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ブランデッドムービーの未来を探る!SSFF & ASIA「BRANDED SHORTS」10周年キックオフイベント開催


アジア最大級の国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア」(SSFF & ASIA)は、企業や広告会社が制作するブランデッドムービーの祭典「BRANDED SHORTS」が2025年に10周年を迎えることを記念し、関係者が集うキックオフイベントを開催した。

イベントには、BRANDED SHORTS部門の歴代審査員や受賞企業、監督、サポート企業など約30名が参加。「BRANDED SHORTSの未来」をテーマに、これまでの歩みを振り返りつつ、今後の展望について議論が交わされた。
 
映画と広告の間にあるBRANDED SHORTS
映画祭代表の別所哲也は、「27年前にスタートしたSSFF & ASIAは、短編映画を日常に浸透させる役割を担ってきた。その中で10年前に発足したBRANDED SHORTSの未来を皆さんと共に考えたい」と挨拶した。

SSFF & ASIA 代表 別所哲也

初代審査員長を務め、10年間BRANDED SHORTSを見つめ続けてきた高崎卓馬氏(『PERFECT DAYS』共同脚本・プロデュース / dentsu Japan エグゼクティブ・クリエーティブ・ディレクター)も登壇し、「広告は1,000人が見たら1,000人が同じ印象を持つが、映画は1,000通りの解釈が生まれる。その間にあるのがBRANDED SHORTSだ」と語り、映像表現の可能性を示した。

高崎卓馬氏 (dentsu Japan グロースオフィサー /エグゼクティブ・クリエーティブ・ディレクター)

イベントでは、BRANDED SHORTSのプロデューサー・諏訪慶がブランデッドムービーの歴史を紹介。1984年にApple社が制作したMacの伝説的広告、2000年代初頭にBMWが手がけた短編シリーズ「BMWフィルムズ」、2009年以降の音楽や観光をテーマにした作品群を経て、2015年にBRANDED SHORTSが始動したことが説明された。

イベント後半では、「#BRANDED SHORTSの未来」をテーマにディスカッションが行われた。音楽プロデューサーのTimo Mitsuaki Otsuki氏は、「映像コンテンツの消費スタイルが短尺化しているが、それに飽きる時代が来る。短編映画が多様な表現を担う時代が訪れるのでは」と指摘した。

Timo Mitsuaki Otsuki氏 (Black Cat White Cat Music CDD)

また、青森県のショートフィルム『からっぽ』をプロデュースした下田翼氏は、「これからの10年は、単なるアウトプットではなく、”なぜ”を伝えるストーリーテリングが重要になる」と語り、広告の在り方に新たな視点を提示した。

下田翼氏 (リンゴアメ株式会社 代表取締役)

さらに、映画『ミッドナイトスワン』などを手がける森谷雄氏(アットムービー代表取締役)は、「BRANDED SHORTSの作品を長編映画のプロトタイプとして活用する可能性もある」と提案し、ブランデッドムービーの発展的活用の道を示した。

森谷雄氏(株式会社アットムービー代表取締役・プロデューサー)

最後に、別所は「BRANDED SHORTSの輪を広げていきたい」、高崎氏は「企業とのマッチングで新しい才能を発掘し、革新的な作品を生み出したい」と締めくくった。

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