アジア・フィルム・アワード・アカデミー(AFAA)は、2025年3月16日に香港で開催される「第18回アジア・フィルム・アワード(AFA)」において、日本を代表する俳優・役所広司に「特別功労賞(Lifetime Achievement Award)」を授与することを発表した。
「特別功労賞」は、アジアの映画界において長年にわたり功績を残し、多大な影響を与えた映画人を称えるAFAの最高位の特別賞である。日本人の受賞は、第2回(2008年)の山田洋次監督、第10回(2016年)の樹木希林以来3人目で、9年ぶりとなる。他の受賞者には、チャン・イーモウ監督(中国)、サモ・ハン(香港)、イ・チャンドン監督(韓国)、ホウ・シャオシェン監督(台湾)、アン・ホイ監督(香港)など、アジアを代表する映画人が名を連ねている。
役所はこれまで『十三人の刺客』(2010年)、『わが母の記』(2011年)、『孤狼の血』(2019年)、『PERFECT DAYS』(2023年)で主演男優賞にノミネートされ、『孤狼の血』と『PERFECT DAYS』で最優秀主演男優賞を受賞。これはトニー・レオン(香港)、イ・ビョンホン(韓国)と並ぶ最多記録となる。
今回の受賞について、役所は「これまでの受賞者の名前を聞き、その錚々たる顔ぶれに震えました。大変光栄に思います。この賞をいただき、残された俳優生活の中で、少しでも良い仕事ができるよう、励みます」とコメントを寄せた。
AFAの授賞式は3月16日、香港・西九龍文化地区の「戯曲センター(Xiqu Centre)」で開催され、役所も登壇予定。また、前日の3月15日には『PERFECT DAYS』の上映イベントに参加し、香港のファンとの交流を予定している。
授賞式はAFAA公式YouTubeチャンネルでもライブ配信される予定であり、詳細はAFAの公式サイトで確認できる。