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役者 風間俊介の魅力とは:悪役から良き父親役まで、ハイブリッド俳優のキャリアを振り返る


NHK大河ドラマ『べらぼう』やテレビ大阪の深夜ドラマ『それでも俺は、妻としたい』など、今シーズンも活躍している俳優、風間俊介。常に高い演技力で知られる風間だが、41歳を迎えた今、「ハイブリッド型」とも言える演技スタイルを確立しつつある。彼の俳優としての軌跡を振り返ると、20代での犯人役、30代での良き父親役と、時代によって演じる役柄が変化してきたことがわかる。

そんな風間俊介のキャリアを決定づけたのは、2011年のドラマ『それでも、生きてゆく』だ。彼自身も「この作品がなければ今、お芝居を続けているか、大きく言ったら、芸能界を続けているか分からない」と語るほど、この作品は彼にとって特別な意味を持つ。元少年Aを演じた彼の演技は多くの関係者から評価され、その後の活躍に大きく貢献した。
 

20代は犯人役、30代は健やかな役

風間俊介は「まさか、この人ジャニーズだったの!?」と驚かれるほど、芸能界では俳優としての印象が強く定着している。風間本人は、俳優としてのキャリアを始めた当初は、明確な計画を持っていなかったという。「まったく考えていなかった」と率直に語る彼は、一つ一つの仕事との出会いを大切にしながら成長してきた。

20代の風間は「びっくりするぐらい犯人の役をやって」いたと振り返る。彼の穏やかな外見とは対照的な役柄は、視聴者に強いインパクトを残した。一日署長を務めた際には「警察の役はやってないですね。警察に厄介になる役は山ほどやったんですけどね」と冗談めかして語ったほど、初期キャリアにおける「悪役」イメージは強かった。

30代に入ると彼の出演する役柄は大きく変化し、「良きパパとか、すごく健やかな人の役が多かった」という。これは彼の演技力が認められ、キャスティングの幅が広がったことの証でもあるだろう。「優しい人柄が演技からもにじみ出ている」という評価は、彼の持つ温かな人間性が演技を通じて伝わるようになったことを示している(風間俊介、20代でついた“犯人役”イメージを自己分析「自分では結構いいやつだと思ってるんですけど」 | ドラマ | ABEMA TIMES | アベマタイムズ_。
 

風間俊介の魅力は変幻自在の演技の幅

風間俊介の俳優としての最大の魅力は、多彩な役柄を演じ分ける変幻自在の演技力だ。「主役っぽい雰囲気ではないですが、演技は確実にうまい」と評されるように、脇役から主演まで、様々な立ち位置で確かな存在感を示してきた。彼は自身の外見について「目があまり大きくないんですけど、黒目が大きい」と分析し、「見た目が素朴な印象ながら、目が笑ってないっていうのは、1周回って一番やばいやつっていう感じになる」と役作りへの意識の高さを語っている。

特筆すべきは、穏やかな外見とは対照的な悪役演技の説得力だ。『3年B組金八先生』での兼末健次郎役は「大人しそうなほんわかとしたイメージとは違うキャラを演じて、より一層演技力を上げた」と評価された。最近の『先生の白い嘘』(2024)では「暴力的な裏の顔を持つエリートサラリーマン・早藤」を演じるなど、穏やかな外見からは想像しにくい役柄に挑戦し続けている。

先生の白い嘘

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ターニングポイントとなった『それでも、生きてゆく』

風間のキャリアにおける最大のターニングポイントは、前述の『それでも、生きてゆく』だろう。このフジテレビ系連続ドラマで、未成年で主人公の妹を殺害した元少年Aを演じ、彼はこの役について「いろいろな人が一緒に仕事をしようと言ってくれた、今につながっている、僕にとって特別な作品」と振り返っている。

それでも、生きてゆく

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もう一つの重要な転機は、2023年頃に前事務所を退所し、フリーランスとして活動を始めたことだ。これは彼の俳優としての新たなステージを意味するものだったが、彼自身は「全然変わったことがない」と述べ、事務所に所属していた時と変わらない姿勢で俳優業に取り組んでいることがうかがえる。

風間の俳優としての多様性は、映画『エヴェレスト 神々の山嶺(いただき)』(2016)や『鳩の撃退法』(2021)などの映画作品からも読み取れる。テレビドラマでは『チート~詐欺師の皆さん、ご注意ください』や『監察医朝顔』などで印象的な演技を見せ、令和タレントテレビドラマ出演本数ランキングで6位に入るなど、量的にも質的にも充実した活動を続けている。

鳩の撃退法

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悪役も健やかな人物もどちらも自然体でこなせる、ハイブリッドな俳優として、日本のドラマ・映画界になくてはならない存在となっている。

フリーランスとなった現在の風間は「コンスタントにお仕事の話をいただけるっていうのはありがたい」と感謝の気持ちを忘れず、40代に入った新たなキャリアの段階でも安定した活躍を続けている。彼は自分のキャリアについて「40代はどうなるんだろうなとは思っていたところでした」と述べており、俳優として常に新たな挑戦を意識している姿勢がうかがえる(風間俊介、20代でついた“犯人役”イメージを自己分析「自分では結構いいやつだと思ってるんですけど」 | ドラマ | ABEMA TIMES | アベマタイムズ)。

風間俊介の俳優としての魅力は、変幻自在の演技力と一貫した真摯さにある。多様な役柄を演じながらも、常に作品と向き合う姿勢を失わない彼の姿勢は、多くの視聴者や関係者から高い評価を受けている。今後も彼の俳優としての新たな挑戦と進化を期待したい。

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©︎「それでも俺は、妻としたい」製作委員会