、ブレット・スチュアート氏がAI映画制作の責任者として指揮を執る。同社は、この技術を活用し「メジャースタジオに匹敵するクオリティの作品」を生み出すことを目指している。

リードインベスターのケネス・レラー氏は、「AIはすべての産業に不可避な影響を与える。映画・テレビ・ゲーム業界も例外ではない。業界はしばしば技術革新を阻む傾向にあるが、Staircaseは最前線に立ち、AIコンテンツ制作のためのプラットフォームを拡大するプロセスをすでに構築している」という。

生成AIのしくみ 〈流れ〉が画像・音声・動画をつくる (岩波科学ライブラリー)

生成AIのしくみ 〈流れ〉が画像・音声・動画をつくる (岩波科学ライブラリー)

岡野原 大輔
1,650円(03/18 19:43時点)
発売日: 2024/12/18
Amazonの情報を掲載しています

※サムネイル画像はAdobe Fireflyで作成。