TRILLに最終回を迎えた日曜劇場『御上先生』についてのコラムを書きました。
『御上先生』まさかのどんでん返しに視聴者、驚き…!ドラマを見事に成立させた、“実力派俳優”のたしかな演技力 | TRILL【トリル】
岡田将生さんの正体が最終盤で盛り上がりましたが、彼の演技力によってミステリーとしての面白さが底上げされたなと思い書いてみました。
その他、社会派エンタメとして、学園ドラマとしてレアな内容だったと思うので、その辺りについても詳しく書きました。
「考え続ける」こと、本当に大事なことですよね。
以下、原稿作成時のメモと構成案。
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最終話を向かえて、振り返る
『御上先生』は“いま”観るべき作品に 「パーソナルイズポリティカル」がもたらしたもの|Real Sound|リアルサウンド 映画部 https://realsound.jp/movie/2025/03/post-1965993.html
Thesis
考え続けることそのものを伝えた御上先生
Point3つ
報道の加害性、罪悪感を持ちながら報道する神崎
教育改革はこれから、教育とは何かを考え続けるのだろう
キャストについて。。。。岡田将生について
Intro
日本のドラマで学校が舞台になると学園青春ものが多いが、それとは一線を画す内容だった御上先生
硬派な社会派エンタメだった。
Body1教育を変えることが社会を変えること
バタフライ・エフェクトが示される、社会の不条理は、どこかで何かがつながっている。教育の仕組みの旧態依然としたやり方が、この国の色々な問題を生み出していると提示して、各エピソードで様々な社会問題を取り上げた。
貧困mヤングケアラー
金融の問題、
教科書検定
官僚の過重労働、
など
Body2報道のあり方
報道の問題にも鋭く切り込んだ。
報道の加害性に目を向けている。
不正を暴いたら、それで正義だとはしていない、むしろ、書いた本人は後ろめたい、それが当然なのだと最終話で描いた。
同級生が不正入学した。それを明るみにすればたくさんの人が傷つく、同級生である千木良の将来も破壊する。報道は誰かの人生を壊してしまう力を持っているということを自覚する神崎。
それを自覚しながら報道しているメディア人はどれくらいいるのだろうか。
Body、考え続けることが考える力
考えること、結論を出す力というわけではない。
むしろ、この複雑な社会では結論が出ないことのほうが多い。
それでも考え続けるのが考える力だと御上は言う。
最後に教育とは何かを御上もまた考え続ける
視聴者も社会について考え続けることを期待しているんだろう。
Body3ミステリーとして、岡田将生の演技力
槙野、岡田准一が味方だったことが明かされた。このミステリーを成立させるためには、彼の演技力が必要だった。
敵で嫌味で出世欲に駆られた官僚を文字通り演じていた槙野、そこから実は部下を過労死させてしまった自責の念を抱えた存在だったことがわかってくる。単なる出世欲の男ではない複雑さを中盤では表現してみせ、
最後には御上とグルの倭健命だったことが明かされる。そこでは人が変わったように明るく笑顔の耐えない陽気なキャラだった。この演じ分けが見事。
彼の芝居がこのミステリーを支えたと言っていい
そして最後に教職免許を取ることに挑むという彼は、取り返しのつかない部下の死を抱えながらも前に進む強さを見せた。
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メモ終わり。
槙野が岡田将生さんだったのは良いキャスティングだったなと思います。
サムネ写真は、こないだ香港のアジアフィルムアワードに行ってきた時の一枚。岡田将生さんは同アワードのユース・アンバサダーで、ファンの交流回がショッピングモールで開催されたのです。
香港の岡田ファンもうちわを作って声援をおくっていました。