韓国映画振興委員会(KOFIC)とサウジアラビア映画委員会(SFC)は、映画分野での協力を強化し、文化交流を促進するための包括的な実務協力プログラムを開始したとKorean timesが報じた。両組織は2月21日、ソウルの韓国プレスセンターで協定締結式を行った。
このパートナーシップは、2019年に両国が締結した覚書(MOU)を基盤とし、知識共有、制作協力、人材育成、技術革新を加速させることを目的としている。特に映画制作者の支援や国際的な機会の創出に注力しており、共同研修や開発プログラム、ワークショップ、マスタークラス、メンターシップを通じて、制作、アニメーション、脚本、監督などの分野で専門性を高める。
また、映画制作における共同開発や共同制作を促進し、両国の映画制作者が協力しやすい環境を整える。この一環として、釜山国際映画祭や2019年に創設されたサウジアラビアの紅海国際映画祭などの主要映画祭での業界ネットワーキングイベントを開催する予定だ。
さらに、韓国とサウジアラビアの映画の配給やプロモーションの拡大にも注力し、上映会や文化交流、映画祭でのプログラム編成を通じて、両国のクリエイティブな才能を紹介する。また、映画政策や規制枠組みに関する知識共有、人工知能(AI)やデジタル制作技術などの映画技術分野における協力も進める。
KOFICの韓尚準(ハン・サンジュン)委員長は「昨年11月には、MBCアカデミーと協力し、サウジアラビアでブートキャンプを実施するなど、すでに多くの協力実績がある。今回の協定により、こうした交流がさらに勢いを増すことを期待している」と述べた。
SFCのアブドラ・アル・カフタニCEOは「韓国映画振興委員会とのパートナーシップは、サウジアラビアの映画産業を発展させ、世界市場との結びつきを強めるための重要な一歩だ。韓国の映画産業は非常にダイナミックで影響力があり、協力を通じて、映画制作者により多くの機会を提供し、創造的な交流を促進し、両国の高品質な映画制作の成長を加速させることができる」と語った。