ビデオリサーチは、0～12歳の子どもを対象にインターネット動画の視聴実態を調査した。その結果、0～2歳の約半数がインターネット動画の視聴を好んでいることが明らかになった。
幼児期から定着する動画視聴
同調査は、3～12歳を対象とするマーケティングデータ「Kids/ex」に加え、2024年度に実施された0～2歳を対象とするプレ調査の結果をもとに行われた。
0～2歳児の「好きなこと」ランキングでは、「くすぐり」（75.5%）や「いないいないばあ」（72.4%）といった典型的な幼児向けの遊びが上位を占めた。一方で、「インターネットでの動画視聴」は46.0%と9位にランクインしており、生後間もない段階から動画視聴が日常的な行動の一部になっていることが分かった。
年齢が上がるにつれて動画視聴の好意度はさらに増加する。3～6歳では72.8%、7～9歳では80%を超えており、インターネット動画が子どもたちの間で広く浸透していることがうかがえる。
小学校高学年の視聴時間は10代を上回る
平日のインターネット動画視聴時間を比較したところ、3～6歳ですでに1時間を超えていることが判明した。年齢が上がるにつれて視聴時間も増加し、小学4～6年生の平日平均視聴時間は87分となり、10代（12～19歳）の平均視聴時間（80分）を上回った。
小学校高学年の子どもは中高生と比べて自由時間が多いため、より長時間にわたりインターネット動画を視聴していると考えられる。
年齢ごとに異なる人気ジャンル
動画の嗜好ジャンルについても調査が行われた。その結果、0～2歳では「子ども向け音楽（手遊び、童謡など）」や「幼児・子ども向け番組、知育・教育アニメ」が上位を占めた。これは、保護者が教育的な意図を持って動画を見せていることが背景にあると考えられる。
一方、3歳以上では嗜好が変化し、「ゲーム実況」や「おもしろ動画（やってみた系など）」が人気ジャンルとなった。特に7～9歳、10～12歳では、これらのコンテンツが上位を占めており、子どもたちは成長とともに高度なエンターテインメントを求める傾向にあることが分かった。
ビデオリサーチの「Kids/ex」では、子どものキャラクター認知や好意、生活行動・意識などの詳細なデータを提供しており、マーケティングやメディア戦略に活用できる。今後も、子どもたちのメディア接触実態の変化に注目が集まりそうだ。
ソース：0～2歳の約半数がインターネット動画視聴を好んでいる!?子どもたちの動画視聴実態を解き明かす｜VR Digest plus メディアとビジネスのミライを見つめる。 | ビデオリサーチ