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「それでも俺は、妻としたい」8話ネタバレ:妻VS母!豪太、ついに逃げ場なし?「お前結果出せ」


テレビ大阪の真夜中ドラマ『それでも俺は、妻としたい』8話「妻VS母」は、結果出せと、いよいよ逃げ場もなくなり言い訳もできなくなっていく豪太(風間俊介)の姿が描かれた。

親族が集まるおばあちゃんの葬式。悲しみに包まれるはずの場であるにもかかわらず、親戚たちは酒を飲み、やがて楽しげに振る舞い始める。そんな中、豪太とチカ(MEGUMI)は冷めた目でその光景を見つめる。葬式後の食事会でも、先ほどの涙が嘘のように賑やかになっている様子が印象的だ。そんな場において、豪太とチカは親族たちに絡まれ、特にチカと母・佳子(熊谷真実)の口論が勃発し、豪太はますます肩身の狭い思いをする。

©︎「それでも俺は、妻としたい」製作委員会

演出面では、手持ちカメラを駆使し、役者の芝居をしっかりと見せる丁寧な作りが光る。冒頭の長回しの移動ショットも巧妙で、登場人物の配置と動きを的確に捉えていた。

そんな中、豪太は喫煙所で従姉妹の公子(内田慈)と再会する。彼女は二度の離婚を経験し、猫と静かに暮らしているという。人生が思い通りにならないことを語る二人の会話は、どこか虚しさを感じさせる。公子は「キスしようか」と突然持ちかけるが、これは豪太の妄想だった。このシーンは、豪太の孤独、あるいは自分に都合にいいことばかり考えている性格を象徴するものとして秀逸だった。

©︎「それでも俺は、妻としたい」製作委員会

一方、家族の問題はさらに悪化する。チカと義母の対立は激化し、ついにチカは「この家族マジでやばいわ!」と叫びながら飛び出してしまう。何を話していたのか問い詰める豪太に対し、母は「母親として心配して当然だ」と主張する。しかし豪太は「夫婦のことに首を突っ込むな!」と激昂し、涙を流しながら「本当に別れられたらどうするんだ!」と叫ぶ。風間俊介の演技はここでも圧巻で、情けなくも切実な豪太の姿を見事に体現していた。こういう情けない役は本当によくはまる。

©︎「それでも俺は、妻としたい」製作委員会

チカを追って走り出した豪太は、必死に愛を訴えるが、チカは何も言わず、足音だけが響く。足音だけが響き続けるこの無言の演出がチカの怒りを強く伝えており、演技と演出の相乗効果が際立っていた。

1週間後、チカの怒りはまだ収まらない。豪太は、今回の怒りがこれまでとは違うことを直感する。夕食時、重苦しい沈黙の後、チカは「話がある」と豪太に告げる。そして、「お前、結果を出せ」と厳しい言葉を投げつける。さらに、「あんたの家族とは金輪際関わらない」「離婚も考えたけど、引き下がるのは悔しい」と宣言する。そして、「あの女(佳子)を見返すには、豪太が結果を出すしかない」と結論づける。

©︎「それでも俺は、妻としたい」製作委員会

 結果を求められることが、実は豪太にとって最も恐ろしいことだったのではないか。これまで逃げ続けてきた現実に直面し、豪太はどうするのか。次回への期待を高める終わり方だった。

それでも俺は、妻としたい(新潮文庫)

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登場人物
柳田豪太(風間俊介)
柳田チカ(MEGUMI)
公子(内田慈)
柳田佳子(熊谷真実)
柳田作郎(近藤芳正)
柳田太郎(嶋田鉄太)
みどり(吉本実憂)