文化庁委託事業「ndjc:若手映画作家育成プロジェクト2024」で完成した短編映画4作品の予告編が解禁された。併せて、東京・大阪・名古屋の3大都市での上映が決定し、東京は恵比寿ガーデンシネマにて4月18日から24日まで、大阪はテアトル梅田にて5月2日から8日まで、名古屋はミッドランドスクエア シネマにて5月9日から15日までそれぞれ1週間限定で上映される。
「ndjc:若手映画作家育成プロジェクト」は、優れた若手映画作家を公募し、本格的な映像製作技術と作家性を磨くために必要な知識や技術を継承するためのワークショップや製作実地研修を実施。次代を担う長編映画監督の発掘と育成を目指す文化庁の委託事業である。
これまでも、『ナミビアの砂漠』で第77回カンヌ国際映画祭 国際映画批評家連盟賞を女性監督として最年少受賞した山中瑶子監督や、『瞼の転校生』で国際的な映画祭で複数の賞を受賞した藤田直哉監督など、多くの才能を輩出してきた。近年は国内にとどまらず世界からも注目を集めている。
2024年度の「ndjc」に選ばれた4名の監督たちは、ワークショップや脚本指導、演出講義などでの学びを経て、各制作プロダクションのもとプロのスタッフ・キャストと共に短編映画を完成させた。彼らのフレッシュな才能と可能性に満ちた作品をスクリーンで体感できる貴重な機会となる。
上映作品
『あて所に尋ねあたりません』 監督:たかはしそうた
派遣労働者として仕分け倉庫で働く三石瑞穂は、同じ職場の島木雄史が離職することを知り、思いを伝える手紙を書くが、なかなか渡せない。ようやく渡して帰る途中、忘れ物に気づき、再び倉庫に戻ることに…。
『スリーピング・スワン』 監督:佐藤そのみ
大学中退後アルバイトを続けるソウマ(24)は、路上で怯えた女子中学生を目撃。そそくさと立ち去る男性を果敢に追いかけるマリナ(24)と、後日トレーニングジムで再会する。
『いちばん星は遠く輝く』 監督:武田かりん
別れた恋人を忘れられないアコと、ペットのハムスターが死んで悲しむが、すぐに新しいハムスターを飼い始めるユウコ。それを見てアコも新しい恋を始めようとするが…。
『あわいの魔物たち』 監督:守田悠人
パートナーの倫太郎と愛犬サビを連れて実家に帰省した佳奈子。近所の山へ出かけた二人は一時別行動をとり、再び合流して家に戻ると、愛犬サビの不在という思わぬ事態に直面する。
舞台挨拶情報
東京・恵比寿ガーデンシネマでは初日から連日舞台挨拶が予定されており、大阪・テアトル梅田と名古屋・ミッドランドスクエア シネマでも監督4名による舞台挨拶が予定されている。
◆劇場情報
【劇 場】恵比寿ガーデンシネマ(東京)
《期 間》4月18日(金)~24日(木)
《舞台挨拶》
4月18日(金)・19日(土) 監督4名による舞台挨拶
4月21日(月)監督:佐藤そのみ/ゲスト:諏訪珠理(キャスト)
4月22日(火)監督:たかはしそうた/ゲスト:神田鯉花(キャスト)、大崎 章(キャスト)
4月23日(水)監督:武田かりん/ゲスト:宮島竜治(エディター)
4月24日(木)監督:守田悠人/ゲスト:遊屋慎太郎(キャスト)
【劇 場】テアトル梅田(大阪)
《期 間》5月2日(金)~8日(木)
《舞台挨拶》5月3日(土)監督4名による舞台挨拶
【劇 場】ミッドランドスクエア シネマ(名古屋)
《期 間》5月9日(金)~15日(木)
《舞台挨拶》5月10日(土)監督4名による舞台挨拶<予定>