フラメンコ総合情報サイト「Flamenco fan」を運営する株式会社カミーノ(神奈川県大和市、代表取締役:金子功子)が、2024年の日本におけるフラメンコの情報をまとめた単行本「フラメンコ年鑑2024」を3月10日に発売した。これに伴い、書籍の認知拡大とフラメンコの魅力を広めることを目的としたクラウドファンディングを3月31日まで実施している。

「フラメンコ年鑑2024」とは
「フラメンコ年鑑2024」は、2024年に日本で開催されたフラメンコ公演やアーティストの活動、業界の動向をまとめた一冊だ。価格は1,980円(税込)、A4判フルカラー・88ページの仕様となっている。
本書には、国内外の公演リポートやフラメンコアーティスト・関係者によるエッセイ、アーティスト名鑑(57名掲載)、マンガで振り返る2024年のフラメンコシーン、ライターが選ぶ三大ニュースなど、多角的な視点から日本のフラメンコ界を総括する内容が収録されている。
また、表紙には2024年の「フラメンコ・ルネサンス21 新人公演」で奨励賞を受賞した脇川愛氏の写真を採用。日本フラメンコ協会の協力のもと、フラメンコを志す若手アーティストにもスポットを当てた構成となっている。
クラウドファンディングの概要
本書は一般書店での販売を行わないため、より多くの人に届ける手段としてクラウドファンディングを実施する。目標金額は300万円で、これは1,500冊分の書籍販売に相当する額だ。日本全国でフラメンコに関心を持つ人々に届けることを目指している。
支援金額に応じたリターンとして、1,980円で書籍1冊とお礼メッセージ、1万円で書籍6冊、3万円で20冊とHPへの名前掲載などが用意されている。フラメンコ教室や愛好家グループがまとめて購入しやすい価格設定も特徴だ。
フラメンコはスペインの伝統芸能だが、日本は世界的にも愛好者が多く、本場スペインに次ぐフラメンコ文化が根付いている国だ。国内には多くのフラメンコ教室があり、プロのアーティストも多数活躍している。
カミーノでは2023年4月に「Flamenco fan」の運営を開始し、フラメンコ界の現場取材を続けながら情報を発信してきた。しかし、インターネット上の情報だけでは十分に届けられない層も多いことを実感し、単行本という形での情報発信を決めたという。