1998年にテレビアニメが放送されされ、今なおカルト的な人気を誇るメディアミックス作品『serial experiments lain』。その世界観を継承した二次創作ゲーム『signal.』が、4月30日にWindowsおよびMac向けにリリースされることが発表された。
本作は『serial experiments lain』が発布した「lainTTL」に準拠し制作されたオカルティックRPGである。プレイヤーは原作キャラクターと交流し、「過去ログ」としてイベントログを収集しながら、かつて失われた絆を再構築していく。なぜ絆が失われたのか、なぜ再構築する必要があるのか——その謎を解くヒントは日記やメールに隠されているという。
『serial experiments lain』は、グラフィック＋テキスト形式の雑誌連載、アニメ、ゲームが同時進行し、相互に関連しながら展開された作品である。「存在は認識＝意識の接続によって定義される」といった哲学的なテーマを軸に、リアルワールドとコンピュータネットワーク「ワイヤード（Wired）」の狭間で揺れ動く14歳の少女・玲音（lain）を描いた。作品全体に漂う陰鬱な雰囲気と、媒体間の相互参照によって深まる独特の世界観は、1990年代のアンダーグラウンドなオタクカルチャーを象徴するものとして、国内外でカルト的な支持を集め続けている。
今回リリースされる『signal.』は、その精神を受け継ぎながらも、新たな視点から『serial experiments lain』の世界を掘り下げる作品となるだろう。価格はダウンロード版が1000円、数量限定パッケージ版が1700円で、Steamおよびitch.ioにて配信予定。課金要素は一切なく、純粋にゲーム体験を楽しめる仕様となっているとのことだ。
原作の脚本を手掛けた小中千昭先氏も推薦文を寄せている。
小中千昭先生から、推薦文を頂戴しました。
4月末発売予定の本作をお待ちいただけたらと思います。#SerialExperimentsLain #lainTTL#lainTTL_signal pic.twitter.com/2xGZBX6Gm8— //signal告知アカウント (@MJM11663102) February 28, 2025
■ゲーム情報
タイトル：signal.
ジャンル：オカルティックRPG
開発：チームMJM
対応プラットフォーム：Windows、Mac
配信：Steam、itch.io
価格：1000円（ダウンロード版）／1700円（数量限定パッケージ版）
課金要素：なし
公式X（Twitter）：MJM11663102
リリース元：//signal.
公式サイト：https://rckskrs0089.wixsite.com/my-site-2
「Lain TTL」についてはこちらを参照。
serial experiments lain TTL 2019-2028