山陰本線を走る「名探偵コナン列車」に、新たなデザインの車両が登場する。現在運行中の「青赤車両」がリニューアルされ、2025年3月17日から鳥取駅~米子駅間で運行を開始する予定だ。
コナンと黒ずくめの組織が対峙する新デザイン
新デザイン車両は、1編成2両構成で、それぞれ異なるテーマが設定されている。米子側の車両は「白の車両」とされ、コナンや工藤新一、赤井秀一、灰原哀といった仲間たちが描かれる。一方、鳥取側の車両は「黒の車両」となり、ジン、ウォッカ、ベルモットなど黒ずくめの組織のメンバーが勢ぞろいする。
内装にもこだわりが見られ、トイレ入口にはコナンと黒ずくめの組織のイラストを配置。さらに、トイレのピクトグラムには工藤新一と毛利蘭を模したイラストが採用される。
出発式は3月16日に由良駅で開催
新デザイン車両の運行開始に先立ち、2025年3月16日に由良駅3番のりばで出発式が行われる。式典には鳥取県知事の平井伸治氏、西日本旅客鉄道(JR西日本)理事山陰支社長の金岡裕之氏、北栄町長の手嶋俊樹氏らが出席し、挨拶やテープカット、記念撮影が予定されている。式典後には、同車両が臨時列車として15時05分発の倉吉行きとして出発する。
2012年から続くコナン列車の歴史
名探偵コナン列車は、「まんが王国とっとり」の建国を記念し、2012年度に運行を開始した。これまでに、黄色車両(2012年~2019年)、ピンク色車両(2015年~2021年)、青赤車両(2019年~2025年)、探偵車両(2021年~)が運行されてきた。
今回リニューアルされる「青赤車両」は2019年度から運行されていたが、2025年3月4日をもって運行を終了する。一方、2021年度から登場した「探偵車両」は引き続き運行される予定だ。
名探偵コナン列車は、山陰本線を彩る観光資源として、長年にわたり多くのファンを魅了してきた。新たなデザイン車両の登場によって、さらなる話題を呼びそうだ。