株式会社オレンジ(本社:東京都港区、代表取締役:宇垣承宏)は、経済産業省が運営するスタートアップ支援プログラム「J-Startup」の第5次選定企業に選出された。同社は独自の生成AIを活用したマンガの多言語翻訳プラットフォーム「emaqi」を展開している。
推薦者からは「世界的にも高いクオリティを誇る日本の漫画を通して、世界中に感動を届け、世界の人々が心豊かに、争いなく暮らすことのできる社会づくりに貢献している」と高い評価を受けた。また、「デジタル漫画ストア”emaqi”を北米で展開済であり、さらに多言語翻訳によりグローバル展開が可能。Spotify、Netflixの如く成長する可能性を秘める」とその将来性も認められている。国内主要出版社からも翻訳品質について評価されているという。
宇垣社長は「オレンジは『Creating a world where everyone enjoys manga』をミッションに掲げ、『すべてのマンガを、すべての言語へ』という想いを胸に、創業以来挑戦を続けてきた」と述べ、「多彩なジャンルとテーマを誇る日本のマンガを、それぞれの国の言葉で届けたい。年齢や国境を越えて、数十億人規模のユーザーが当たり前にマンガを楽しめる社会の実現を本気で目指している」と意気込みを示した。
「J-Startup」プログラムは2018年6月に立ち上がり、経済産業省・日本貿易振興機構(JETRO)・新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が事務局となっている。選定された企業は、海外・国内大規模イベントへの出展支援、海外現地支援、研究開発支援など様々な支援を受けられる。
株式会社オレンジは2021年4月に設立され、資本金は17.2億円(資本準備金を含む)。独自の生成AIを活用したマンガの大量・多言語翻訳により、正規翻訳版の海外流通を加速させ、海賊版の抑止やクリエイターへの利益還元に貢献することを目指している。